消費税が上がる……でも、焦らないで!住宅を買うならこんな給付金があります。

住宅ライターのともこ@住宅ライターです。
消費税が、2019年10月1日に8%から10%に上がる予定となっています。

住宅は、基本的に引き渡し時の税率が適用されます。
だから「早く契約しないと高くなります!」「今がお得ですよ!」
という話題が、これから、たくさん出てくると予測できます。

だけど、決して焦らないでください。

よく調べてもいない住宅メーカーと契約して、後々、後悔……なんてことになりかねません。

「そうは言っても、2%はでかいよ!」と思う人もいるでしょう。
たしかに、8%→10%の差である2%は、大きいです。
たとえば3,000万円なら、差額は60万円……。

でも、よく考えてみてください。

見えているところ、たとえばキッチンやお風呂壁紙はすぐリフォームできますが、見えていない構造のところをやり直そうと思ったら、それこそ、60万円では済みませんよね。

「じゃあ、いったいどうしたらいいの?」

ということで、今回は、そういったモヤモヤをやわらげてくれる国の政策をご紹介したいと思います。

その名も、すまい給付金

引用元:すまい給付金

すまい給付金は、消費税率引上げによる住宅取得者の負担をかなりの程度緩和するために創設した制度です。消費税率8%時は収入額の目安が510万円以下の方を対象に最大30万円、10%時は収入額の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円を給付するものです。
引用元:http://sumai-kyufu.jp

そして、この制度を実際に利用された、さぬきペンギンさんに、申請方法についてお話しを聞いてきましたので、参考にしてみてください!


さぬきペンギンさんてこんな人


さぬきペンギンさんは、DODOMAKASE LIFEというブログを運営されています。
ブログでは、さぬきペンギンさんが建てられた高性能住宅の真実をつづられています。私もたくさん勉強させていただいているサイトです。

※さぬきペンギンさんはインスタグラムも更新しています!
さぬきペンギンさんのインスタグラム:sanukipenguin


ともこ「今日は、すまい給付金申請について教えてください。どうぞよろしくお願いします!」

さぬきペンギンさん(以下さぬペン敬称略)「こちらこそ、よろしくお願いします。」


すまい給付金の申請って難しいの?

ともこ「さぬペンさん、早速ですが、すまい給付金という制度はどこで知りましたか?」

さぬペン「家づくりの情報を集めている時に知っていましたし、工務店からも教えてもらいました。消費税が上がるし、せないかんな〜くらいに思っていました。」

ともこ「そうなんですね。申請はご自身でされましたか?それとも、工務店?」

さぬペン「自分で申請しました。」

申請から給付までの流れはこちら↓

引用元:すまい給付金

ともこ「そうなんですね。給付申請書を見ましたが、8種類の書類を提出するようですね。私はまだマイホームを持っていないので、何だコレ?となりました。」

新築住宅/本人受領/住宅ローンの申請書類
http://sumai-kyufu.jp/download/pdf/shinseisyo_a1_1612.pdf

さぬペン「そうかもしれませんね。でも、土地の契約や、住宅ローンの申請をするのとさほど変わらない書類ばかりなので、家を建てたことがある人はそんなに難しくはないと思います。」

ともこ「なるほど!経験者は分かるものばかりなのですね。」

さぬペン「ですね。僕は、これなんやろ?というのはなかったので、最初にまとめて集めておいても良かったなぁ、なんて思いましたけど(笑)でも、登記がないと取れない書類もあったので、建ててからでないと無理だなというのがありました。」

ともこ「そうなんですね。だけど、思っていたより抵抗なくできることが分かりました。」

さぬきペンギンさん邸の2Fホール。子どもたちの友だちが集合した時や、シアタールームとして活躍。


書類はどうやって集めたの?

ともこ「申請に必要な書類は、どこで取得するのですか?」

さぬペン「役場や法務局で、だいたい取得できます。でも、工務店や銀行に言わないともらえない書類もあります。なので、すまい給付金を申請しようと思っている人は、あらかじめ、工務店や銀行に用意してもらってもいいかもしれませんね。
とくに、銀行の書類は、言わなくても出してくれるところと、言わないと出してもらえないところもあるので、伝えておいた方が良さそうです。」

【自分では用意できない書類リスト】

  • 工事請負書または不動産売買契約書→工務店
  • 住宅取得に係る金銭消費賃借契約書(住宅ローン契約書)→銀行
  • 住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書(さぬペンさんの場合)→工務店

ともこ「なるほど!でも、上の3つの書類は、工務店や銀行にお任せできるとして、それ以外は役場や法務局なので、平日に集めるようになりますね。共働きだとちょっと大変。」

さぬペン「そうなんです。だから協力はいりますね。僕の場合は、妻に手伝ってもらって、というより、全部集めてもらいました。役場から法務局、1日あれば回れると思いますよ。」

ともこ「そうなんですね!すまい給付金のルールには、住宅取得者本人が申請するようになっています。でも、必要書類集めは代理人でもOK!これは、ごく一般的な話ですね。」

※以下の1つは、前に住んでいた市区町村から発行するようになっています。
  • 個人住民税の課税証明書(非課税証明書)←発行する市区町村により名称が異なる。

2Fホール。ピクチャーウィンドウには田園風景が広がる。育てている木が、いい感じに伸びてきたのだとか。


書類が集まったら申請書類を提出!

ともこ「書類が集まったところで、給付申請書を記入されたと思うのですが、どうやって作成しましたか?」

さぬペン「給付申請書は、すまい給付金のホームページからダウンロードして、プリントアウトしてから、見本を見ながら自分で記入しました。」

ともこ「難しいところはありますか?」

さぬペン「基本的にそろっている書類から、日付や数字をひろって書き写す、という作業なので、難しくはなかったです。一般の人には見慣れていない延べ面積などは、依頼された住宅メーカーに聞けば大丈夫です。
ただ、建てた時期だけちょっと気をつけないといけないですね。」

消費税の額は、引渡し時点の税率により決定します。住宅は契約から引渡しまで長期間を要する場合が多く、たとえば注文住宅であれば数カ月かかるのが通常です。一方で、引渡し時期により消費税率が変わるとなると、安心して契約を締結することができません。このため、住宅については、半年前の指定日の前日(8%引上げ時は平成25年9月30日、10%引上げ時は平成31年3月31日)までに契約したものについては、仮に引渡しが税率引上げの基準日以降になっても、引上げ前の税率を適用することとされています。
引用元:http://sumai-kyufu.jp/outline/background/keika.html

引用元:すまい給付金

ともこ「私もこの時期は、すごく気になっていました!」

契約時期によっては、適用される税率や給付される金額に違いがあるので、迷ってしまうかもしれません。
しかし、サポートセンターもあるようなので、聞いてみると良さそうです。

ともこ「給付申請書は、郵送しましたか?それとも、口に持って行きましたか?」

さぬペン「僕は、窓口に持って行きました。香川県には、(株)香川県建築住宅センターというところがあって、ここが大元ぽかったので、直接行きました。もし、間違いがあったとしてもすぐ教えてもらえそうですしね。」

ともこ「たしかに!外出のついでに持って行っても良さそうです。」

窓口は、各県にあり、すまい給付金のホームページに掲載されています。
郵送の場合も宛先が掲載されています。


すまい給付金の入金は?

ともこ「さぬペンさんが申請されたのは、4月3日ということですが、5月12日現在、入金はありましたか?」

さぬペン「まだありませんね。提出した時に、入金は6月になりますと受付で言われたので、2カ月くらいはかかるようですね。」

ともこ「ホームページにも、1.5〜2カ月とありますね。」

その後、5月17日のさぬペンさんのブログでは、「振込予定は6月5日ということで、ちょうど2カ月。」と書かれていました。
消費税8%の税率では最高額の30万円の給付のようです。きちんと受理されて良かったですね!

1Fリビング。大きな掃き出し窓は、明るい光を取り込む。樹脂のトリプルサッシなので断熱性は高いが、外からは中の様子が見えにくい。
ウッドデッキとつながるフロアは、空間に奥行きが生まれる。



他の補助金制度も活用したの?(おまけ)

ともこ「さぬペンさんは、高性能な家づくりについてお詳しいので教えていただきたいのですが、すまい給付金の他に、何か補助金制度を利用されましたか?」

さぬペン「はい、他に3つあります。1つ目は、国土交通省のサステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)という取り組みの支援金です。2つ目は、香川県住宅用太陽光発電設備導入促進事業補助金です。3つ目は、さぬき市住宅用太陽光発電システム設置促進事業で、これは、商品券の交付でした。」

UA値0.25、C値0.3の性能値を誇るさぬきペンギンさん邸。高性能住宅ならではの支援金を活用できるのは、お見事!

ともこ「もう、さすがの一言です!ということは、全部で4つの制度を利用されているということですね。」

さぬペン「そういうことになりますね。サスティナブル住宅の補助金は、外皮性能をよくしたり、太陽光を搭載したり、モニターを設置したり、申請も色々ハードルは高いのですが、もらえてラッキーという感じです。」

ともこ「最高額の200万円でしたよね。申請に50〜60万円かかるとのことですが、それでも、大きな支援ですね。」

さぬペン「ですね。最初からこの支援をあてにしていた訳ではないのですが!ブログにもつづっているので、体験談は参考にしていただきたいと思います。」

ともこ「さぬペンさんのブログは、今、なぜ高性能住宅が必要なのか、よく分かります。これからも勉強させてください!今日は、ありがとうございました。」

さぬペン「こちらこそ、ありがとうございました。」

まとめ


すまい給付金は、家を建てるという経験をしたら、思いのほか簡単に申請できることが分かりましたね。

活用できる補助金制度などはフル活用して、じっくり住宅メーカー選びをしてみてはいかがでしょうか。何事も、焦りは禁物です!!

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この記事を書いた人

ともこ@住宅ライター

フリーランス住宅ライター・編集者
フリーランス住宅ライター編集者・省エネ建築診断士・ママと暮らしのデザイン社所属・広島出身・愛媛在住・一児の母・元スノーボードインストラクター・住宅誌営業からフリーに・主に住宅誌&住宅サイトで執筆中・有料note 工務店向け!これは真似できる「一条工務店の集客術」発売中・ブックライティング、セールスレター、チラシご相談ください。