ローコスト住宅っていくらくらいで建つ?【ローコスト住宅のお金入門1】

昨今、広告やネット情報などで「ローコスト住宅」という文字を頻繁に目にします。一体ローコスト住宅とは、どのような住まいなのでしょうか。
その定義から価格、選び方までを3回に渡って解説します。
1,000万円台で建てられることが目安
ローコスト住宅とは、一般的にあらかじめ間取りや内外装の仕様が決定している「規格住宅」と、決められた選択肢の中で部材や設備を選び自由に間取りを決められる「注文住宅」、その両方の一戸建てを指します。土地付きの分譲(建売)住宅やマンションは含まれません。自分の好きな土地で、できるだけ低価格で家を建てたい、と考える人に向いた住まいのつくりかたといえます。
そして、「ローコスト」に明確な定義はありません。一般的には延床面積30坪前後で坪単価30~50万円、つまり建物本体価格1,000万円台で建てられる一戸建てを指すことが多いようです。
大手ハウスメーカー9社の平均坪単価が約90万円(2018年度 ※1)、日本全国で建てられる注文住宅の平均坪単価でも62.7万円(2018年 ※2)ですから、それよりも3分1から2分の1程度安くなります。まさにローコスト(低価格)といえるでしょう。
坪単価の目安低価格にできる理由は次回解説しますが、もっとも大きなポイントとしては、ビス1本から柱、梁(はり)まで、部材の大量仕入れによるコストダウンがあります。
ローコスト住宅:30~50万円
全国平均価格:60万円前後
大手ハウスメーカー:90万円前後
そのためローコスト住宅を比較的得意としているのは、同じ部材をより多く仕入れている住宅メーカー。具体的には分譲(建売)住宅を数多く手掛けている、いわゆるパワービルダーとなります。
※1:住宅産業新聞のデータをもとに算出※2:国土交通省「建築着工統計調査」をもとに算出
建物本体以外の費用は総建築費の2~3割にも
多くのローコスト住宅は、広告などで「坪単価30万円」「建物本体価格1,500万円」といった魅力的な低価格をうたっています。しかし、その価格だけ支払えば家を建てられるわけではありません。意外と見落としがちなのが、本体価格以外の費用。これはローコスト住宅に限らずかかるものですが、はじめから計算に入れておきたいもの。その目安は、総建築費の2割から3割になるといわれています。
建物本体価格以外のさまざまな費用、その内訳はおもに「別途工事費」と「諸費用」の2つに分けられます。具体例をみていきましょう。
別途工事費は土地やエクステリアなどの整備費用
- ガス・給排水工事費
- 地盤改良費
- 外構工事費
その他に「冷暖房工事費」「カーテン工事費」などがあります。
諸費用は登記や手続き費用、保険など
- 登記費用
- ローン手続き費用
- 保険料
その他、「地鎮祭費用」「引越し費用」「家電・家具費用」などがあります。
これらをすべて含めると総建築費の2~3割が目安となります。たとえば広告で「建物本体価格1,500万円」と記載されていたら、最低でも総建築費は1,875万円(1500÷0.8)、建物本体価格以外の費用は375万円かかると考えればいいでしょう。
ここまでローコスト住宅でかかる費用についてお伝えしてきました。
次回は、なぜそんなに安く建築できるのかをお伝えします。
ローコストでも満足できる家は可能かも
ローコストを選ぶと、さまざまな選択肢が狭まるのでは?間取りの自由度が下がるのでは?といった心配の声も聞こえてきそう。ローコスト住宅と一口にいっても、ハウスメーカーによってその自由度はさまざま。メンテナンスやアフターフォローなども確認し、比較・検討することをおすすめします。
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