景観マッチングも考慮に入れた家〜素敵な注文住宅から家づくりのヒントを!雑誌『愛媛の家』インタビュー!<後編>

2017.02.24 高坂類
新潟県を飛び出して早15年。約10年の東京暮らしを経て、現在はなぜか四国・愛媛に住んでいるieny地域ライター高坂類です!

前編に続き、愛媛県のデザイン住宅実例が満載の雑誌『愛媛の家』(発行元:株式会社アイクコーポレーション、本社・愛媛県松山市)の責任者・大木壮一郎さんに、『愛媛の家』の特選実例を交えつつ、家づくりのポイントについてインタビューさせていただきます!


実例2:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家

引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

長女の小学校入学を機にマンションから実家の隣に家を建てたK夫妻。マルわ建築工房が建てた、家族構成がよく似ている友人の家を見て気に入ったことが同社を選んだ理由だった。

1階は子どもとの暮らしを中心に考え、キッチンからリビング和室ウッドデッキまで一目で見渡せる広々とした空間、2階は収納を充実させた寝室と子供部屋に。

採光のあまりよくなかったマンションから一転、各所にを設けて光がたっぷり入る工夫を施した明るい室内がお気に入りだそう。
色数を極力抑えたシンプルな内装は永く住んでいても飽きないようにという夫人の希望。

実家と程よい距離感を保ちつつ、お互いの気配がさりげなくわかる敷地の動線など、快適に暮らせる工夫が各所に盛り込まれている。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

三方の窓からたっぷりと光が入る明るいリビング。キッチンで作業していてもカウンター越しに家族といつでもコミュニケーションできる。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

洋間続きでも違和感のない琉球畳の和室には、天井近くまでの高さがある大容量のクローゼットが。大型の荷物や季節ものまであらゆるものを収納できる。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

隣の母屋や周囲の景観も考えてデザインしたシンプルかつスタイリッシュな外観。実家と駐車場を共有しているため、お互いの家族の様子もわかりやすい。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

子どもたちが大好きな和室はに面したウッドデッキと連結しているため、室内と屋外とを行き来しながら自由に遊べる。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

子どもの遊具なども片付けられる玄関の収納スペース。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

2階は明るい色のと濃色のドアで1階とは違った雰囲気に。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

暗くなりがちな階段も途中に設けた窓からたっぷり光が入る。


引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家

こどもが日向ぼっこしたりお茶をしたりと大活躍のウッドデッキ。
引用元:景観マッチングも考慮に入れた 永く快適に住み続けられる家|マルわ建築工房 (愛媛県大洲市) - 愛媛の家・香川の家


高坂「実家の隣に建てておられるんですね。2世帯住宅ではないけれど同じくらい安心ですね。」

大木「家を建てるタイミングは、自分や家族の老後などを考えるタイミングと重なることも多いですよね。こちらのお宅は『永く住み続ける』ことを念頭に置いて、すべてをプランニングしていますね。土地の景観に合わせて外観をデザインしているのも特徴です。」

高坂「実家は動かせませんものね! 家の外観や内装のプランニングには誰でも力が入ると思いますが、周囲や景色とのマッチングまでは意外と気が回らないものなのではないでしょうか。」

大木「そうですね。でも大切なことだと思います。ずっとそこに住むんですから、いろいろな面でみんなが心地よく感じられる家を建てたいですよね。」



多くの注文住宅を見てきた中で、大木さんが考える家づくりのポイントとは?



大木「私もすでに家を建てていて、実は以前に『愛媛の家』にも載っているんですが(笑)。振り返ってみると正直なところ、十分に勉強しないで建ててしまったなと実感しています。家は2棟目、3棟目でやっと思い通りの家が建てられるようになるというような言葉もありますが、建てる前に、家づくりについて勉強しすぎるということはないと思いますね。」

高坂家づくりに関する知識の領域はとても広いですが、どういった勉強が特に重要だと思われますか?」

大木「よく言われることかとは思いますが、見学会内覧会で実際にいろいろな家を見ることがいちばん大切だと思います。大きさや素材など、自分の目で見て触れないとわからないことはたくさんありますから。特におすすめしたいのは、梁などが見えて家の骨組みがわかる『構造見学会』です。開催しているところは多くはないかもしれませんが、家の構造がどうなっているのか知っているかどうかは、家づくりを考える上で大きな差になると思いますね。」

高坂構造見学会というのがあるんですね! 私は家を建てておらず建てる予定もなく、疎くて恐れ入ります......。」

大木「近い将来の増税を前に、早く建てなくては!と焦っていらっしゃる方もおられるかもしれませんが、時間がかかっても多くの情報を収集して、しっかり理解を深めておいた方がいいと考えます。簡単にはやり直しがきかない、大きな買い物ですから。できるだけ細かいところまで『こういう家が建てたい』と具体的にイメージができるようになってから建てることをおすすめします!」



ありがとうございました!



大木「愛媛や香川には、素敵なデザイン住宅が本当にたくさんあるんです。『愛媛の家』『香川の家』のサイトでは1,000件以上の実例が閲覧できるので、よかったらぜひ家づくりの参考に見てみてくださいね。」

高坂「大木さん、ありがとうございました!」

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この記事を書いた人

高坂類

ライター
1983年新潟県生まれ。早稲田大学人間科学部卒。 四国・愛媛県 新居浜市(にいはまし)に拠点を置くデザイン事務所 hink DESIGN(ヒンクデザイン)代表。 広告デザインとWeb制作を中心に、ライター、ラジオパーソナリティ、モデル、司会等、四国の生活をより楽しくしようと 幅広く活動しています。 四国の魅力発信プロジェクト「しこくらいふ」主宰。 激辛グルメサークル「にいはまスパイスガールズ」主宰。