南向きが全てじゃない!? 一戸建てに「北向き開口部」をオススメしたい理由

2023.07.22 地域ライターE
一戸建てのための土地探しの条件のひとつに挙げられる「家の向き」。敷地と道路が接する方向によって日当たりが異なるため、同じエリアでも坪単価に影響するほど多くの方が気にする要素のひとつです。

その中でいわゆる「人気がない」と言われるのが、北側が道路に接道する土地。


しかし、北側にリビング寝室の大きな玄関ドアなどの開口部を設けることによるメリットは、実は意外とたくさんあります。

北向き開口部のメリットと、デメリットの解消法を紹介します!


北向き開口部のメリットとデメリット解消法


「暗いし寒い! 」というイメージで避けられがちな北向きですが、戸建ての断熱性能や冷暖房効率の向上により、近年では「寒さ」の心配はあまりしていないという方も多いようです。

となると、開口部を北向きにすることで特に心配になるのは「暗さ」ではないでしょうか。北向きの家は暗くて過ごしにくいのか、北向き開口部のメリットやデメリットの解消方法を見ていきましょう。「北側接道の土地」を探したくなるかもしれません!

北側道路は土地代が安い


同時期に開発され、一斉に売り出す分譲宅地のなかで「南側に接道している宅地」と「北側に接道している宅地」では、坪単価が約10~20%程度の価格差が設定されていることが少なくありません。

一般的に、北向きの土地(=北側に接道している土地)は南向きの土地と比較すると安く購入が可能です。日当たりがよい南向きが好まれることから、この価格差が設定されています。

南側にリビングを設けやすい


北側道路ということは、玄関を北側に、いちばん日当たりをよくしたいリビングを南側にレイアウトする間取りが作りやすいということ。

敷地面積に余裕があり、南側にを設けることができれば、道路からの視線を気にせず明るい南側に大きな窓を設けることができます。また、斜面地などで高さに違いがある場合は、住宅密集地でも南側の視界が開けて「日当たりのよい立地」になります。

大きな窓でもカーテン不要


北側開口部のデメリットである「1日中、日が差し込まない」というポイントは、実はメリットと捉えることもできます。直射日光が差し込む時間がない分、まぶしい日光を遮るカーテンやブラインドをつける必要がありません。一戸建ての「思いがけない追加予算」になりがちなカーテン代が節約できるうえ、入居後にはカーテンを洗う手間も削減できます。

>>「カーテンなし」のメリットデメリットは?家づくりの体験談集めました!

天窓や高窓(ハイサイドライト)が使いやすい


住宅密集地や長細い敷地に立つ長屋スタイルの戸建てに、明かり取りのために設置される天窓や壁面の高い位置に取り付ける高窓(ハイサイドライト)を取り付けやすいのも北側です。

直接日光が差し込まないため、一日中柔らかな日差しを取り入れることができます。自然な空気の通り道にも、インテリアのアクセントとしても特徴があるうえに、空気の流れを作りやすい窓配置でお部屋が過ごしやすくなります!

夏場は涼しい!


「北向き=寒い」ということは、夏場は直射日光が当たらず涼しいということ。「冷房が苦手で、ギリギリまでクーラーはつけたくない」というご家族なら、大きなメリットですよね。風の通り道を作るように、窓の位置を計画しましょう。

北側駐車場は直射日光が当たらない


北側に接道しているということは、駐車場も北側に配置することになります。車の塗装の日焼けや夏場の直射日光下での車内の暑さが軽減されます。

洗濯物はガス乾燥機で外干し無し→物干し動線が不要になる


日当たりが悪いことで最も心配なのは洗濯物ではないでしょうか。

どうしても天日干ししたい! というご家庭なら、やはり南向き・東向きのベランダバルコニーを用意したくなりますが、一戸建てならではの強い味方「ガス乾燥機」を導入し、外干しせずに洗濯物を完了できれば、洗濯動線を考える必要もなく、家事の負担も一気に軽減します。特に、花粉症や黄砂による化学物質過敏症などでお悩みの方にはオススメです。


南側道路にあえて開口部を設けない! 防犯性とプライバシー確保


新築一戸建てで、北側に開口部を設ける魅力をご紹介してきました。

北向き開口は「北側接道」の土地だけでなく、南側接道でも実現できます。

  • 人通りや車通りが多く、日中窓を開けるとうるさいかも
  • 季節のよい時期は寝室の窓を開けて寝たいけれど、防犯面に心配がある
こういった理由から、せっかくの採光を諦めたほうがよいかも? とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合には、南側にあえて大きな開口部を設けず、防犯性を高め、プライバシーを確保できる「玄関以外はクローズドな壁面」という間取りも、北側に開口部を設けることで叶います! ぜひ選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

家の開口部をどの方向にどれくらいの大きさで設けるかは、方角以外にも開けている方角や周辺の建物の高さ・人通り・傾斜地やがけ地など、たくさんの要因と合わせて検討する必要があります。

「北側接道は絶対にNG! 」と選択肢に一切入れない「もったいない」ことにならないよう、幅広い土地探しの参考にしてください!

>>日当たり、風通し、防犯を考えたとき「道路に面した窓」はどうする!?
>>家を建てるなら「日当たり」がいいのが正解? オススメの方角とは


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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります