断熱性能で家の暖かさ、寒さはどう変わる? LIXILで冬暖かく夏涼しい家を体験してきました!
「冬は寒く、夏は暑いのを多少我慢しながら生活するのが当たり前だった昔と比べると、今の家は、エアコンなどをたくさん使わなくても快適に過ごせるような作りになっているんですよ」
こうした話を聞いたことはありませんか?
でも「この住宅の作り方ならこれまでよりも◯℃室温が上がるんです!」と言われても、なんとなく実感はわかない……という人も多いのではないでしょうか。
そんな技術力や性能がアップしたこれからの家を体験できる場所が、東京・新宿のLIXIL(リクシル)のショールーム内にあるというので行ってきました!

その場所は「住まいStudio」。住宅の断熱性能の違いによる冬の室内温度の感じ方、夏の強烈な日差しの対処方法など、一年を通して快適な暮らしを送るために必要なことを学べる体験型のショールームです。
■“断熱性”をキープするには?詳しくはこちら

「住まいStudio」に入ると、エントランスに大きな画面が。ここでまず、“家が快適な空間であること”の大切さについて学びます。
今の新築住宅の流れといえば、政府も後押ししている省エネ住宅。補助金が出るZEH仕様の住宅では、創エネによってエネルギーの収支をプラス・マイナスゼロにすることが求められています。
でも、エネルギーの消費が少なくなることも大事だけど、ずっと過ごす家だから健康で快適に暮らせるようになることにより目を向けたほうがいいですよね、という内容に「うん、うん」とうなずきながら聞き入りました。
“快適に暮らせる家”ってどんな家だろう……、と考えながら、冬の環境を再現したという「Studio-冬-」へと向かいます。

外気温が摂氏0℃という真冬の環境が再現された空間に、『昔の家』『今の家』『これからの家』の3つの家が建てられている「Studio-冬-」。同じ温度に設定されたエアコンが稼働しているそれぞれの“家”の中に入ってみます。

まずは、断熱性が昭和55年基準の『昔の家』へ。入るとスリッパを履いていても足元から冷たさが伝わってきて家の中なのに……寒い!

20℃設定になっているというエアコンもフル稼働。吹き出し口の温度を測ると、出ているのは33.8℃の温風です。

特に窓ガラスやサッシ、家の隅、机の下は冷たく、触ったりそこに立ったりすると、足踏みしたくなる寒さ。窓ガラスは12.2℃、そしてアルミのサッシの温度はなんと6.3℃!冷たいはずですね!
おじいちゃんおばあちゃんの家ってこんな感じだったな、と昔の“当たり前”を思い出す懐かしい体験でした。
続いて平成28年基準の『今の家』に入ります。『昔の家』ほどではないですが、やはり足元から冷気があがってきます。すごく寒い、というわけではないものの、床には座りたくないな……というレベル。
床暖房を入れないとわが家もこのくらいかも……とリアルな“当たり前”の温度を感じながら、20℃設定のエアコンが稼働している部屋の窓やサッシの温度を測ると、窓は、18.4℃。サッシは10.1℃と、どちらも『昔の家』よりは、暖かい結果に。
でも、『今の家』では部屋の換気口部分の温度がかなり低くくなっています。

さらに寒いのが、エアコンが設置されていない隣の部屋。冬にトイレや脱衣所が寒いのは、みなさんも体験しているのでは?まさに、あの感じを改めて体験。ヒートショックの危険があるとのお話に納得……。
そんな『今の家』を出て、いよいよ最後は、断熱性がHEAT 20 G2基準の『これからの家』へ入ります。
期待の高まる『これからの家』に入った瞬間に感じたのは……寒くない!ということでした。エアコンの風を確認するとむしろ冷たい風が出ています。

窓ガラスを触ってみても冷たくない!温度を測ってみると19.6℃もありました。
窓は、アルゴンガスが間に入っている二重ガラスになっていて家の外に熱が逃げにくい構造になっているそう。サッシも家の外側はアルミですが、内側は樹脂になっているので熱を伝えにくく、やはり触っても冷たくありません。

「熱交換換気システムが入っていて、換気はしていますが熱は家の外へ逃げないようになっているので、換気口の部分も寒くないんですよ」

とのことで、測ってみると換気口部分も17.9℃と部屋全体が同じくらいの温度に保たれています。サーモグラフィーのカメラで見てもこの通り。
昔の家と今の家で見られた温度の低い青い部分や黒い部分がありません!
▲昔の家、今の家では窓や換気口部分が温度の低い濃い青になっているのに比べ、これからの家はほとんど青い部分がありません。
実は『今の家』で換気口部分の温度を測ったら3.8℃と『昔の家』のサッシよりも低い温度だったのですが、「風の通り道だから当たり前」と思っていました。これまで“当たり前”だと思っていたことが、“当たり前”ではなくなっていくのが『これからの家』なんだと実感しました。
そして、エアコンのない隣の部屋も、さすがに温度は下がりますが『今の家』で感じたような寒さはありません。高い断熱性能によって家全体の温度差が少ないように作られているのです。
「体験されるとみなさん、これからの家がいいとおっしゃるんですよ。やはりパンフレットなどに数字で表されていても “実際にどのくらい違うのか”はわかりづらいですよね。ここへ来て体験してみると体感温度が約3℃違うとどのくらい快適になるのか、が体感できるので“これからの家がいいことがよくわかる”という感想をいただくことが多いんです」
との言葉に大きくうなずきたいほど、明確に違いがわかりました。私も“これからの家”に住みたい!
ちなみに0℃の環境がどうやって実現されているかというと……「Studio-冬-」全体がスーパーマーケットにあるような大きな冷蔵庫の中に入っているのです。

重厚なドアを開けた先にある「Studio-冬-」。確かに0℃の寒い空間に3つの家は並んでいました。


家が暖かい空間になっていると、冬にどれだけ快適に暮らせるのかを体験したあとは “夏の日差しによる暑さ”を体感しに「Studio-夏-」へ!
「Studio-夏-」では、南面と西面に窓があるリビングが再現されていて、ソファーに座って真夏の南からの強い日差しと西日の照り込みを体感できます。

まずは南面の窓の日差しから体験。家の奥にまで届く暖かい冬の日差しはとり入れたいものですが、夏になると強烈な日差しが!

「この日差しの影響で室温も上がっているんですよ。」
でも、南側の窓の日差しが強いのは“当たり前”で仕方がないこと……。

と思っていたところ、窓の外にシェードが出てきました。しっかり日差しが遮られて、これなら部屋の温度も下がってエアコンの効きもよくなりそう!カーテンのように窓の外の視界は遮らないのもいいですね。夏の高い太陽にはこれだけでかなり効果があるそうです。
“日差しは我慢するのが当たり前”ではなく“強い日差しは遮って快適な空間にするのが当たり前”になっていくのを感じます。

続いては、西日の体験。部屋一面がオレンジ色に染まるほどの西日が。
以前住んでいたマンションは、西側に窓が並んでいたので西日の暑さは実体験として知っているのですが、かなり部屋の奥まで差し込んできます……。

実験でのサーモグラフィーの画像もこのとおり、夏の夕方の西の窓は真っ赤に!
そんな部屋の奥まで差し込む西日の対策は、シャッター!下りてきたシャッターには、さらに風の通り道になる部分が開きました。

これなら西日を遮りながら風を入れられます。防犯上も安心です。外側から見ると、家の中は見えない作りになっていました。細かな配慮がうれしいですね。

住まいStudioには、冬と夏以外に、「Studio窓」と「Studio暮らし」が用意されています。Studio窓では、窓ガラスやフレームの材質による違いを体験。Studio暮らしでは、実際に“家のつくり”がどう暮らしに影響してくるのかを学びました。
「せっかくだから憧れのキッチンにしたい!」と少し値の張る設備を選ぶことはあっても、“家の構造”に関わるような窓やサッシ、断熱材などは「いいものはいいことはわかるけど、そんなに変わらないでしょ」と思っていませんか?私はまさにそうでした。
ところが住まいStudioの体験で、「家が“快適に過ごせる場所”になるように作ること」の重要性に気が付きました。
もし今家を建てられるなら、“我慢して当たり前”ではなく“快適に過ごせるのが当たり前”になるよう、多少高くても冬場は熱が逃げず、夏は涼しく過ごせる工夫を凝らした家にしたい……!そんな思いを強く抱かせてくれた体験でした。
家を建てようと計画している方やリフォームを検討中の方は、一度住まいStudioで“快適に暮らせる家”を体験してみることをオススメします!
■『これからの家』とほぼ同様の断熱性能を持った注文住宅「ブラーボコンフォート」「ブラーボゼネクト」をアイダ設計がLIXILの協力によって開発しました。アイダ設計の高断熱・高気密住宅「ブラーボコンフォート」「ブラーボゼネクト」の詳細はこちらから
■アイダ設計の「ブラボーゼネクト」の内部構造を特別に取材!高断熱・高気密の秘密は?
こうした話を聞いたことはありませんか?
でも「この住宅の作り方ならこれまでよりも◯℃室温が上がるんです!」と言われても、なんとなく実感はわかない……という人も多いのではないでしょうか。
そんな技術力や性能がアップしたこれからの家を体験できる場所が、東京・新宿のLIXIL(リクシル)のショールーム内にあるというので行ってきました!

その場所は「住まいStudio」。住宅の断熱性能の違いによる冬の室内温度の感じ方、夏の強烈な日差しの対処方法など、一年を通して快適な暮らしを送るために必要なことを学べる体験型のショールームです。
■“断熱性”をキープするには?詳しくはこちら
エントランスでまずは勉強!

「住まいStudio」に入ると、エントランスに大きな画面が。ここでまず、“家が快適な空間であること”の大切さについて学びます。
今の新築住宅の流れといえば、政府も後押ししている省エネ住宅。補助金が出るZEH仕様の住宅では、創エネによってエネルギーの収支をプラス・マイナスゼロにすることが求められています。
でも、エネルギーの消費が少なくなることも大事だけど、ずっと過ごす家だから健康で快適に暮らせるようになることにより目を向けたほうがいいですよね、という内容に「うん、うん」とうなずきながら聞き入りました。
“快適に暮らせる家”ってどんな家だろう……、と考えながら、冬の環境を再現したという「Studio-冬-」へと向かいます。
「Studio-冬-」ではさむ〜い家とあったかい家を体験

外気温が摂氏0℃という真冬の環境が再現された空間に、『昔の家』『今の家』『これからの家』の3つの家が建てられている「Studio-冬-」。同じ温度に設定されたエアコンが稼働しているそれぞれの“家”の中に入ってみます。

まずは、断熱性が昭和55年基準の『昔の家』へ。入るとスリッパを履いていても足元から冷たさが伝わってきて家の中なのに……寒い!

20℃設定になっているというエアコンもフル稼働。吹き出し口の温度を測ると、出ているのは33.8℃の温風です。

特に窓ガラスやサッシ、家の隅、机の下は冷たく、触ったりそこに立ったりすると、足踏みしたくなる寒さ。窓ガラスは12.2℃、そしてアルミのサッシの温度はなんと6.3℃!冷たいはずですね!
おじいちゃんおばあちゃんの家ってこんな感じだったな、と昔の“当たり前”を思い出す懐かしい体験でした。
続いて平成28年基準の『今の家』に入ります。『昔の家』ほどではないですが、やはり足元から冷気があがってきます。すごく寒い、というわけではないものの、床には座りたくないな……というレベル。
床暖房を入れないとわが家もこのくらいかも……とリアルな“当たり前”の温度を感じながら、20℃設定のエアコンが稼働している部屋の窓やサッシの温度を測ると、窓は、18.4℃。サッシは10.1℃と、どちらも『昔の家』よりは、暖かい結果に。
でも、『今の家』では部屋の換気口部分の温度がかなり低くくなっています。

さらに寒いのが、エアコンが設置されていない隣の部屋。冬にトイレや脱衣所が寒いのは、みなさんも体験しているのでは?まさに、あの感じを改めて体験。ヒートショックの危険があるとのお話に納得……。
そんな『今の家』を出て、いよいよ最後は、断熱性がHEAT 20 G2基準の『これからの家』へ入ります。
期待の高まる『これからの家』に入った瞬間に感じたのは……寒くない!ということでした。エアコンの風を確認するとむしろ冷たい風が出ています。

窓ガラスを触ってみても冷たくない!温度を測ってみると19.6℃もありました。
窓は、アルゴンガスが間に入っている二重ガラスになっていて家の外に熱が逃げにくい構造になっているそう。サッシも家の外側はアルミですが、内側は樹脂になっているので熱を伝えにくく、やはり触っても冷たくありません。

「熱交換換気システムが入っていて、換気はしていますが熱は家の外へ逃げないようになっているので、換気口の部分も寒くないんですよ」

とのことで、測ってみると換気口部分も17.9℃と部屋全体が同じくらいの温度に保たれています。サーモグラフィーのカメラで見てもこの通り。
昔の家と今の家で見られた温度の低い青い部分や黒い部分がありません!

実は『今の家』で換気口部分の温度を測ったら3.8℃と『昔の家』のサッシよりも低い温度だったのですが、「風の通り道だから当たり前」と思っていました。これまで“当たり前”だと思っていたことが、“当たり前”ではなくなっていくのが『これからの家』なんだと実感しました。
そして、エアコンのない隣の部屋も、さすがに温度は下がりますが『今の家』で感じたような寒さはありません。高い断熱性能によって家全体の温度差が少ないように作られているのです。
「体験されるとみなさん、これからの家がいいとおっしゃるんですよ。やはりパンフレットなどに数字で表されていても “実際にどのくらい違うのか”はわかりづらいですよね。ここへ来て体験してみると体感温度が約3℃違うとどのくらい快適になるのか、が体感できるので“これからの家がいいことがよくわかる”という感想をいただくことが多いんです」
との言葉に大きくうなずきたいほど、明確に違いがわかりました。私も“これからの家”に住みたい!
ちなみに0℃の環境がどうやって実現されているかというと……「Studio-冬-」全体がスーパーマーケットにあるような大きな冷蔵庫の中に入っているのです。

重厚なドアを開けた先にある「Studio-冬-」。確かに0℃の寒い空間に3つの家は並んでいました。

夏は日差し対策が重要!

家が暖かい空間になっていると、冬にどれだけ快適に暮らせるのかを体験したあとは “夏の日差しによる暑さ”を体感しに「Studio-夏-」へ!
「Studio-夏-」では、南面と西面に窓があるリビングが再現されていて、ソファーに座って真夏の南からの強い日差しと西日の照り込みを体感できます。

まずは南面の窓の日差しから体験。家の奥にまで届く暖かい冬の日差しはとり入れたいものですが、夏になると強烈な日差しが!

「この日差しの影響で室温も上がっているんですよ。」
でも、南側の窓の日差しが強いのは“当たり前”で仕方がないこと……。

と思っていたところ、窓の外にシェードが出てきました。しっかり日差しが遮られて、これなら部屋の温度も下がってエアコンの効きもよくなりそう!カーテンのように窓の外の視界は遮らないのもいいですね。夏の高い太陽にはこれだけでかなり効果があるそうです。
“日差しは我慢するのが当たり前”ではなく“強い日差しは遮って快適な空間にするのが当たり前”になっていくのを感じます。

続いては、西日の体験。部屋一面がオレンジ色に染まるほどの西日が。
以前住んでいたマンションは、西側に窓が並んでいたので西日の暑さは実体験として知っているのですが、かなり部屋の奥まで差し込んできます……。

実験でのサーモグラフィーの画像もこのとおり、夏の夕方の西の窓は真っ赤に!
そんな部屋の奥まで差し込む西日の対策は、シャッター!下りてきたシャッターには、さらに風の通り道になる部分が開きました。

これなら西日を遮りながら風を入れられます。防犯上も安心です。外側から見ると、家の中は見えない作りになっていました。細かな配慮がうれしいですね。
まだまだ楽しめる2つのStudioも併設

住まいStudioには、冬と夏以外に、「Studio窓」と「Studio暮らし」が用意されています。Studio窓では、窓ガラスやフレームの材質による違いを体験。Studio暮らしでは、実際に“家のつくり”がどう暮らしに影響してくるのかを学びました。
住まいStudioで“家の当たり前”に対する考え方が変わった!
家を建てたりリフォームをしたりすることを考える時には、ついつい、キッチンやお風呂などの設備に目が行きがちですよね。「せっかくだから憧れのキッチンにしたい!」と少し値の張る設備を選ぶことはあっても、“家の構造”に関わるような窓やサッシ、断熱材などは「いいものはいいことはわかるけど、そんなに変わらないでしょ」と思っていませんか?私はまさにそうでした。
ところが住まいStudioの体験で、「家が“快適に過ごせる場所”になるように作ること」の重要性に気が付きました。
もし今家を建てられるなら、“我慢して当たり前”ではなく“快適に過ごせるのが当たり前”になるよう、多少高くても冬場は熱が逃げず、夏は涼しく過ごせる工夫を凝らした家にしたい……!そんな思いを強く抱かせてくれた体験でした。
家を建てようと計画している方やリフォームを検討中の方は、一度住まいStudioで“快適に暮らせる家”を体験してみることをオススメします!
■『これからの家』とほぼ同様の断熱性能を持った注文住宅「ブラーボコンフォート」「ブラーボゼネクト」をアイダ設計がLIXILの協力によって開発しました。アイダ設計の高断熱・高気密住宅「ブラーボコンフォート」「ブラーボゼネクト」の詳細はこちらから
■アイダ設計の「ブラボーゼネクト」の内部構造を特別に取材!高断熱・高気密の秘密は?
ライター 土屋菜々
息子(7歳・5歳・1歳 / 2018年現在)と夫、トイプードルの5人と1匹の家族のママ。風の強い日には家のあちこちが揺れるすきま風だらけの賃貸マンションから、暖房をかけてもなんだか寒い賃貸戸建てへ。そして今は床暖房付きでこれまでの家よりも暖かい中古住宅と移り住んできた。それでも寒さ暑さは多少我慢するもの、と思って過ごしている。