今度こそ枯らさない! 超初心者のための観葉植物の育て方のキホン

2020.04.06 地域ライターE
インテリアにこだわりたい」
「せっかく一戸建てを建てるなら、理想の空間に囲まれたい」

そう思って、たくさんのインテリア雑誌を眺めていたら、「好きな空間」には確実にグリーンや花があるということに気がついた!……という方、いらっしゃいませんか。


「でも、今まで観葉植物をもらっても枯らしてばっかりだし、虫も苦手だし……。正直、上手に育てていく自信はありません」

挑戦してみるものの、キープするのはなかなか難しいガーデニング。しかし、理想の空間をそう簡単には諦められないですよね。

今回は、“緑がある家で生活をしてみたい”ガーデニング超・初心者さんのための「今さら解説してもらえない基礎知識」をご紹介していきます!


意外と知らない基本の“き”

「ちゃんとお世話しているつもりなのに、観葉植物がどうしても枯れてしまう。」

植物を育てることに苦手意識を持つ多くの人は、「植物を育てていくための基本中の基本を知らない」という単純な理由で植物を枯らしてしまっていることが多いです!

お部屋のなかの緑をキープし続けるために、「これだけは知っておいてほしいこと」をまとめてご紹介します。

水やりは毎日必要とは限らない!



「植物のお世話」=「水やり」というイメージ、ありますよね。
植物をすくすく育てるためにはお水をあげないと! と毎日ちょっとずつお水をあげているという方、その方法は間違っている可能性が高いです。

人間がお世話をする「観葉植物」も、もとは自然の環境にあったもの。「毎日規則正しく雨が降る」環境なんて、地球上探してもなかなかありませんよね。

水やりのタイミングは「土の表面が乾いたら、鉢の底から水が出てくる量を一度にしっかりと」が基本です。

つまり、「鉢の底から水が出ないように、少しずつ水をあげている」のはNGということです。

土の中に含まれている古い酸素を押し出し、空気を入れ替えるためにもある程度の量を一気にあげたほうが植物が元気になりますよ!

もちろん、鉢受けに水が溜まってしまうと根が腐る原因となります。その水はしっかりと捨てて、植物にとって良い環境を整えてあげましょう。

また、もともと砂漠地帯原産の植物ならば、「水が少ない乾いた環境」を好む種類もあります。初めてお世話する植物なら、購入する際に「水やりの頻度」などをお店の人に聞いておくことをオススメします。

鉢植えの植物は「大きくなる」


「鉢植えの観葉植物なら、なんとなく手入れも簡単そうだし値段も安いのに長く楽しめそう! 」

……なんて、考えている方はいらっしゃいませんか?

机の上に飾っておけるような小ぶりなサイズから、インテリアの中心になるような大きさのものまで、選択肢が豊富な観葉植物。手軽に取り入れられそう! というイメージは間違っていませんが、注意していただきたいことが。

購入したときのサイズから変わらないと思っている方も少なくありませんが、観葉植物は“植物”です。当然、「成長」します。
葉や茎の部分が大きくなれば、根っこだって大きくなります。

観葉植物は、はじめから余裕のある鉢のサイズで売られていることはほとんどありません。

そのため、定期的に大きな鉢に植え替えをしていかないと、根が詰まってそこから病気になってしまうこともあります。

植物の種類によって成長スピードは違いますが、植え替えの目安も、お店の人に質問しておきたいですね。

土は消耗品



植物に必要なのは、「水」と「光」、あとは時々肥料をあげれば完璧……というわけにはいきません。

水と日光ほどの短い間隔で必要となるわけではありませんが、実は「土」もとても重要です。

購入したときのままで問題ないだろうと思われがちな土ですが、土は「消耗品」。

水をやるたびに少しずつ流れ出して少なくなりますし、だんだん固くしまって植物が育つためには適さない状態になったり、必要な養分が足りなくなることもあります。

植木鉢のサイズアップのタイミングで新しい土に入れ替えることも植物を長く楽しむためには必要です。

その際にもう一つ気をつけなければならないことが、「土の捨て方」です。東京23区をはじめ、多くの自治体では土をゴミとして出すことはできません。

自宅のなどで再利用できない場合は、自分で土の受け入れをしてくれる業者を探す必要があります。近所の園芸用品店などに問い合わせてみましょう。

「日当たりの良いところ」=「日光が常に当たるところ」ではない!



「とにかく日当たりの良いところに置いてあげよう! 」と夏場の直射日光直撃の場所に、わざわざ西日まで当たるところに置かれてしまった観葉植物はあっという間に萎れてしまいます……。

日光に当たる時間は1~2時間程度でも十分だという観葉植物は少なくありません。

室内用の観葉植物の多くは、薄いレースカーテン越しに部屋が明るい程度の「明るい日陰」で十分に成長してくれる場合がほとんどです。

「うちは玄関が北側に向いているから、玄関周りをグリーンで雰囲気出すのは無理! 」なんてことはありません。環境に向いている植物選びをすることが大切です。

お家の日当たりがわかる写真を持って、園芸品店でオススメの植物を聞いてみてください。


どうしても自信がなかったら、プロに頼むことも!


水やりや日当たりといった「基本中の基本すぎて、実は教えてもらえなかったこと」を中心にご紹介しました。しかし、どんなことでも「詳しい人に聞いてみる! 」というのが上達の近道です。

さらに「やっぱり難しいことや面倒なことが多すぎる」と感じてしまうなら、定期的なお世話をプロに頼むという手もあります。

例えば観葉植物のレンタル。定期的に環境にぴったりなサイズの観葉植物を手配し、手入れが必要になった観葉植物は引き取って元気な状態になっているものを提供してくれます。

グリーンがある暮らしの魅力を体験するため、この春はぜひ植物のお世話を体験してみてくださいね!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります