日当たり、風通し、防犯を考えたとき「道路に面した窓」はどうする!?

2023.06.21 地域ライターE

注文住宅などで新築を建てる際、多くの方を悩ませるのが「道路に面した側のをどうするか?」問題です。

日当たりはもちろん風通しもよくしたい、開けた景色の方がすっきりするなぁ……でもプライバシーは絶対に守りたい!など、さまざまな希望が叶えられる間取りにしたいとき、何を優先してどんな方法をとればいいのでしょうか。

今回は「道路に面した壁の窓」について、家を建てた先輩たちはどんな機能を優先し、外からの視線対策をどうしたのかさまざまな意見を集めてみました。


道路に面した窓にどのような役割をしてもらうか考える


まずは、道路に面している窓にどのような「機能」を持たせたいのか整理しましょう。

採光


窓の最も大切な役割ともいえる「採光」。建築基準法でも、太陽の光を取り入れるための“採光機能”を確実に機能させるため、人が生活する空間である「居室」には部屋面積の七分の一以上の窓の面積を確保することが定められています。

南向きに道路がある土地なら、必然的に道路側から採光することになります。

通風と換気


真夏・真冬以外の季節はできるだけ自然の風を感じたい、全館空調であっても窓を開けて空気の入れ替えをしたい、という方も少なくありません。

単なる換気だけなら小さな換気口だけでも問題ありませんが、「風の流れを肌で感じたい」となると一方向だけの窓では不十分です。一番効率がよいのは、二方向で対角の窓2カ所になるように設置することです。

眺望


窓から見える青い空や星、海や山、川などの自然の風景。ガーデニングを始めようと思っているなら、四季折々の花を植えて季節が感じられるようにするなど、外の景色は見るだけでリラックス効果があります。

開放感を感じたい方は「眺望」も要チェックです。

防犯


防犯という観点から見ると、道路に面した窓はあまり大きくしたくないですよね。 侵入経路を減らすという意味では、窓がない&人が侵入できない小さい窓の方が防犯性が上がります。

しかし道路に面していない場所に窓を作っても、油断して施錠を忘れた結果、侵入を許してしまうということもあり得ます。「人の目につく」ことがよい方向に働くこともある、という点も十分考慮してください。

搬入口


大きな掃き出し窓が道路に面して設置してあると、搬入口として役に立ちます。例えば、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電、ソファやダイニングテーブルなどの大型家具を搬入する場合、玄関を通るよりもスムーズに置きたい場所まで運び入れやすいこともあります。

普段の買い物でも、駐車スペースから直接リビングダイニングに荷物を入れられて便利、ということもあるかもしれません。


道路側に窓を確保しつつ適度に目隠しをする方法6選

実際に道路側に窓を設置し、外からの視線が気にならない窓や目隠しをセレクトした先輩方の実例を聞いてきました。

「優先して叶えたい窓の機能」をイメージしながら、それぞれの経験談を参考にしてくださいね!

窓を細くする



できるだけ自然光を取り入れて明るくしたかったので、幅15cm程度の細い窓を高い位置に配置しました。中から外はよく見えますが、外を歩く人の視線が気になったことはありません。外観にもリズムが出て高級感があり、気に入っています!

はめ殺しの曇りガラスをいれる



昭和なイメージのすりガラスや型板ガラスが大好きで、家のどこかに取り入れたかったのです。そこで、玄関ホールの明かり取りとして使用することにしました。

今は「すりガラス」と一口に言っても、水に濡らしても透けないもの、強化ガラスで防犯性が高い、断熱効果が高い二重窓タイプなど種類が豊富で便利な機能を持つものがたくさんあるんです!

“はめ殺し”にしたので風通しを得ることはできませんが、わが家はもともと全館空調なので問題無し。

利点は“はめ殺し”にしたことで、どこの宅配業者なのか制服が判断できるくらいうっすらと見えること。子どもは小学生なのですが、チャイムを鳴らされる前に「帰ってきたな」とすぐに分かって便利です。

窓に格子をつける



「視界を遮るため」ではなく、「防犯のため」に格子を取り付けました。そこまで細かい目のタイプではないため、家の中が見えにくくなる効果はあまり期待していませんでした。

しかし、意外と家のなかに視線が行かないので窓を開けていても大丈夫。防犯面からの心配も減り、季節のいいときは積極的に窓を開けられるようになりました!

ルーバースタイルの窓にする



ルーバータイプの窓にしました。多少の雨なら吹き込まないし、ペットの猫たちの脱走経路になってしまう心配もありません。

窓を閉め切っていると臭いがこもりがち。でもこれなら常に換気ができて、室内は見にくいので便利です。

クローズ外構で完全目隠し



どうしても南側にリビングの掃き出し窓を作りたかったので、クローズ外構にして完全に外からの視線をシャットアウトすることに。

中途半端な高さだと防犯面や子どものイタズラが不安だったので、塀の高さを2m以上にしてくださいとお願いしました。結果、カーテンなしで外の目線を気にすることなく、リビング続きのウッドデッキでランチを楽しんでいます。

植栽で自然に目隠し



目隠しのため、玄関扉の前に植栽しました。道路側から真っすぐ玄関に移動できませんが、玄関扉を開放して来客に対応することもありますし、多少の目隠しはしておきたいですよね。


快適さも防犯も! 両立できる窓を取り入れよう


快適な生活を叶えるための大きな助けとなってくれる「窓」。採光や風通しはもちろん大切ですが、大きければいいというものでもありません。

どんな窓を取り入れれば、過ごしやすい空間をつくることができるのか。防犯面も考慮しながら、考えてみてくださいね!

>>家を建てるなら、どんな窓にする? さまざまな窓の種類と機能


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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります