意外と盲点だらけ!一戸建てのお庭の照明計画

2024.02.10 地域ライターE
一戸建の計画で後回しにしがちなエクステリア。さらに忘れがちなのが「照明」ではないでしょうか。建築前・建築中は夜に現場を見る機会があまりなく、なかなかイメージが湧きにくいからかもしれません。

今までマンションやアパートに暮らしていたなら、屋外の照明は自分の管理外。具体的にどのようにすればいいのか、分からない方も多いのではないでしょうか。

今回は新築一戸建てを建てる際、考えておくべき庭の照明計画について解説します!



庭の照明を考えるときに必要なこと

一戸建ての照明計画をたてる際、考慮すべき4つのポイントについて解説します。

1.利便性


玄関先が暗くてでカバンの中のカギがなかなか見つからない」「ポストがダイヤル式ロックで日が落ちると見にくい」「周囲に外灯が少なく、隣家とも離れているため基本的に暗い」。このような状況の場合、玄関ホール付近の照明が不足していると不便になります。特に低くても段差のある場所や階段は、見えないと危険なので照明を付けましょう。

駐車スペースにも明かりが必要です。玄関までの動線をはじめ、運転席のドア周辺、他のクルマがマイカーの出入りに気づくよう車庫前の道路を照らすようにするなど、駐車スペース周りも照明を設置すると安全性を高めます

庭やテラスに照明を設置すると、夏など季節がいい時期は外で食事が楽しめます。他にもライトアップすることで昼とは違う雰囲気を演出でき、開放感を感じさせます。カーテンを閉めずに過ごせる環境ならオススメです。


2.防犯性


外泊中も照明のタイマーを設定して明るくすれば、留守であることが分からないようになります。また、センサー付きのライトを設置すれば不審者も近づきにくく、明るくなることで家族の防犯意識が高まります。

防犯カメラの設置を考えている方は、明るくすればくっきり録画されるので、照明と防犯カメラの位置を工夫するといいでしょう。

3.デザイン性


シンボルツリーを照らして存在感を出す、玄関アプローチに照明を配して奥行を出す、照明器具そのもののデザイン性で雰囲気を出すなど、庭の空間を演出するのに役立ちます。間接照明と直接照明の両方をバランスよく使うことで、印象がよくなりますよ。


4.経済性


ソーラー充電式、電池式、コード式などの給電方法があります。さらにスポットライト式、置き型、ブラケット型などが売られているので、設置する場所によって選びましょう。

お手頃価格なのはソーラーライトや電池式ライトなど。最近では100円ショップなどでも販売されています。低電圧に変換させる「12Vタイプ(ローボルトライト)」も、野外コンセントさえあれば専門業者による電気工事が不要で人気です。


庭でよく使われるライトの種類

屋外で使うライトを「ガーデンライト」「屋外用照明」などと呼びます。現在市販されているもののほとんどがLED電球で、従来の照明と比較すると紫外線や赤外線がほとんど含まれていません。

そのため、発熱量が非常に少ないので植物を傷めず、虫も集まりにくくなっています。


そのなかで大きな違いがあるのが電力の供給方式。以下のようなタイプがあります。

100Vタイプ


壁や玄関屋根の埋め込み式照明は基本的にこのタイプ。耐用年数が長く、電力は屋外用電源から取るので安定した強い光量が確保できます。しかし、設置するのに電気工事士の資格を持つ職人の工事が必要なので、自分で後付けはできません。

デメリットは電気代が比較的高めになること。LED電球タイプを選べば極端に高額になることはありません。

12Vタイプ(ローボルトライト)


工事が不要で、自分で簡単に設置することができるのがポイント。「100Vタイプ」のように屋外用電源から直接電力を取りますが、屋外用電源にローボルト専用コントローラー使用して12Vに変換し、延長コードを使えば複数の照明が付けられます。

100Vタイプと比較して光量はやや落ちますが、ソーラータイプや電池タイプと比較すると十分な明るさ。価格がお手軽なこともあって最近人気で、幅広いデザインで販売されています。

ソーラータイプ


ソーラーパネルを利用しているので電源を必要としないため、どこにでも設置できて安値なのが魅力です。

しかし日中、雨や曇りで十分な充電ができなかった場合は光量が低く、朝までが照明が続かないことも。耐用年数は比較的短く、2~3年程度で買い替える必要があります。

電池タイプ


庭に常設するというよりは、持ち運び用として利用すると便利なのが電池式。ランタンのように置きたい場所に小さな明かりを灯すことができます。

BBQのテーブルに置く、クリスマスシーズンのシンボルツリーライトアップに使うなど、うまく取り入れてみてはいかがでしょうか。


庭・エクステリアの照明はどこに頼む?

庭・エクステリアの照明は基本的にエクステリア業者 (外装工事・外構工事)の作業範囲です。照明の数や防犯カメラ、散水栓など屋外用電源を必要とする場合、間取りの打合せと同じタイミングでエクステリアプランも検討する必要があります。

希望するエクステリアのイメージがあるなら、適した場所に屋外用電源設置を依頼することになります。玄関軒下部分の埋め込み照明、壁付の照明にするならであればハウスメーカーや工務店の作業になります。「後回し」にしすぎて選択肢が狭まらないよう、意識してくださいね!


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この記事を書いた人

地域ライターE

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建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります