サンタクロースの故郷・フィンランドのクリスマスの過ごし方【2018クリスマス】

2018.11.17


かわいい雑貨にオシャレなインテリア……。北欧フィンランドの持つ文化やイメージに胸をときめかせる方も多いのではないでしょうか。
近年はそのライフスタイルが注目されていますね。
そんなフィンランドはサンタクロースの故郷といわれる、いわば“クリスマスの本場”。

そのフィンランドの人たちは、どのような飾り付けや準備をして、クリスマスを迎えるのでしょうか。
フィンランド在住のライター・こばやし あやなさんに、本場のクリスマスの様子をレポートしてもらいました。

【今年のクリスマスはインテリアもこだわりたい!】


意外とシンプルなクリスマスの装い

フィンランドは、サンタクロースの故郷……、というイメージから、さぞ華やかに飾りつけて盛大にクリスマスをお祝いするのだろう、と想像する方も多いのではないでしょうか。

でも実際は、ツリーも街のイルミネーションも驚くほどシンプルで、家族・親戚と一緒に慎ましくアットホームな時間を楽しむ。それが、フィンランド流のクリスマスです。


12月に入ると、街のマーケット広場にはクリスマスマーケットがオープンします。
オーナメントやクリスマス食材を売る屋台だけでなく、クリスマス前のお掃除に向けた掃除用品を売る屋台もあります。


ツリーの木は、数日前に、自分たちで森からツガの若木を伐ってきたり、マーケットで本物の木を買ってきたりして、それに単色の電飾や伝統的なオーナメントを飾り付けます。
それ以外に、外からも見える窓辺には、伝統的にはロウソクの火を、近年では星型の大きなランプを灯すのが定番。


また、クリスマス準備として、1~2週間ほど前からジンジャーブレッドクッキーで「お菓子の家」を組み立てて、それも一緒に窓辺に飾ったりします。
ホコリが積もってしまうので、これはあくまで観賞用。余った生地で、もちろん食用のクッキーもたくさん焼いて、クリスマス当日を待ちます。


ごちそうはハム? クリスマス当日の過ごし方


クリスマスプレゼントは、大人から子どもへの一方向だけでなく、成人した家族同士で互いに贈りあうのが一般的。
ラッピングも自分で包装紙を買ってきてする、という人が男女問わずとても多く、準備ができた人からツリーの下に並べて、それをクリスマスイブ当日に一斉に交換しあいます。もちろん、子どもがいるお家にはサンタさんが届けにきてくれますよ!

もうひとつの楽しみといえばクリスマスに食べるご飯ですが、フィンランドでは、メインディッシュはチキンではなくハム。理由は諸説ありますが、ともかくかつては豚は高級品だったので、年に一度の贅沢の象徴だったのです。


その他に、まるで日本の正月のおせち料理のように、こまごまと何品目もつくってテーブルにずらりと並べ、少しずつ取り分けていただきます。
余った料理はその後何日もかけて食べ続け、だんだんみんな飽きてくる……という現象もまた、日本のおせち料理に似ていますね。


サウナもクリスマス仕様に!


また、これは日常習慣ではあるのですが、クリスマスには自宅のサウナを温めて、「クリスマス・サウナ」に入ります。
体を清めて、ゆったりリラックスすることで、聖夜をより楽しいムードで過ごそう……、そんな儀式みたいなものです。
サウナ室の窓辺には、色とりどりのキャンドルホルダーを並べて、火を灯して、さらにクリスマスムードが高まります。

シンプルながら、温かみのあるクリスマスを過ごすのが定番というフィンランド。
サウナまで真似するのはむずかしいけれど、今年のクリスマスは、本場さながらのシンプルなクリスマスに挑戦するのもいいかもしれません。


こばやし あやな
フィンランド中部の都市・ユヴァスキュラ在住。ユヴァスキュラ大学大学院で芸術教育学を学び、ライター・現地コーディネーター・翻訳者として活動している。All Aboutフィンランド公式ライター。サウナ文化の研究もしており、公衆サウナ文化を紹介した著書『公衆サウナの国フィンランド』が2018年12月21日に発売。
『公衆サウナの国フィンランド: 街と人をあたためる、古くて新しいサードプレイス』

【2018年のクリスマスはienyにおまかせ!】