巨大地震が来ても大丈夫!免震住宅について

2016.08.24 ieny編集部
免震住宅という言葉をご存知でしょうか。日本は地震大国といわれています。どこで地震が起きてもおかしくない状況の中、安心して暮らせる住宅を購入したいですね!そこでお勧めしたいのが免震住宅というものです。日本の各種メーカーでは激しい揺れを吸収する住宅を開発し研究しています。どのような内容なのかを見ていきましょう。


免震住宅とは?


地面と建築物の間にある免震装置が地震の揺れを吸収し、地震が起きても建物には直接の揺れが伝わらないようにしている建築物を免震住宅といいます。免震住宅は一般的な住宅に装備している耐震性能では守り切れない、家の中の安全を守るために作り出された建造物です。免震住宅には、ダンパーやアイソレータという装置が使われています。ダンパーとはオイルや鋼材、鉛などを利用し地震の揺れを抑える働きを持つ装置です。一方のアイソレータは、地震時に建物をゆっくりと移動させる働きがあり、積層ゴムや転がり支承、滑り支承などの種類があります。建物の中の家具家電、住人を守るために免震構造は重要な役割を担っています。

耐震性能と免震住宅の違い


日本は地震の多い国であり、これまでにも幾度となく大震災に見舞われてきました。阪神淡路大震災を例に挙げると、地震後に半壊や倒壊を免れた住宅でも、中を見れば家具や家電が倒れ、凶器と化してしまうという状態になっていました。従来の耐震性能では、建物の倒壊はありませんが、地震の揺れが地面からダイレクトに伝わっていたため、建物が激しく揺れました。そして、家具の転倒や配管の破損、照明器具の落下などが起きていました。免震住宅ならば、建物の揺れを抑えることができるため、家の中の安全が守られます。免震住宅ならば、実際の震度と体感する揺れの違いを実感するでしょう。

ハイブリッド免震構法について


免震性能の上をいくハイブリッド免震構法をご存知でしょうか?異種の組み合わせという意味を持つハイブリットな免震構造は、各メーカーが独自の組み合わせで提案しています。例えば、積層ゴムとスライダー、金属製転がり支承と積層ゴム支承、リニアスライダーとオイルダンパーなどといった組み合わせがあります。組み合わせることにより、それぞれの特徴を生かすことができ、相乗効果が働き免震性能の向上を実現します。単独でも効果の高い免震システムを組み合わせることにより、さらに高度な耐震効果が期待できるため、通常の性能では免震が難しい地盤や建物におすすめです。

まとめ

巨大地震でも安心の免震住宅について説明しました。各メーカーで研究開発されている免震性能は、それぞれに異なる特徴を持っています。家を建てる際に免震工法を取り入れたいのであれば、それぞれのメーカーで確認してみてください。また、地盤や建物の条件で免震をあきらめていた場合でも、ハイブリッド免震で対応できるかもしれませんので、まずは相談してみましょう。

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この記事を書いた人

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