土地を探そう! 注文住宅・新築一戸建て A to Z 〜Vol.3
シリーズでお届けしている 「注文住宅・新築一戸建て A to Z」。今回は、土地探しのお話です。そもそも…土地を所有していないのなら、まずは土地探しからスタート!
土地によって、建てられる家が制約を受けることがしばしばあります。まずは、どんな家を建てたいかイメージしつつ探さなくてはなりません。良さそうな土地があっても、法の規制や地盤状態など確認するべきことはいっぱい!
今回は土地探しのポイントをまとめます。
希望条件を整理しよう
まずは家族で、希望する土地の条件を整理することから!条件としては、
- 予算
- 広さ
- 沿線や最寄駅
- 駅からのアクセス
- 学区
などがあります。しっかり相談して、すり合わせておきましょう。
いろいろな土地がある
売られている土地は、いわゆる更地だけではありません。- 「古家付き」・・・古い建物が残っている土地です。安価な分、建物の解体費用が別に必要です。
- 「建築条件付き」・・・土地の売主が指定する施工会社と、期間内に建築工事請負契約を結ぶことが条件になっています。
上記のような土地を選択肢に入れるかどうかも、土地探しに当たって事前に考えておきたいポイントです。
インターネットの物件情報もチェック
不動産会社に行く前に、インターネットで情報収集もしておきましょう。希望のエリアの物件情報を見ていくと、そのエリアの土地の相場観をおおよそつかむことができます。
ポイントは、土地代を面積で割った「平米単価」を計算して比較してみること。平米単価が極端に低い土地はデメリットがある場合が多いので注意が必要です。平米単価を出すと、ぐっと比較しやすくなりますよ!
ハウスメーカーにも土地探しを相談しよう
土地探しは一般的に不動産会社に依頼するケースが多いものの、事前に依頼するハウスメーカーや工務店などの施工会社が決まっている場合は、その会社に土地探しを手伝ってもらうこともできます。施工会社によっては社内に土地の仲介を行う部署があったり、提携しているグループ会社に不動産会社があることも。前もって相談して希望を伝えておけば、広告などで公になる前の土地情報を提供してくれることもあります。
施工会社に土地探しを手伝ってもらう大きなメリットは、希望する家を建築できる土地かどうかをすぐに判断してもらえること。施主や不動産会社には判断が難しい、土地代と建築工事費用が予算内におさまるかどうかもわかります。
住宅ローンも、土地代を含めて施工会社が段取りをしてくれればとてもスムーズ。依頼を検討している施工会社には、どんどん土地探しを手伝ってもらいましょう。
敷地調査と地盤調査
良さそうな土地が見つかったら、希望の家を建てられるかどうか「敷地調査」と「地盤調査」を行います。建築会社など施工会社に依頼すれば、調査会社を手配したり、自社で調査を行ってくれます。- 敷地調査
合わせて確認したいのは、土地の周辺環境。
平日の交通量が多い時間に訪れて、車の振動や騒音のチェック! 雨上がりに行ってみて、水はけが良いかの確認もしておきたいものです。
- 地盤調査
専門の調査会社が特殊な機械を使用し、敷地の複数の地点で調査するのが一般的。調査費用の相場は数万円程度ですが、施工会社によっては設計の費用に含めていることもあります。地盤が軟弱だとわかった際には、杭を打ったり地盤の改良といった対策のため、数十万円以上の費用がかかる場合も。
地盤については、土地を探しているときに自分でも判断できるポイントもあります。近くに池や川などがある低い土地は地盤が柔らかいことが多いため、土地周辺の起伏を確認してみましょう。また、周囲の建物の基礎にひび割れなどが多い場所も、地盤が軟弱な可能性大。
しかしそのような土地でも、対策次第で家を建てることはできるので安心してくださいね。
まとめ
土地には一つとして同じものはないので、希望の土地が見つかるまではなかなか大変かもしれません。施工会社の協力も得つつ、納得いく良い土地をじっくり探しましょう!希望条件に優先順位を付ける、決めるまでの期限を自分で設けるなどして、ある程度は区切りを付けて探すのもポイントです。
次回は「新築一戸建て A to Z Vol.4〜施工会社を決めよう!〜」に続きます!