「一戸建て本体価格」に含まれていなくてビックリしたものランキング

2017.05.31 地域ライターE

ハウスメーカーのホームページやカタログで見かける一戸建ての「本体価格」。これだけのお金で一戸建ては建てられるんだ~!とワクワクしながら値段とローン金額を計算して、「これくらいのお家だったら検討できるかも」と見比べてみた経験がある方も多いのでは?しかし、ハウスメーカーで一戸建てを建てた先輩たちの多くが直面するのは、「家って本体価格だけじゃ建たないんだ!!」という現実。

「地盤がゆるくて地盤改良工事をしなければいけない土地に建てるのと、宅地造成されていて地盤検査済みの土地に建てるのが一緒の費用のわけはないよね・・・」と、説明されれば納得なのですが、「付帯設備費用なんてまったく知らなかった!家を気に入ってから資金計画の練り直しなんてショック・・・」という事例も多いようです。

今回、「注文住宅新築一戸建てで後悔したこと」シリーズを担当する地域ライターEが取材を通して学んだ「一戸建て本体価格に含まれていなくてビックリしたもの」をビックリの種類別にしてお届けします!


予想外の金額でビックリ!の第一位「水道引き込み工事費」


長年駐車場として貸し出されていた土地を、3つの区画に分けて売り出されて。ウチが買ったのは、一番安かった旗竿地。敷地面積はだいたい同じで、他の区画よりも2割も安かったんです。車を購入する予定もなかったし、むしろ積極的に旗竿地を選んだんですよね。
そのあとに、びっくりしたのが「給排水引き込み工事」の費目。これなんだろう?と思っていたら、水道管から自宅までの上下水道を引くための工事。「水道が使えるなんて、家本体の機能なんじゃないの?」と思いましたが、確かにもともと水道工事済みの土地と、ウチのように未設置なところもあるから、仕方ないですね。
悔しかったのが金額です。竿の部分が長くて、なんと引き込み工事費が一式で160万円もかかりました。こんなことなら、旗竿じゃない道路に面した方の土地を買えばよかったかもしれません…。
(一戸建て建築から5年目・Aさん)


ギリギリの決断でビックリ!の第一位「地盤改良工事費」


東日本大震災のとき、「液状化現象」や「地盤沈下」がすごく問題になりましたよね。普通に見える土地が、大きな地震が起きたことであんなことになっちゃうなんて、って本当に驚きましたし、怖いなって思いました。だから、我が家の一戸建てを建てるときに「地盤調査が必要です」と言われて、そのとおりだなと思いました。やっぱり安心したいですしね。
ただ、普通の住宅地だし、正直そんなに改良工事が必要だとは思ってなかったんです。ちゃんと調査して、安全だっていうお墨付きをもらっておけば安心ね、くらいの気持ちでした。ところが調査の結果はまさかの「要・改良工事」。ハウスメーカーの営業さんも、「いや~何年か前に、この近くで担当したときは何も出なかったんですけどねえ!」ってびっくりしていたくらい。家を建てる工法なんかは事前にいろいろ勉強して、坪単価や相場も調べて、準備万端で建築の契約をしたはずでしたが、さすがに「地盤改良工事にはどの工法がいいのか」なんて全く下調べしていませんでした。建築の契約はもうとっくに済んでいて、子供の小学校入学が控えていることを考えたら、「じゃあここでいったん中止にして、ゆっくり費用対効果を考えさせて下さい」なんてとてもできません。
追加の地盤改良工事費80万円、あのお金があったらクーラー全部新品に付け替え出来たなあ…って今でも考えちゃいますね。
(新築一戸建てを建築中・Bさん)


これは本体価格に含まれていないの?でビックリ!の第一位「網戸」


全部のハウスメーカーがそういうわけじゃないのかもしれませんが・・・。オプションの説明をふんふんと聞いているときに、心底びっくりしたのが「網戸」という項目でした。他にもカーテンレールや物干し竿をかけるための器具なんかもオプションでしたね。
今まで何回か引っ越ししてきましたけど、網戸がない家なんか一つもなかったですし、つけて当然だと思っていたので、「オプションで皆さんほとんどつけられるのが網戸ですね」と言われたときは、思わず「でしょうね。」と主人と声を揃えて言ってしまいました。網戸分のオプションだけで、8万円。一戸建てを建てる、って話の中で、そんなに大きくないような感じがしてしまいますが、正直今でも網戸を開閉するたびに「これが8万円かあ…。」と考えてしまうのが、ちょっとだけ悲しいですね。
(新築一戸建てを購入して1年・Cさん)


いかがでしたか?一般的には本体価格に加えて、本体価格の2割~3割の付帯整備費用や諸経費が必要であると言われています。しかも、本体契約後にしか必要かどうか判断できない費用などもあり、予算を考える上で心配な点になった、と一戸建て購入の先輩たちが口を揃えて教えてくれました。
みなさんも、最初の「本体価格」検討の段階から、付帯設備費用と諸経費について頭の片隅に入れておいてくださいね!

関連記事

ローコスト住宅っていくらくらいで建つ?【ローコスト住宅のお金入門1】

2019.12.10

消費税が上がる……でも、焦らないで!住宅を買うならこんな給付金があります。

2018.6.20

夫婦で対立!? 家を買うときの意見の食い違いあるある~予算決め編~

2017.7.18

人生の予定表「ライフプラン」を作ろう!~家を建てたくなる?! ゼロから教えて!住宅ローン 〜初心者必見!ベテランFPに聞く住宅ローンの基礎知識〜 Vol.1

2017.4.29

住宅ローンを申し込もう!注文住宅・新築一戸建て A to Z 〜Vol.8

2017.2.13

資金計画を立てよう! 注文住宅・新築一戸建て A to Z 〜Vol.2

2017.1.29

この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります