CEATECの先端技術を満載! 未来の妄想スマートエコホーム
幕張メッセ会場にて3年ぶりのリアル開催となった「CEATEC 2022(シーテック 2022)」。CEATECとは、IT・エレクトロニクス分野の展示会。さまざまな企業・団体や研究機関が、世界最先端の技術開発の成果や製品・サービスを発表するイベントです。
国内外の先端技術が一堂に会した幕張メッセ会場は、来場者たちの熱気でムンムン。テクノロジーを活用した社会課題の解決やビジネスアイデア、未来の発信にワクワクが止まりません。
今回はCEATEC会場で見つけた先端技術で、未来のスマートエコホームを妄想! スマートホームとは、AIやIoTの技術を活用して、より快適な暮らしを実現する家のこと。そこに省エネを掛けあわせて、スマートでエコな架空のお家を思い描いてみました。未来の住宅は、こうなる!? こんなお家、いかがですか?
この点、太陽光エネルギーを直接浴びる宇宙でなら、地球上の天候や立地条件に左右されずに発電することが可能です。
そこで妄想スマートエコホームには、「宇宙太陽光発電システム(SSPS:Space Solar Power System)」を採用! 雨の日だって、北向きの家だって、宇宙太陽光発電の電気でお風呂も沸かすし、電子レンジでチンもできちゃいます。
宇宙太陽光発電システムは、宇宙に並べた太陽電池パネルで発電し、その電力を地上に送って利用しようという技術。私たち一般生活者は、電力会社から宇宙太陽光発電電力を買って利用するイメージです。
現在は地上実証フェーズで、宇宙実証フェーズを経て2050年以降の産業分野への技術応用を目指しています(※1)。この分野では、日本が最先端とのこと。ぜひ、世界をリードして実現してほしい!
たとえば廊下を子どもたちがバタバタと走り回る振動、ドアをバタン! と閉める振動。それらの振動で発電を実現してくれるかもしれないのが、金沢大学の逆磁歪振動発電システム『V-GENERATOR』。V-GENERATORは、これまで材料や構造の問題で実用化が難しかった振動発電を、画期的な材料と革新的なメカニズムで実現する装置です。
現在は、住まいの電力として利用するにはまだまだ微弱な電力ですが、振動を用いた発電で電池フリーな無線センサーとして機械の不具合の防止などさまざまな利活用可能性がある技術です。
未来の住宅には、振動で発電する再生可能エネルギー設備が登場するかもしれません。
採用するのは、WOTA株式会社の排水の98%以上を再生処理する循環型水処理技術。WOTA株式会社は、2014年に東京大学出身の仲間が集って設立されたベンチャー企業です。この技術はすでに持ち運び可能な浄水システム『WOTA BOX』として販売されていて、災害時の避難所シャワー施設で活用されるなどの導入実績があります。
CEATEC会場では、水道設備のない環境での導入提案として、完全オフグリッド型モバイルユニット『Whole Earth Cube』(北良株式会社)内に搭載されていました。

Whole Earth Cubeは、「誰でも、どこでも、自由に暮らす。」をコンセプトとしたいわゆるトレーラーハウスで、2011年の東日本大震災をきっかけに10年かけて開発された移動式居住空間。

公共インフラがない環境でも、電気、水を自給自足で賄い、ある程度の期間居住できるように設計されています。 妄想スマートエコホームでは、このWOTAの循環型水処理技術を標準採用! 家族で使う水は、循環リサイクルして水道代の節約はもちろん水資源の保全にも貢献します。
そこで、妄想スマートエコホームには、会話が生まれる住環境をつくるためにハイラブル株式会社の音環境分析技術を導入。誰がいつ話したか、発話量の時間変化や誰と誰が頻繁に対話しているか、逆に対話が少ないのは誰かといった分析を行います。これによって対話状況を可視化し、対話が少ない家族間のコミュニケーションを積極的に行うといった対応に役立てようというアイデアです。
この音環境分析技術は、会話が生まれるオフィスを作る『Bamiel(バミエル)』としてサービス化されているもの。オフィスの会話を自動計測するクラウドサービスで、オフィス内のコミュニケーションスペースの利用者増加やイベントの効果検証の定量化などに活用されています。
CEATEC会場でも、一部展示エリア内のどのブースが盛り上がっているか、この技術で可視化されていました。ちなみに対話の内容ではなく、あくまで発話量を定量的に分析する技術です。
ふだん私たちは、何気なく車のドライバーとアイコンタクトしてその意図をくみ取ったりコミュニケーションしていますが、無人の自動運転車とはアイコンタクトで情報交換することができず、接触事故などの危険性が指摘されているのです。
それならば自動運転車に、歩行者とアイコンタクトできる「目」を付けてしまおうというのが『目のある車プロジェクト/Gazing car project』。「目」というeHMI(外部情報提示装置)で、自動運転車の停止・非停止の意図を歩行者に伝えて周囲の歩行者の適切な判断を促そうという研究プロジェクトで、検証の結果、歩行者による危険な横断を減らせる可能性があることが確認されています。
妄想スマートエコホームの自家用車は、キョロキョロお目目がかわいい自動運転カーで決まりです。
CO21トンとは、杉の木113本が一年間に吸収する量、年間では約384本になります。 妄想スマートエコホームでは、この住まいから排出しているCO2量を見える化。LEDなどの高効率照明に変えたり、適切な冷暖房利用をするなどの省エネ行動を促し、削減できたCO2排出量に応じてカーボンクレジット化し、カーボンクレジット取引市場で商品券に引き換えるといったCO2排出削減メリットが得られるようになります!
……というのは誇大妄想ではありますが、このアイデアの元は既に実用化されているIHIの『ILIPS (アイリップス/IHI group Lifecycle Partner System)』というサービス。主に製造業の工場などで、CO2排出・削減量を記録・見える化して、カーボンクレジット化して外部市場に流通させる仕組み「環境価値管理プラットフォーム」です。
なおカーボンクレジットとは、CO2削減量が多ければ利益につながり、削減量が目標に達しなければ市場から購入して排出量の一部を相殺して穴埋めする(カーボン・オフセット)仕組みのことで、2013年にはカーボンクレジットを国が認証する「J-クレジット制度」がスタートしています。
CEATECでは、マイホームをスマートホーム化するサービスを実際に体験することができました。 それは、LIXILが提供しているIoTホームLink『Life Assist 2(ライフアシスト2)』というサービス。専用装置(ホームデバイス)をインターネットに接続し、住宅設備機器・建材、家電とリンクさせることで、スマホの専用アプリやスマートスピーカーで操作できるようになるというものです。
たとえば、外が暗くなってきたら自動シャッターをスマートスピーカーへのひと声(非接触での音声操作)で閉めたり、スマホの位置情報を読み取って家に近づいたらエアコンを自動的にスイッチオンするなどができるようになるというわけです。
しかし、CEATECで目にした最先端技術の数々はイマジネーションを膨らませ、よりよい未来への期待を抱かせるものばかり。ときには自由な発想で未来を想像してみると、画期的なアイデアがみつかるかもしれないと思わせてくれました。ぜひみなさんの家づくりでも、ちょっとした妄想エッセンスでよりよい住まいのアイデアを見つけてみては。
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国内外の先端技術が一堂に会した幕張メッセ会場は、来場者たちの熱気でムンムン。テクノロジーを活用した社会課題の解決やビジネスアイデア、未来の発信にワクワクが止まりません。
今回はCEATEC会場で見つけた先端技術で、未来のスマートエコホームを妄想! スマートホームとは、AIやIoTの技術を活用して、より快適な暮らしを実現する家のこと。そこに省エネを掛けあわせて、スマートでエコな架空のお家を思い描いてみました。未来の住宅は、こうなる!? こんなお家、いかがですか?
雨の日も安心!「宇宙太陽光発電」
ソーラーパネルを設置した太陽光発電の課題は、曇りや雨の日の発電。ソーラーパネルに太陽光エネルギーが届かず発電できないという課題がついてまわります。また、日差しの少ない北向きの屋根は太陽光発電に不向きなど、住宅の立地条件にも影響されてしまうという実情も。この点、太陽光エネルギーを直接浴びる宇宙でなら、地球上の天候や立地条件に左右されずに発電することが可能です。
そこで妄想スマートエコホームには、「宇宙太陽光発電システム(SSPS:Space Solar Power System)」を採用! 雨の日だって、北向きの家だって、宇宙太陽光発電の電気でお風呂も沸かすし、電子レンジでチンもできちゃいます。
宇宙太陽光発電システムは、宇宙に並べた太陽電池パネルで発電し、その電力を地上に送って利用しようという技術。私たち一般生活者は、電力会社から宇宙太陽光発電電力を買って利用するイメージです。
現在は地上実証フェーズで、宇宙実証フェーズを経て2050年以降の産業分野への技術応用を目指しています(※1)。この分野では、日本が最先端とのこと。ぜひ、世界をリードして実現してほしい!
※1. 発送電一体型宇宙太陽高発電システム2006モデル研究開発ロードマップ(平成29年3月策定)
参考:一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構 https://www.jspacesystems.or.jp/
参考:一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構 https://www.jspacesystems.or.jp/
廊下を歩くだけで発電!「振動発電」
未来の住宅では、ちょっとした振動によるエネルギーだって再生可能エネルギーとして活用します。たとえば廊下を子どもたちがバタバタと走り回る振動、ドアをバタン! と閉める振動。それらの振動で発電を実現してくれるかもしれないのが、金沢大学の逆磁歪振動発電システム『V-GENERATOR』。V-GENERATORは、これまで材料や構造の問題で実用化が難しかった振動発電を、画期的な材料と革新的なメカニズムで実現する装置です。
現在は、住まいの電力として利用するにはまだまだ微弱な電力ですが、振動を用いた発電で電池フリーな無線センサーとして機械の不具合の防止などさまざまな利活用可能性がある技術です。
未来の住宅には、振動で発電する再生可能エネルギー設備が登場するかもしれません。
水だってリサイクル! 節水住宅
大切な水資源も、未来のスマートエコホームではお家のなかで循環リサイクルして利用します。採用するのは、WOTA株式会社の排水の98%以上を再生処理する循環型水処理技術。WOTA株式会社は、2014年に東京大学出身の仲間が集って設立されたベンチャー企業です。この技術はすでに持ち運び可能な浄水システム『WOTA BOX』として販売されていて、災害時の避難所シャワー施設で活用されるなどの導入実績があります。
CEATEC会場では、水道設備のない環境での導入提案として、完全オフグリッド型モバイルユニット『Whole Earth Cube』(北良株式会社)内に搭載されていました。

CEATEC会場のWhole Earth Cube展示
Whole Earth Cubeは、「誰でも、どこでも、自由に暮らす。」をコンセプトとしたいわゆるトレーラーハウスで、2011年の東日本大震災をきっかけに10年かけて開発された移動式居住空間。

CEATEC展示の様子。HEMSのようなコントロールパネルで、水の循環状況が確認できる。生活用水と下水はもちろん別々に循環している
公共インフラがない環境でも、電気、水を自給自足で賄い、ある程度の期間居住できるように設計されています。 妄想スマートエコホームでは、このWOTAの循環型水処理技術を標準採用! 家族で使う水は、循環リサイクルして水道代の節約はもちろん水資源の保全にも貢献します。
参考:WOTA株式会社 https://wota.co.jp/
家族のコミュニケーションは、音環境分析で活性化!
よりよい暮らしを目指して最先端技術を詰め込んだ高機能住宅を手に入れても、そこで暮らす家族間の会話がなく冷え切った関係では意味がありませんよね。そこで、妄想スマートエコホームには、会話が生まれる住環境をつくるためにハイラブル株式会社の音環境分析技術を導入。誰がいつ話したか、発話量の時間変化や誰と誰が頻繁に対話しているか、逆に対話が少ないのは誰かといった分析を行います。これによって対話状況を可視化し、対話が少ない家族間のコミュニケーションを積極的に行うといった対応に役立てようというアイデアです。
この音環境分析技術は、会話が生まれるオフィスを作る『Bamiel(バミエル)』としてサービス化されているもの。オフィスの会話を自動計測するクラウドサービスで、オフィス内のコミュニケーションスペースの利用者増加やイベントの効果検証の定量化などに活用されています。
CEATEC会場でも、一部展示エリア内のどのブースが盛り上がっているか、この技術で可視化されていました。ちなみに対話の内容ではなく、あくまで発話量を定量的に分析する技術です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000058655.html
参考:ハイラブル株式会社 https://www.hylable.com/
「目」がついてる自動運転カー
スマートホームが普及している未来の社会では、自家用車も自動運転車が主流になっているかもしれません。 自動運転車は、目下さまざま研究開発や実証実験が行われており、その課題の一つとして“周囲の道路利用者との意思疎通の難しさ”が挙げられています。ふだん私たちは、何気なく車のドライバーとアイコンタクトしてその意図をくみ取ったりコミュニケーションしていますが、無人の自動運転車とはアイコンタクトで情報交換することができず、接触事故などの危険性が指摘されているのです。
それならば自動運転車に、歩行者とアイコンタクトできる「目」を付けてしまおうというのが『目のある車プロジェクト/Gazing car project』。「目」というeHMI(外部情報提示装置)で、自動運転車の停止・非停止の意図を歩行者に伝えて周囲の歩行者の適切な判断を促そうという研究プロジェクトで、検証の結果、歩行者による危険な横断を減らせる可能性があることが確認されています。
妄想スマートエコホームの自家用車は、キョロキョロお目目がかわいい自動運転カーで決まりです。
参考:目のある車プロジェクト/Gazing car project(東京大学 五十嵐研究室)
http://chiamingchang.com/gazingcarproject.html
http://chiamingchang.com/gazingcarproject.html
お家のCo2削減量を、カーボンクレジット化!
日本のCO2排出量のうち、住まい(家庭部門)からのCO2排出量はその16%を占め、1世帯あたり年間3.4トンのCO2を排出していると言われています(※2)。CO21トンとは、杉の木113本が一年間に吸収する量、年間では約384本になります。 妄想スマートエコホームでは、この住まいから排出しているCO2量を見える化。LEDなどの高効率照明に変えたり、適切な冷暖房利用をするなどの省エネ行動を促し、削減できたCO2排出量に応じてカーボンクレジット化し、カーボンクレジット取引市場で商品券に引き換えるといったCO2排出削減メリットが得られるようになります!
……というのは誇大妄想ではありますが、このアイデアの元は既に実用化されているIHIの『ILIPS (アイリップス/IHI group Lifecycle Partner System)』というサービス。主に製造業の工場などで、CO2排出・削減量を記録・見える化して、カーボンクレジット化して外部市場に流通させる仕組み「環境価値管理プラットフォーム」です。
なおカーボンクレジットとは、CO2削減量が多ければ利益につながり、削減量が目標に達しなければ市場から購入して排出量の一部を相殺して穴埋めする(カーボン・オフセット)仕組みのことで、2013年にはカーボンクレジットを国が認証する「J-クレジット制度」がスタートしています。
スマートホームが現実に!LIXIL『Life Assist2』
ここまで、さまざまな最先端技術からインスピレーションを得たアイデアで、スマートエコホームを妄想してきましたが、スマートホームは実は私たちの手の届く範囲で現実になっています。CEATECでは、マイホームをスマートホーム化するサービスを実際に体験することができました。 それは、LIXILが提供しているIoTホームLink『Life Assist 2(ライフアシスト2)』というサービス。専用装置(ホームデバイス)をインターネットに接続し、住宅設備機器・建材、家電とリンクさせることで、スマホの専用アプリやスマートスピーカーで操作できるようになるというものです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000015099.html
たとえば、外が暗くなってきたら自動シャッターをスマートスピーカーへのひと声(非接触での音声操作)で閉めたり、スマホの位置情報を読み取って家に近づいたらエアコンを自動的にスイッチオンするなどができるようになるというわけです。
先端技術が、現実を引き上げる!
今回ご紹介した技術のほとんどは実証・開発段階であり、必ずしも筆者の妄想したような住宅での活用・実装ができるものではありません。たとえ理論上可能であったとしても、実装するためには莫大な費用が必要で現実的ではないものや、ここでお伝えしたような単純化した実装が不可能な場合もあるでしょう。しかし、CEATECで目にした最先端技術の数々はイマジネーションを膨らませ、よりよい未来への期待を抱かせるものばかり。ときには自由な発想で未来を想像してみると、画期的なアイデアがみつかるかもしれないと思わせてくれました。ぜひみなさんの家づくりでも、ちょっとした妄想エッセンスでよりよい住まいのアイデアを見つけてみては。
CEATECとは?
CEATEC(Combined Exhibition of Advanced Technologies)とは、IT・エレクトロニクス(電子工学)分野の企業・団体が参加し、最先端の技術や製品を発表する国際展示会。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)主催。第1回は、2000年開催。2022年は、オンライン会場とリアル会場(10月18日~21日、来場者数81,612人)とのハイブリッド形式で開催された。>>安心&ラクチン! 子育て世代にオススメしたいスマートロックのメリット
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