大きな地震の揺れも吸収する素晴らしいゴムの力

2016.08.30
いつ起こるかわからない自然災害だからこそ、しっかりと対策をしておきたいものです。地震大国と呼ばれる日本では地震に対する様々な対策がおこなわれていますが、その中にゴムを使った地震対策あることをご存知でしょうか。ここでは地震対策の種類や仕組み、違い、そして、地震の揺れを吸収するゴムなどについてご紹介します。


地震対策の仕組みとは?それぞれの違い


地震対策の工法は「免震」と「制震」、「耐震」の3つに分けられます。これら3つの工法については目にしたことや聞いたこともあるでしょう。「免震」とは、建物と基礎部分との間に免震装置を設置することにより、建物が直接の揺れを免れるように考えられています。建物自体は揺れますが、実際の震度程の揺れを感じることはありません。次に、「制震」は、内壁と外壁の間にゴムなどを使用した制震ダンパーを入れることにより、地震のエネルギーを吸収し、別のエネルギーに変換する構造です。建物の痛みが少なく繰り返す揺れにも強いのが特徴で、高層階でも揺れが少ないのが魅力です。最後に「耐震」は、建物の強度を高めることにより揺れに耐える仕組みです。地面からの揺れが直接伝わってしまいますが、家と住人を守ることに重点を置いた最も身近な地震対策の工法です。この3つの工法の特徴を踏まえて、単独または組み合わせて取り入れてみてください。

地震対策に使われるゴム、制震ダンパーとは?


地震対策に用いられる制震装置の中でも代表的な制震ダンパーには、オイルや金属のほかにゴムも利用されます。ゴムの制震ダンパーは地震の揺れをゴムの弾性を利用して吸収し、その運動エネルギーを熱エネルギーに変換して発散することが可能です。もともと巨大な橋の制振に使われていただけあり、地震の揺れだけでなく台風の強風による揺れにも効果的です。その性能を生かし橋梁や橋桁、高層ビルなどの制振にも多く採用されています。また、現在では一般の住宅にも使用されることが増えており、地震対策として注目の装置です。ゴムはエネルギーの吸収性能および耐久性が良いため、海外からも高い評価を得ています。後付けも可能ですが、新築やリノベーション時に初めから取り付けるほうが有効的です。

制震ダンパーのメリット


制震ダンパーは、繰り返しの揺れに強いため、大きな地震はもちろん、余震による被害を軽減することも可能です。高価で広い土地が必要になり、工事が大規模な免震装置に比べて、制震ダンパーは土地の制約がほとんどなく、取り付けも簡単です。さらに、メンテナンスがいらないというメリットがありますので、一般住宅の地震対策に取り入れやすいでしょう。土地の制約やコスト面で免震工事ができなくても、制震ダンパーに耐震装置を組み合わせて、建物をより頑丈にして地震の揺れを吸収する工法を選ぶケースが増えています。これならば、地下室にも採用することが可能になります。

まとめ

このように、家や住人を地震から守るためには3つの工法が有効であることがわかりました。どの工法を選ぶかは、予算や目的によって決めることになります。家を建てる、リフォームやリノベーションを検討している場合には、地震対策への意識も高まることでしょう。その際には、ぜひ揺れに有効的なゴムの制震ダンパーを考慮に入れてみてください。