家の暑さ、寒さの原因は窓!樹脂窓で対策できます〜YKK APレポ(前編)

2019.06.20
住宅ライターの箕岡智子(ともこ@住宅ライター)です。
家の中で熱の出入りが1番多い所はどこか知ってますか?

答えは、

屋根でもなく、壁でもなく、でもなく、換気でもなく、窓だったんですね~。
具体的にいうと、は52%、夏は74%の熱が出入りしているんですって!








「えっ!そんなに?」聞こえましたよ、あなたの心の声が。けっこうな数値すぎて、ビビりますよね。まさか暑い、寒いの原因がこんな所に潜んでいたとは……。

分かりますよ、私も衝撃を受けましたから。と同時に、何でだろ?と思うことがありました。
住宅ライターなので新築の取材に行くのですが、窓を重視しているお施主さんって激レアなんですよね。こんなにも熱が出入りしている場所なのにもかかわらず、です。

住宅性能について勉強している激レアの人は、最新の高性能な窓を採用されています(そういう工務店に依頼したのも理由として大きいですが)。

従来の日本の家によく使われている一般的な窓と比べると約1.5倍ほど(比較対象により異なる)の金額ではありますが、その性能がもたらしてくれるメリットを理解されていますし、光熱費のことまで考えていて、スゴイの一言でした。

多くの人は、間取りデザインにこだわりを持っているのが伝わってきますし、窓の大きさにこだわりのある方もいますが、窓の製品については「どれでも一緒でしょ?」という感覚があるように感じます。
そもそも、製品としての窓に意識がいっていないというか、単なる部品のひとつだと思っている人も少なからずいると思います。

学校ではもちろん習わないし、窓の性能の重要性が広く知られていないからなのかな……家づくり系のメディアはたくさんあるけれど、窓のことって意外とスルーしちゃってるような気がするしな……他にも色々と原因があるにしろ、これはまずい。

ということで、今回は建材メーカーYKK APのショールームへ行き、最新の窓事情についてリサーチしてきました。家にとって窓は脇役じゃない、主役級なんです。


TOTO DAIKEN YKK AP高松コラボレーションルームへ行ってきた


香川県高松市林町2547-3
開館時間 /  10:00〜17:00
休館日 / 毎週水曜(祝日の場合は開館)、夏期休暇、年末年始


TOTO DAIKEN YKK AP高松コラボレーションルームにやって来ました。ここは、実際に最新の設備を見て触れて体感できるところです。
YKK APだけではなく、TOTOの水まわり、DAIKENのフローリング内装ドアなど、住まいづくりのための製品が総合的に展示されています。

▲YKK APのコーナーは、まるで科学館のようです。窓の温度がサーモグラフィで一目瞭然。真っ青の窓なんて絶対ヤダ!


窓のスペシャリストにおたずねします!


最新の窓事情について教えてくださるのは、YKK AP株式会社 四国支社長 日高亮(ひだか りょう)さん。この道30年以上の、窓のスペシャリストです。ダンディズムが漂っておられます。
国民の健康でローエネな暮らしを実現するため、高性能な樹脂窓の普及に力を入れています。

▲DAIKENと YKK APの展示にて。大きな掃き出し窓は高性能樹脂窓「APW」シリーズの窓。世界トップクラスの性能を誇る

箕岡智子(以下智子)「日高支社長、今日は窓のこと教えてください!どうぞよろしくお願いします。」

日高支社長(以下敬称略)「こちらこそ、よろしくお願いします。」


YKK APはどんな会社?

智子「日高支社長、YKKといえばファスナーですよね?」

▲YKKオリジナルストラップ。色使いがかわいすぎる〜

日高「そうです。YKKは、今から80年以上前にファスナーをつくる会社として創業しました。元の会社名である吉田工業株式会社の頭文字をとって1945年に社名変更しました」

智子「ファスナーの世界トップブランドなんですよね。家にあるファスナーアイテムを調べましたけど、パーカーにスカートにバックパックにシーツに、子どもの通園リュック、ペンケースまでYKKマークを発見しました。」

日高「ずいぶん探しましたね 笑」

智子「いや、もっとありましたよ!探しているうちに、さりげなく暮らしを支えてくれているファスナーちゃんに愛おしささえ感じました。ひっかからないという品質の良さも体験済みですし。YKKマークの安心感たら、もう!」

日高「ありがとうございます。」

智子「そのYKKと同じグループで、窓を専門につくっている会社が?」

日高「YKK APです。YKK APのAPは、Architectural Products(アーキテクチュラルプロダクツ)の略です。建築文化、アート、テクノロジーを融合した工業製品をつくり続けるという思いを込めて、窓をつくっているんです。」

▲窓のほかに、断熱性能に優れたドアや門扉、フェンスなどのエクステリア商品もある


ファスナーから窓づくりへ

智子「ファスナーの材料であるアルミを用いて、アルミサッシを製造したのがはじまりですか?」

日高「そうです。サッシの歴史を少しお話しすると。明治までは枠だったんです。昭和になると鉄やアルミのサッシが登場しました。」

智子「そういえば、古い建物には木枠の窓が入っていますね。アルミサッシは昭和。建物探訪する時、そういう見方もできますね。」

日高「ですね。日本は戦後の復興や高度経済成長の時に、家をたくさん建てる必要がありました。その時、加工のしやすいアルミサッシが供給しやすかったんですね。」

智子「なるほど〜。興味深い。一時代をアルミサッシが支えていたんですね。」

日高「そして今は、アルミから樹脂へシフトしていっている時代です。」

智子「明治は木、昭和はアルミ、平成は樹脂。窓も進化しているんですね。」


時代はアルミから樹脂へ

智子「あの〜樹脂って、プラスチックのことですか?」

日高「プラスチックのひとつで、詳しくいうと、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)のことです。」

智子「そのポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を窓フレームに使っているわけですね。でも、洗濯バサミみたいに使い込んだら割れたりとかしないんですか?」

日高「水道管や下水管、排水管に使われているのと同じものなので、さびたり、腐食したりもしません。圧力や衝撃にも強いので、割れたりしませんよ。ファスナーも、今ではほとんど樹脂なんです。見てみてください。」

▲YKKオリジナル小物入れ。自在に形が変えられるそう。こちらもかわいらしい

智子「ほ、ほんとですね、よく見ると金属じゃない!気づかなかったです。樹脂もこんなに細かい加工ができるんですね。」

日高「樹脂というのは、さびないですし、丈夫ですし、熱を伝えにくい素材です。熱の伝わり方でいうと、アルミの約1/1400なんです。」

智子「1/1400って、すごすぎてよく分からないレベルです。」

日高「分かりやすい例でいうと、アルミのお鍋。」


日高「アルミのお鍋の持つところは樹脂でできています。樹脂は熱を伝えにくいから取っ手などに用いられています。逆に、アルミは熱伝導が良いからお鍋やフライパンの素材になっていますね。」

智子「なるほど!よく分かります。」

日高「樹脂の特性を生かしたのが樹脂窓です。家の熱の出入りが減らせるというわけです。」

智子「樹脂窓、バンザイ!」

つづく・・・

<まとめ>
YKK APという会社のことや、アルミから樹脂への転換期だという最新の窓事情が分かりました。

次回は、樹脂窓のメリットをもっと詳しく聞いていきます!


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(2017年12月17日公開/2019年6月20日更新)