話題のZEH住宅「ブラーボゼネクト」、自然の力を利用した次世代住宅の構造を特別公開!

2018.06.24


今やCMなどでも目にすることが多くなったZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)ですが、国としても標準的な新築住宅のゼロ・エネルギー化を推進するなど、環境に配慮した上で経済的でもあることが当たり前の時代になってきました。

ZEHとは、「省エネ」と「創エネ」を組み合わせて、住まいの年間一次エネルギー消費をおおむね“ゼロ”にする未来の家のカタチです(※住宅の冷暖房、給湯、換気、照明に必要なエネルギー消費量。その他の家電などは含みません)。

そしてアイダ設計も、2020年にZEHの50%普及を目指して住まいづくりに取り組んでいるということで、その建設中のZEHの内部を特別に見学させてもらいました!


こちらの住宅は、既に契約済で建設中である建物を一時的に限定公開しているので、一般の方が見学することはできません。ですが、建設中の限られた時期に内部を見学させてもらえるという貴重な機会を得られたので、そのご報告をしたいと思います。

普段の見学では絶対に見られないところまで知ることができるので、できるだけ詳細にお伝えしますね!

今回ご紹介いただくのはアイダ設計の湯本さんです。現場では既に多くの方が湯本さんに解説をしてもらい研修を受けていました。
そして、ieny編集部も同様に解説していただけることになりました!


ZEH「ブラーボゼネクト」の4つの健康

まずは具体的な解説の前に、ブラーボゼネクトのコンセプトをご紹介いただきました。やはりどういう意図で作られたものなのかを把握してからでないと、正しい理解には繋がらないですよね。
そのコンセプトとは「生涯にかけてゆとりある暮らし」というテーマのもとに絞られた4つの健康という言葉。


  • 「住まう“人”の健康」:心身共に健康であること
  • 「住まう“家”の健康」:永く命・財産を守ること
  • 「住まう“環境”の健康」:世代を越えて持続すること
  • 「毎月の“お金”の健康」:家計のやりくり上手なこと

上記の4つの健康を重視して作られた建物がブラーボゼネクトなのです。
ゼロ・エネルギー・ハウスが未来の住まいのスタンダードになることはほぼ確実なので、今からその未来を意識してわたしたちがそういう社会を作っていかなくてはなりませんね。


ZEH「ブラーボゼネクト」の内部構造を見学!

さて、それでは上記の4つのコンセプトを念頭に、具体的に内部見学を始めたいと思います。
まず建物に入ってすぐに感じたことなのですが、まだ室内を区切る壁も無く広い空間なのに、とても暖かいこと!!
普通のエアコンが1台設置されているだけなのですが、それでも通常の住宅ではこれほどまでに暖かさは行き渡らないであろうということはすぐにわかりました。これには一体どんな工夫がなされているのでしょうか?


ー ヒントは窓際などあちこちに設置されている温度計です。こちらの窓の上・中・下に設置された温度計を確認してみてください。
上に設置された温度計で22℃、真ん中の位置で23℃、足元の部分でも22℃ですね。この建物には8畳用のエアコンが一台設置されており、設定温度は22℃です。今日の桶川の外気温は午前中で8℃でしたが、この仕切りが無い広い空間でも上下の温度差もなく暖かいですよね。
このようにブラーボゼネクトでは様々な工夫によって、まるで魔法瓶のような高い断熱性を実現しています。
それでは、まずここで1つ目の健康である「住まう“人”の健康」についてご説明しましょう。


「住まう“人”の健康」:心身共に健全であること

ー 急激な温度変化によるヒートショックについて、ご存知の方も多いと思いますが、特に冬・高齢者などが入浴時に多く発生しており、ニュースでも見ることが多かったと思います。
昨今、交通事故よりもこういったご家庭内での事故で亡くなられる方の方が多いというのをご存知ですか?交通事故については車の安全性能が向上したり法規制のおかげで減少傾向にあるのでしょうが、それよりも自宅でのヒートショックに起因する入浴時の溺死などの死因が多いということなんです。


ー 統計的に夏よりも圧倒的に冬に起こる事故らしいので、ヒートショックは無関係では無いといわれています。そこで当然、温度差がなければそういった事故を防げるのではないか、ということになりますね。


なるほど!それで事故が予防できるなら本当に素晴らしいですね。それ以外にも何かメリットがありますか?

ー そうですね。アレルギー性のものにも一定の効果が認められるといわれています。断熱された環境で、人本来の免疫力を回復させると抵抗力がつくので、断熱性能のいい家に住むと改善されるということが、統計上は言えるようです。

おぉ~!家の断熱性が健康の改善につながるとは分かりませんでした!!

ー はい。またC値という気密に関しての隙間の基準があるのですが、今ご覧になって頂いている建物は測定したところC値1.7㎠/㎡でした。
一般的にC値が2㎠/㎡以下で高気密と言われているのですが、C値1.7㎠/㎡とは、例えると、建物全体で官製はがき一枚分くらいの隙間しかないという数値です。

すごいですね!高断熱に高気密!さきほどから見てると様々なところに工夫が見られますね!


隙間を埋める。


埋める。

ー ところが、高断熱と高気密だけでは不十分なんですね。やはりその上でいかに換気するかということが重要になってきます。そこで標準装備されているのが、「全熱交換換気システム」です。

ご案内いただいたアイダ設計の湯本さん
ー 実はこのシステムと高断熱・高気密の性能があるおかげで、ブラーボゼネクトの場合は、効率的に快適な室内空間を作れるんです。一部屋だけ閉め切って、温めるということをしなくても、建物全体で空気が循環して、全体が快適に保たれるというわけです。

空気の循環をうまく使っているのですね!


全熱交換機から、各部屋へ…


パイプがつながっている!

ー 自然の力をうまく利用しているという意味ではパッシブ手法という点にも注目していただきたいです。それは太陽の光、熱、そして風といった自然エネルギーを受動的に使って、そのまま快適な空間のために利用しようということです。こちらの窓を見てください。

少し開き方が普通の窓と違うような……

ー はい。普通の窓はいわゆる引違い窓と呼ばれるものなんですが、こちらの窓は、このように斜めに開くことで、風がぶつかって室内へと入っていく風の通り道を作ります。そして部屋をまわって風が出ていく二方向の通り道を確保しています。


また、例えばこちらの窓のように足元にある場合、暖かい空気は上に、寒い空気は下に向かう性質を利用して、窓の位置だけで空気を取り入れたりもできますよね。


すごい……まさに自然の力を利用してますね!こういう工夫であれば本当に環境に負担をかけずに快適な暮らしができますね。

ー 庇(ひさし)のデザインも重要です。夏は太陽が高くて日差しはできるだけ入れたくないけど、逆に冬は日差しが低くできるだけ取り入れようという工夫です。庇の代わりに2階部分のバルコニーを少し張り出させることによっても、夏の高い日差しを遮ることができます。

ご案内いただいたアイダ設計の宮路さん
断熱とか、日差しということを考えると、窓から差し込む日差しも気になりますが、そちらのほうは何か工夫があるのでしょうか?


ー はい。実は窓も南側とそれ以外では種類が違います。南側の窓はこのように日射取得型で、ペアガラスの内側に金属膜を挟んでいるので、日差しを取得できたり反射したりと、季節によってうまく太陽の角度を利用して日差しに対応することができるのです。また南側以外の窓は日射を遮蔽するタイプのガラスとなっています。

なるほど!! 方角によって窓の種類が違うことにも驚きですが、その窓にもそんな工夫があるとは……



「住まう“家”の健康」:永く命・財産を守ること

ー 次に「住まう“家”の健康」という点でもご紹介しましょう。断熱材のウレタンフォームなのですが、こちらは今までは現場で発泡していたのですが、ブラーボゼネクトでは工場製品として工場内で一定の温度管理のもとに作られたパネルを使用しています。これにより品質の均一化が図れます。またパネルとして面で支えると壁面の強度も上がります。


ウレタンフォームは水を吸わない性質なので、壁体内結露も防げ、石膏を通して壁が呼吸もできるので、そのぶん家が長持ちするという、家にとっての健康ともいえるのです。


壁で支えるから強度が上がるとおっしゃっていましたが、他に耐震的な工夫はあるんですか?

ー こちらの柱と梁を見てください。これは集成材といって、いくつかの木を接着している工業製品です。これによって材木ひとつひとつの個性でソリが出たりするのを妨げ、均一化した木材になるので構造強度も精確に算出することができます。


自分が住む家を永く大切にしていくという気持ちは、そのまま地球を大切にしていくということにも繋がりますよね。家も地球もわたしたちの命を包んで守ってくれる存在ですからね。


「住まう“環境”の健康」:世代を越えて持続すること

ー そうですね。これからはいかに環境に配慮して暮らしていくかが問われる時代になっていくと思います。「地球温暖化問題」と言われて久しいですが、二酸化炭素の増加などが原因で、世界で対策をしています。日本でも対策をとってきましたが、一般家庭などの住宅も環境配慮の方向にしていこうと政府が舵を切りました。2020年までに新築住宅の過半数をZEH化していくという方針です。

国としてもそういう方向に動いているなら、そのうちZEHが当たり前の時代が来るということですよね?


ー はい。2020年には、省エネ基準適合住宅の義務化という流れになっています。地球に生きるわたしたちは本当にそろそろ環境に配慮した生き方をしていかなくてはいけません。このブラーボゼネクトは、アイダ設計としてそれに対する答えです。「住まう“環境”の健康」ということも考えていくのがわたしたちと、次世代の人たちの使命でもあるわけですね。



「毎月の“お金”の健康」:家計のやりくり上手なこと

なるほど。なかなか大変な時代になっていきそうですね。いろんなことを節約して環境に配慮していかないといけませんね。

ー そうとも限りませんよ?やはり省エネとかエコって考えた時には、どうしても我慢しなきゃって気持ちが先に立っちゃうと思うんですけど、ブラーボゼネクトでは無理せずに地球のためにできることをご提案させていただいています。

例えばどんなことですか?まぁ確かにこれだけ高断熱・高気密なのでエアコンのことは気にしなくていいのはわかりましたが……

ー それが4つ目の健康、「毎月の“お金”の健康」なんです。実はみなさん結構不思議なんですけど、自動車を買うときはエコカーとか燃費を気にされてるじゃないですか?

はい。まぁそうですね。燃費は長く使うこと考えたら重要ですね……あっ!

ー そうなんですよ。家が人生で一番高い買い物で長く使うのに、あまり「家の燃費」って気にされてないですよね。しかもブラーボゼネクトは太陽光パネルが設置されているので、余った電気を売ることだってできてしまうわけです。

売電!! 確かにただ節約するだけじゃなくて、節約した結果、電気が余って売れるとなると我慢するという感覚ではなくなりますね!


ー ZEHと比較住宅(90年代に建てられた家)を比べると光熱費などのランニングコストが劇的に変わるんです。シミュレーションによると、この物件では、年間348,720円も変わるんです。例えば、共働きのご家庭で日中に電気を使わないという場合であれば、太陽光発電したものをそのまま売れるので、よりお得になる可能性もありますね。

すごい!年間で348,720円も!! 10年間だったら……とか計算しちゃいそうです(笑)


ー そうですね(笑)そういういろんな計算のための情報が可視化されているのがHEMSというシステムです。こちらの物件ではまだ壁が無いので設置できていませんが、このような簡易HEMSというモニター画面で家のエネルギー消費を確認できるんです。

おぉ!これで売電収入も確認できてしまうわけですね……思わずニタニタしてしまいそうです(笑)

ー (笑)とにかく無理して我慢しなくても、ちゃんと環境のためにもなっていて、それでいて自分の健康のためにもなる。こういうカタチが次世代の省エネのあるべき姿だと思いますね。

なるほど!ちなみに、こんなに素晴らしい次世代のZEHはいくらくらいで建てられるんでしょうか?


ー 坪数にもよりますが、こちらの物件だと税抜きの本体価格で1,600万円(税抜・本体価格)ほどになるかと思います。

エコカーと同じで長期的にみれば、かなりお得なわけですね!今日はとても勉強になりました。それでは、最後に何か読者のみなさんにお伝えしたいことはありますか?

ー わたしたちアイダ設計のブラーボゼネクトは、これからのライフスタイルに求められるものに対応できていると自信を持って言えます。国が推奨してるからという理由でなくても、わたしたちが環境に配慮しながら生活していく時代は既にやってきています。その上で無理なく生活できるようにするかが、わたしたちの役目だと思っています。まずは先入観を持たずに是非一度ブラーボゼネクトのモデルハウスにお越しいただければと思います。きっと4つの健康に意識して暮らすことの意味をおわかりいただけるはずです。

今日はお忙しい中解説してくださり、ありがとうございました!


アイダ設計 ブラーボゼネクトについて、もっと詳しくはコチラ!
http://www.aidagroup.co.jp/order/view/6