子供が勉強大好きになる住まいとは?
親としては子供が勉強好きになってくれれば、こんなに有難いことはないですよね。知的好奇心が旺盛であれば、それだけ自発的に学び子供は成長することはできます。学校の勉強ももちろん大事ですが、自分の心を動かし、自分の頭で考え取り組む家庭学習は勉強の肝だと言えます。
では、子供が勉強好きにさせるために、住まいの観点からどのようなアプローチをすることができるのでしょうか? 今回は子供が勉強大好きになるための住まいの作り方を説明していきたいと思います。
1、オンとオフの切り替え・仕切りがある
「勉強=ゲーム」のように感じることができる子供はごくわずで、ほとんどの子供が「勉強=オン、遊び=オフ」という思考になっていると思います。子供部屋にオンとオフが混在していると、勉強が煩わしいものと感じます。例えば、本棚にしても、マンガと教科書をはっきり分ければ、オンがオフを邪魔していないため、勉強へスイッチを入れやすくなります。小さな子供部屋の中にも、ゲームゾーン、勉強ゾーンを分けて、切り替えを促すなどすれば、すっきりとした気持ちで楽しく勉強にトライすることができます。
2、リビングに図鑑がある
ほっと安らぐリビングで、リラックスしながら楽しく学びに触れることができれば、勉強好きにシフトすることができます。そこで使えるのが図鑑です。図鑑は目で見て学べるキャッチーな読み物で、「させられている感」を与えない優れものです。大事なのは楽しみながら何気ない時間で図鑑に触れることで、図鑑の内容をきちんと覚えることではありません。さくっと楽しむだけで知識が増えていく体験を積むことができれば、勉強が小難しいものと感じなくなるので、勉強好きへ変わっていきます。
3、身体を動かしてリフレッシュできるスペースがある
庭や廊下など、勉強部屋の近くに身体を動かせる場所があれば、心身がリフレッシュするだけでなく、脳にも良い影響を与えることができます。なぜなら、人は運動をすると脳の血流量が約10倍に増えると言われているからです。血流量が増えれば、脳の働きが活発になり、頭が冴えた状態になります。
4、スケジュールが、目に飛び込んでくる
危機感は人のモチベーションを自動的に底上げしてくれます。玄関、リビング、勉強部屋、トイレなどにスケジュールが、ハイプレッシャーにならない程度に散りばめられていれば、程よい危機意識の中で、勉強を行うことができます。良い緊張の中で、毎回勉強を完遂することが心地よくなり、勉強好きになっていきます。
5、整理できる収納がある
勉強を楽しもうと思えば楽しめるのに、なぜか楽しめない。それは単に頭と心と環境がごちゃごちゃしていて、それを整理するのが億劫になっているだけです。家に帰ったら、今日貰ったプリントをすぐに仕分けするボックスがあったり、明日にやるべきことだけを集められるケースがあれば、やることがスッキリするため、勉強に嫌悪感を抱きにくくなります。
最後に:小さな過程をたくさん褒めよう!
子供が勉強大好きになる住まいは、ちょっとした工夫と視点で変えられるということがお分かり頂けたと思います。
住まいの環境を整えたら、あとは「親の褒め」です。特にテストの「結果」ではなく、宿題に取り組んだ「プロセス」を褒めてあげましょう。子供は親から本気で肯定されることは嬉しいものです。褒めると同時に勉強について一緒に話して、考える癖を付けさせれば、応力がさらに身に付きます。
学んだことを応用できるということは、学んだことをより自由に扱えるということです。学びがますます楽しくなるのが手に取るように分かるはずです。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。