冷蔵庫に洗濯機、テレビ……大型家電・家具を置くスペースはどのくらい確保しておくべき?

2024.01.26 地域ライターE
新築一戸建てを建てる際、夫婦で図面を見ながら「冷蔵庫はココに」「テレビはココに置けばキッチンからも見られるよ!」「家族みんながくつろげる大きなソファーを置きたい」など、大型の家電家具のレイアウトについて話し合いますよね。

今回は冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの大型電化製品をはじめ、ソファーやダイニングテーブル、キッチンボードなどの大きな家具を設置するためのスペースはどのくらい確保するべきか、大きさを検討する上で知っておきたい豆知識をお届けします!



現在使用している家電のサイズで考えるのは危険!

「貯金は住宅ローンの頭金にあてるので、家具や家電は今使っているものをなるべく使って、初期費用をなるべくおさえよう」と考えている方も多いと思います。でも、今お持ちのサイズにピッタリ合うようにレイアウトをとると、買い直した際に“入らない”という問題が発生する可能性があります。

たとえば冷蔵庫の場合、2005年頃の主流は容量450~470L。しかし2010年以降は500L以上が主流になり(※1)現在では600Lの容量、扉の開き方も6ドアの観音開きタイプがメインになりました。20年前と比べると大容量で収納力があり、省スペース設計ですがそれでも大型化しています。
※1 株式会社クロス 冷蔵庫の動向 より

冷蔵庫とは別に“セカンド冷凍庫”を購入するご家庭も増えています。放熱用スペース、コンセントの差込口、直射日光が当たらない場所であればどこでもよいのですが、調理時の便利さを考えるとキッチンの近くに置きたいですよね。

大型化の傾向にある家電は冷蔵庫だけではありません。洗濯機も2005年頃は7.5kgの洗濯容量が主流でしたが(※2)、現在では10~12kgの洗濯容量が主流です。ドラム式洗濯乾燥機と縦型洗濯乾燥機がありますが、共働きのご家庭が増えたこともありドラム式が人気で、設置するスペースも広くとることになります。
※2 日本石鹸洗剤工業会 所有洗濯機の変化 より

オーブンレンジの大型化、炊飯器や食洗器、コーヒーメーカーなどさまざまなキッチン家電の普及も進み、その置き場所にもスペースが必要です。今ある家電だけで考えるとスペースが足りず、欲しい家電も購入できなくなることもあるので注意が必要です。



将来に備えるなら「最大容量」のサイズをチェックしておこう

今後、家電・家具を買い替えることを考え、キッチンやリビングに余裕を持たせておくなら、現行の最新家電・家具の「最大容量」「最大サイズ」を参考に。大型化が進んでいるとはいえ、一般的な家庭のスペースを大きく逸脱するようなサイズがメインとなることはないでしょう。

その際、最大サイズの外形寸法だけでなく、玄関の幅、掃き出し階段など搬入する通路幅や天井までの高さも合わせて確認ておきましょう。搬入する際、幅(高さ)に本体プラス10cmの余裕があれば安心です。

新居のキッチンは冷蔵庫、キッチンボードがピッタリおさまるようにして、統一感を出したい方もいると思います。その場合はシステムキッチンにして、壁と一体化する「ビルトイン冷蔵庫」にするといいでしょう。ただし冷蔵庫、食洗器など一部のアイテムだけ修理・交換する場合、保証期間を過ぎてしまうと同じアイテムやサイズのものに交換できない可能性があります。保証期間だけでなく、保証期間後の対応についても確認しておきましょう。


対応サイズに余裕があるか確認しよう

家電の場合、放熱スペースや設置する際に取り付け金具が必要になることがあります。そのようなことも念頭に置いておくと、今後の買い替え時に困ることはなくなると思います。

では、もっとも買い替え時のスペースに困る大型家電「洗濯機」「テレビ」について確認しておきましょう。

洗濯機の防水パン、実は必須アイテムではない



賃貸物件ではほとんど設置されている洗濯機の防水パン。これは必ず設置しなくても大丈夫です。防水パンはその名の通り、洗濯機や排水ホースから水漏れが発生した際、を守るために使用するもの。近年、洗濯機の機能向上もあり、きちんとお手入れをしていれば水漏れは発生しにくくなっています。

防水パンを使用しないご家庭もありますが、荷重が直接床にかかって凹んだり、湿気がこもって床が傷みやすくなったりというデメリットもあります。キャスター付きの洗濯機置き台にすると少し動かせるので、掃除もしやすくなり便利です。

また、小さいサイスから大きいサイズへ変更することだけでなく、今は子どもがいるから大きいサイズの洗濯機を使っているけど、子どもが独立したら小型の洗濯機に買い替えることがあるかもしれません。そういったことを含めてスペースをどうするか検討しましょう。

テレビを壁掛けにするとスッキリして地震が起きても安心



テレビの薄型化が進んでいます。壁掛けタイプの取り付け部分は「VESA規格」という国際標準規格で、メーカー共通になっています。ですので、今後違うメーカーに買い替えても問題なく使用できます。インチ対応も幅広く対応していて目安としてSSサイズは13~32インチ、Sサイズは26~46インチ、Mサイズは37~65インチ、Lサイズは55~102インチです。

壁の素材にも気を付けましょう。「石膏ボード」「木材」「コンクリート」が使われていることが多いですが、材質によって「ホチキス止め」「ビス止め」などの設置方法が変わってきます。さらにテレビ周りはテレビを録画する外付けハードディスクやゲーム機、スピーカーなども設置するので、コンセントやケーブルが増えていきます。配線のことを考慮することも重要です。


将来の選択肢をどこまで残しておくかを含めて、スペースを検討してくださいね!

>>新築に引っ越すときに買いたい家電「テレビ」サイズは? 据え付けは? 戸建ての選び方のコツ
>>新築一戸建ての「冷蔵庫」選び、知っておきたいことを経験者に聞きました


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この記事を書いた人

地域ライターE

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建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります