人生の予定表「ライフプラン」を作ろう!~家を建てたくなる?! ゼロから教えて!住宅ローン 〜初心者必見!ベテランFPに聞く住宅ローンの基礎知識〜 Vol.1
四国・愛媛から全世界に家づくり情報をお届け!
ieny地域ライター・高坂類です。
本連載は、住宅ローンって何?という私が、
人に教えられるくらいまでプロに教わる「住宅ローン」入門企画です。
複雑なイメージの住宅ローンについて、
家を建てておらず、建てる予定もなく、知識ゼロのインタビュアーがお聞きすることで
誰にでもわかりやすい基礎知識まとめとして全4回でお送りします。
ご教授くださるのは、
愛媛県新居浜市のダンディなファイナンシャルプランナー・河野康廣さんです!

<河野康廣さんプロフィール>
河野 康廣 YASUHIRO KOUNO
CFP(上級ファイナンシャルプランナー)・一級ファイナンシャル・プランニング技能士・不動産コンサルティングマスター・相続プランナーズ協議会認定会員・宅地建物取引士。
大学卒業後、地元の金融機関や外資系生命保険会社での勤務を経て2004年に「ファイナンシャルプランナーズ オフィス河野」を設立。
住宅ローンの相談、相続コーディネート、不動産運用コンサルティング、各種セミナー講師など幅広く活躍中。特に住宅ローンの資金計画、ライフプラン表の作成、住宅ローンの見直しが得意分野。
高坂「河野さん、これからよろしくお願い申し上げます!家を建てる予定は今のところない私ですが、訳あって全世界の方に住宅ローンをわかりやすく伝える使命を請けました。本当に何も知らないので、ゼロからのご指導よろしくお願いします!」
河野康廣さん(以下敬称略)「よろしくお願いします。」
高坂「恐縮ながら私はファイナンシャルプランナー(以下FP)さんのお仕事についてもよく存じ上げないのですが、住宅ローンに関してはどのような助言がいただけるのでしょうか?」
河野「ローン提供元の銀行さん、ハウスメーカーさんももちろん住宅ローン選びに関して助言はしてくれます。ただ自社の提携ローンをどうしても勧めることになりますから、FPからの助言のメリットは公平な立場での意見をお伝えできることですね。」

高坂「なるほど。確かに勧められるままに決めるのも少し不安ですよね。では住宅購入を検討する際には、まず何からしたらいいのでしょうか? 」
高坂「今週の予定も立てられない私ですが、人生の予定なんて立てられるんでしょうか…。」
河野「予定というか、自分が送りたい理想の人生を具体的に考えてみるんです。例えばいつ頃結婚して、いつ頃子どもを持って、いつ頃どんな家に住みたいか。」
高坂「私は全部無計画にしてきましたが(笑)、予定ではなく、理想なら考えられそうです!」

河野「このキャッシュフロー表の、上のピンク部分、『ライフイベント』の行より上がライフプランです。ライフプランを立てるのは、後で解説する『キャッシュフロー表』を作成するためです。」
高坂「家族の名前と、それぞれの年齢をまず入れるんですね。」
河野「そうです。例えば、住宅購入を検討することが多い30歳前後の夫婦と幼児2人の4人家族を想定するとこんな感じです。」

河野「第1子が小学校へ入学する前に、住宅を建てたいと考える方が多いです。その場合、第1子が3〜4歳で住宅購入検討を始めるケースが一般的ですので、このようなサンプルにしています。
こうして家族それぞれの現在の年齢をスタートとして、一般的なローン期間の35年の予定を立ててみます。」
高坂「35年…。ちょっと想像がつかないのですが、まずは住宅を持ちたい時期を記入したらいいのですか?」
河野「そうですね。でも住宅ローンの支払いは65歳までに終わらせるのが望ましいので、ローン期間35年を逆算して、住宅購入時期は30歳頃に調整しましょう。
65歳が定年とすると、65歳以降に働いたとしてもそれまでより収入が下がることがほとんどですし、退職金は老後の生活資金に回すべきだからです。30歳以上で住宅を持つ場合は、ローンを組んだ後余裕があるときに「内入れ(一部繰上返済)」を行って65歳で終了できるように計画するのがおすすめです。」
高坂「…!(私はしっかり30歳、過ぎています…)住宅購入以外には、どんなライフイベントを記入していけばいいですか?」
河野「いくつかありますので、代表的なものを紹介していきますね。」
それから車の買い替え時期です。ローン35年の間に3〜4回は買い換えることになるでしょうから、現在乗っている車の買い替え時期を想定し、その後の買い替え時期を記入していきましょう。これから購入する予定の場合も同様です。」
高坂「なるほど。車にも、お金かかりますね…。」
河野「それから住宅を建てた後も、大体15年に1回くらいは水回りなどの修繕が必要になるケースがほとんどです。これも100万〜の出費を見積もっておいた方が良いので、記入していきます。」
高坂「建てた後もメンテナンスが必要ですもんね…。だんだん気が遠くなってきましたが(笑)、あとは記入項目として何がありますか?」
河野「家族で海外旅行に行きたいとか、レジャーや趣味でまとまったお金が必要になる時期がありそうなら、記入しましょう。それから子どもたちの結婚ですね。」
高坂「それは予定が立てにくいですね(笑)。大体このくらいかな〜でいいでしょうか…。」
河野「もちろんです(笑)。理想の予定表ですからね。こうして記入していくと、ライフイベントが重なるところが出てくると思います。それはつまり、大きな出費が重なる年です。ですからできるだけ重ならないように、車の買い替えやレジャーなどの調整可能なイベントをずらします。」
高坂「なるほど!」

高坂「こうして表になると、家族のそれぞれが何歳頃にまとまった出費があるのか、よくわかりますね!イメージしやすいです。人生にはお金がたくさん必要ですね…。」
河野「なんとなく大丈夫だろう、でローンを組むのが一番危険ですからね。ライフプランを立てたら、この後はお金の試算をしていきますよ。」
高坂「人生の予定なんて立てられるのかな〜と思っていましたが、このくらいなら記入できそうです。人生の予定をざっくり立てる。とりあえずここまではついてこれました!!
引き続き、よろしくお願いします!」
次回もお楽しみに!
ieny地域ライター・高坂類です。
本連載は、住宅ローンって何?という私が、
人に教えられるくらいまでプロに教わる「住宅ローン」入門企画です。
複雑なイメージの住宅ローンについて、
家を建てておらず、建てる予定もなく、知識ゼロのインタビュアーがお聞きすることで
誰にでもわかりやすい基礎知識まとめとして全4回でお送りします。
ご教授くださるのは、
愛媛県新居浜市のダンディなファイナンシャルプランナー・河野康廣さんです!

<河野康廣さんプロフィール>
河野 康廣 YASUHIRO KOUNO
CFP(上級ファイナンシャルプランナー)・一級ファイナンシャル・プランニング技能士・不動産コンサルティングマスター・相続プランナーズ協議会認定会員・宅地建物取引士。
大学卒業後、地元の金融機関や外資系生命保険会社での勤務を経て2004年に「ファイナンシャルプランナーズ オフィス河野」を設立。
住宅ローンの相談、相続コーディネート、不動産運用コンサルティング、各種セミナー講師など幅広く活躍中。特に住宅ローンの資金計画、ライフプラン表の作成、住宅ローンの見直しが得意分野。
住宅購入につきもののローン。何も知らないのですが…ゼロから教えて!
高坂「河野さん、これからよろしくお願い申し上げます!家を建てる予定は今のところない私ですが、訳あって全世界の方に住宅ローンをわかりやすく伝える使命を請けました。本当に何も知らないので、ゼロからのご指導よろしくお願いします!」
河野康廣さん(以下敬称略)「よろしくお願いします。」
高坂「恐縮ながら私はファイナンシャルプランナー(以下FP)さんのお仕事についてもよく存じ上げないのですが、住宅ローンに関してはどのような助言がいただけるのでしょうか?」
河野「ローン提供元の銀行さん、ハウスメーカーさんももちろん住宅ローン選びに関して助言はしてくれます。ただ自社の提携ローンをどうしても勧めることになりますから、FPからの助言のメリットは公平な立場での意見をお伝えできることですね。」

高坂「なるほど。確かに勧められるままに決めるのも少し不安ですよね。では住宅購入を検討する際には、まず何からしたらいいのでしょうか? 」
人生で最も大きな買い物のひとつ「住宅」。無計画には手に入らない!
河野「人の一生で大きな買い物といえば、車、保険、そして住宅です。多額を投資するものですから、無計画に手に入らないのはわかりますよね。そこでまず何をするかというと、人生の予定表を立ててみるんです。これを『ライフプラン』と言います。」高坂「今週の予定も立てられない私ですが、人生の予定なんて立てられるんでしょうか…。」
河野「予定というか、自分が送りたい理想の人生を具体的に考えてみるんです。例えばいつ頃結婚して、いつ頃子どもを持って、いつ頃どんな家に住みたいか。」
高坂「私は全部無計画にしてきましたが(笑)、予定ではなく、理想なら考えられそうです!」
自分が送りたい人生の予定表「ライフプラン」を作ってみよう!

河野「このキャッシュフロー表の、上のピンク部分、『ライフイベント』の行より上がライフプランです。ライフプランを立てるのは、後で解説する『キャッシュフロー表』を作成するためです。」
高坂「家族の名前と、それぞれの年齢をまず入れるんですね。」
河野「そうです。例えば、住宅購入を検討することが多い30歳前後の夫婦と幼児2人の4人家族を想定するとこんな感じです。」

河野「第1子が小学校へ入学する前に、住宅を建てたいと考える方が多いです。その場合、第1子が3〜4歳で住宅購入検討を始めるケースが一般的ですので、このようなサンプルにしています。
こうして家族それぞれの現在の年齢をスタートとして、一般的なローン期間の35年の予定を立ててみます。」
高坂「35年…。ちょっと想像がつかないのですが、まずは住宅を持ちたい時期を記入したらいいのですか?」
河野「そうですね。でも住宅ローンの支払いは65歳までに終わらせるのが望ましいので、ローン期間35年を逆算して、住宅購入時期は30歳頃に調整しましょう。
65歳が定年とすると、65歳以降に働いたとしてもそれまでより収入が下がることがほとんどですし、退職金は老後の生活資金に回すべきだからです。30歳以上で住宅を持つ場合は、ローンを組んだ後余裕があるときに「内入れ(一部繰上返済)」を行って65歳で終了できるように計画するのがおすすめです。」
高坂「…!(私はしっかり30歳、過ぎています…)住宅購入以外には、どんなライフイベントを記入していけばいいですか?」
河野「いくつかありますので、代表的なものを紹介していきますね。」
ライフプランを立てると、どの時期にお金が必要か見えてくる!
河野「これからお子さんを持つ希望があれば、出産希望時期。お子さんがいる場合は、ずらすことのできない進学時期を記入しましょう。特に大学進学時にはまとまった出費がありますからね。そしてもし結婚もまだであれば、結婚時期も入れてくださいね。それから車の買い替え時期です。ローン35年の間に3〜4回は買い換えることになるでしょうから、現在乗っている車の買い替え時期を想定し、その後の買い替え時期を記入していきましょう。これから購入する予定の場合も同様です。」
高坂「なるほど。車にも、お金かかりますね…。」
河野「それから住宅を建てた後も、大体15年に1回くらいは水回りなどの修繕が必要になるケースがほとんどです。これも100万〜の出費を見積もっておいた方が良いので、記入していきます。」
高坂「建てた後もメンテナンスが必要ですもんね…。だんだん気が遠くなってきましたが(笑)、あとは記入項目として何がありますか?」
河野「家族で海外旅行に行きたいとか、レジャーや趣味でまとまったお金が必要になる時期がありそうなら、記入しましょう。それから子どもたちの結婚ですね。」
高坂「それは予定が立てにくいですね(笑)。大体このくらいかな〜でいいでしょうか…。」
河野「もちろんです(笑)。理想の予定表ですからね。こうして記入していくと、ライフイベントが重なるところが出てくると思います。それはつまり、大きな出費が重なる年です。ですからできるだけ重ならないように、車の買い替えやレジャーなどの調整可能なイベントをずらします。」
高坂「なるほど!」
夢の人生は人それぞれ、まずはここがスタート!

高坂「こうして表になると、家族のそれぞれが何歳頃にまとまった出費があるのか、よくわかりますね!イメージしやすいです。人生にはお金がたくさん必要ですね…。」
河野「なんとなく大丈夫だろう、でローンを組むのが一番危険ですからね。ライフプランを立てたら、この後はお金の試算をしていきますよ。」
高坂「人生の予定なんて立てられるのかな〜と思っていましたが、このくらいなら記入できそうです。人生の予定をざっくり立てる。とりあえずここまではついてこれました!!
引き続き、よろしくお願いします!」
次回もお楽しみに!