3月のガーデニング、初心者でもできる「暖かくなる前に準備しておくこと」ありますか?

2018.03.09 地域ライターE

「春になったら、花壇づくりに挑戦してみようかな…」と思っているかたにぜひチェックしていただきたい「春になる前に準備しておくといいガーデニングのはじめの一歩」についてご紹介します!
エクステリアに花壇を取り入れるか、鉢植えで気楽に楽しむか迷っている方も、「冬にはこんなことをするのね」という参考にしてくださいね!

【お庭造りの参考に!ガーデニング記事はこちらから♪】


冬の間に小さな雑草を抜いておこう!


いつの間にか花壇のすき間やのフェンス伝いにちょこちょこと伸びてくる雑草。放置しておくと、春から夏にかけて急激に成長してしまう種類もあります。
どんな雑草でも、気温が低く乾燥していて日照時間の短い冬は葉の部分が枯れて、根が弱ります。

雑草取りのポイントがこの「根が弱っているときに片付けておく」ということ。
春になればどんどん根が成長し、深く強くなってしまいます。そうなると、簡単に手で引っこ抜く程度ではきれいに抜けません。
スコップや除草すきで土の表面から5cmくらいの深さまで掘り起こさなくてはならなくなります。さらに、根が強いため、葉の部分を切っただけではまたすぐに生えてきてしまって“いたちごっこ”状態に。そうならないためにも冬の間にキレイにしておきましょう。

また、枯れた草には「種」が残っていることもあります。雑草の種子は小さく、ほとんど肉眼ではわかりません。気がついたときに少しずつ抜いておくと良いですね。
「肥料になるかな?」と抜いた雑草を放置しておくのは避けましょう。
特に、鉢などに枯れた葉や根をそのままにしておくと、病気の原因になることも。抜いた雑草は必ず土を落としてから可燃ごみで捨ててください。


「土づくり」がいい花を長く咲かせる基本です!

冬のガーデニング準備の最重要項目と言っていいのが土づくり。バラなど、ガーデニング上級者向けの花を植えるのであれば、土も花を咲かせるために専用の工夫が必要なほどです。
まずは初心者向けの手入れがしやすい草花だけを植える場合でも、元気に長持ちさせるための基本の作業からスタートしましょう。

▼地植えの場合
品種改良がすすみ、冬でも花を咲かせる種類の植物がどんどんふえているため、つい1年中なにかを植えておきたくなる花壇。
しかし「土をおやすみさせる」という意味で、冬の間は何も植えずに春に向けての準備をするのもオススメです。何も植えていないときだからこそできる花壇の土の改良方法があるからです。
それが「天地返し」と言われる土作りの方法です。花壇の土をおおきく掘り返して、下層部の土を地上面に掘り返し、寒さに当てる作業のことを言います。
例えば種を植えるときに土を耕す場合は、植える植物の種類にもよりますが表土から15~30cm程度です。天地返しの場合は、20~30cm程度を目安に、大型のショベルで大きく掘り返します。ちいさなスコップで、すこしずつ掘り返す作業ではありません。
また、地表近くの土と深いところの土がなるべく混ざらないよう、「位置を入れ替える」作業だと考えてください。

一般的に造園土木会社が花壇造作を請け負った場合、最低30cm程度の深さに元の土をすきとります。その上にパーライトという軽石を5cm、粗目の土を5cm敷きます。これは水はけをよくするためです。
さらに、植物の生育に適した土(黒土・腐葉土を混ぜたもの)を入れる深さは15~20cmほどです。天地返しでパーライトや粗い土をかえす必要はありません。
天地返しの目的は、土を寒さにあて、乾燥した空気にさらすことで、病害虫の駆除と病原菌の殺菌をしておくことです。この作業は冬の出来るだけ寒く、雪が積もっていないときに行なうと効果的です。


▼鉢植えの場合
鉢植えの土も、ずっと同じまま使い続けてはよい花を咲かせるのは難しくなります。鉢植えやコンテナの場合は、すべての土をひっくり返して、新聞紙やビニールシートの上でできるだけ薄く広げます。
このとき、残った根や枯れた葉っぱなどはできるだけ取り除いて置きましょう。ふるいで石や固くなった土を取り除いて分けておくと便利です。
目的は天地返しと同じように、虫の卵や幼虫の駆除と病原菌の殺菌です。3日~1週間ほど、さらさらに乾くまで日にさらしましょう。さらした後は、石灰や腐葉土、堆肥などを春に植える植物に合わせて混ぜ込んでおくことで、すぐに作業にとりかかることができます。

また、鉢植えの場合は肥料が混ぜ込まれた新しい土にすべて入れ替えてしまう、という方法もあります。
その場合は、古い土の処分をしなくてはなりません。東京都では、土や砂はゴミとしては扱わないため、収集自体を行ないません。一部、ホームセンターなどで古い土の回収を受けてくれるところがあります。
一方、例えば横浜市では少量なら不燃ごみとして回収してもらうこともできます。住んでいる自治体によって異なるため、事前に確認しましょう。
くれぐれも可燃ごみで出さないように気をつけてください。

風の強い日や、霜が降りるほど寒い日もありますが、3月になって日中ぽかぽかと暖かい日もだんだん増えてきました。苦手な虫やムカデなどに比較的遭遇しないですむ肌寒い時期に土づくりを済ませておくメリットといえます。
お花には興味がなくても、遊び感覚で子どもにお手伝いしてもらえるのも「ガーデニングの下準備」のいいところ。
家族みんなで「土いじり」を楽しんで、春にはきれいなお花を長くきれいに咲かせましょう!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります