一戸建てに「こもり部屋」が欲しい……自然にひとりになれる場所を作る工夫

2023.07.17 地域ライターE
「家のどこにいても家族が感じられるような間取りにしたい! 」

家族と過ごしたいという思いから生まれた希望だとは理解しているけれど、正直1日中「ひとりの時間」がないのは窮屈かも? ほんのわずかな時間でもいいから「ひとり」になってリラックスしたい……そんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?


家族全員分の個室をつくれるだけの広さの余裕はない! とわかってはいるから、ほんの小さなスペースを自分だけの「こもり部屋」として確保したい!

そんな願いをかなえるための工夫を家づくりの先輩たちに聞いてきました!


「こもり部屋」を作るメリット



広告でマンションや分譲住宅の間取りをみても、家族一人ひとり個室が用意されているケースなんてほとんどないし、実際今まで個室がなくても問題なかったし、こもり部屋なんて贅沢だよね……」

確かに「こもり部屋」は寝室ダイニングキッチンのように、生活するうえで「必須」の機能をもった場所ではありません。

しかし「こもり部屋」があるのとないのでは、暮らしやすさが変わってきますよね。具体的にどんなメリットがあるか、先に確認しておきましょう!

家族に触られたくない趣味の品や読みかけの本などを置いておける


手芸や塗り絵など道具を使う趣味をしていると「このまま置いておいて、夕食が終わったら続きをやりたい」ということ、ありますよね。ダイニングテーブルを使っての作業は「テーブルを広く使える」というメリットはあるものの、食事中にも道具を出しっぱなしにしておくことは難しいでしょう。

メインに使う目的のない「こもり部屋」なら、「置いたまま」のスペースも確保できます。

家族から少し離れて電話ができる


実家からかかってくる親との会話、塾や学校、習い事などからかかってくる先生の電話、休みの日にかかってくる上司からの確認電話……などなど「家族の声のしない場所で静かに電話応対したい」という機会は意外とたくさんあります。

いつでも周囲に気兼ねせずに電話を掛けられる場所は、リモートワークが珍しくなくなった今だからこそ用意したいスペースです。

家族同士でケンカ中やイライラしているときに落ち着ける「避難場所」になる


できれば避けたいことですが、夫婦喧嘩やお子さんとのバトルも「ゼロ」ではありません。

「今顔を見たらまたケンカ再発しそう……」そんなときは視線をシャットアウトして、ちょっと冷却期間をおきたい。そんなときに自分専用のスペースがあるかないかは、大きな違いとなるでしょう。

リモートワークで夫や子どもが一日中家にいるときも自然に居場所を分けられる


ここ数年で、リモートワークや大学などのリモート授業が一気に普及しました。リモートワークで家族が1日中家のなかで仕事をしていて、大きな音も出せないし気を使う……というお悩みを解消してくれます。


家族に「こもり部屋」が欲しいと言えないときの工夫

家族一人ひとりに個室を確保できればよいですが、実現はなかなか難しいもの。せめて3畳くらいのスペースでも……と思っても、その分寝室やお風呂を広くしたいという家族に反対されるということもあるでしょう。

こんな理由で「こもり部屋」を諦めようとお考えの方に知っていただきたい、「設計段階では家族にバレない私だけのおこもりスペース」の作り方を集めてきました!

「私だけのスペース」にするのは難しくても、いざというときに周囲と仕切れる場所、自分だけの居場所を用意してみませんか?

キッチンの一角をデスクに



「間取りやハウスメーカー選びにはあまり発言権がなかったけれど、キッチンの造作はすべて自分の自由にきめることができた」というパターン、特に専業主婦/主夫の方に多くいらっしゃるかもしれません。昔からキッチンを「私のお城」と表現する方もいらっしゃいます。

アイランドキッチンのようなオープンスタイルのキッチンではなく、独立型のキッチンを選び、食器棚の一部をデスクスペースにしてはいかがでしょうか。折り畳みの椅子も用意すれば、意外とキッチンでするいろいろな作業にも役に立ちます。

寝室ワードローブやウォークインクローゼットに書庫



収納スペースに余裕を持たせるなら、寝室に用意するワードローブやウォークインクローゼットの一部に、デスクスペースを入れてしまうという手があります。この場合気をつけたいのが空調です。全館空調がベストですが、仕切り壁の天井部分を開放し、寝室とつながる構造にしておくと空気がこもりにくくなります。

和室の小上がり


分譲住宅でもよく取り入れられる、リビング隣接の和室スペースは家族の同意を得やすい「予備の部屋」です。ポイントは障子や襖などで仕切れるように建具をいれてもらうこと。ふすまや障子のような引き戸でも、100円ショップに売っている突っ張り棒を挟めばお手軽な鍵代わりにも。

押し入れスペースをデスクに


「間取り検討の段階で個室を作りたいとは言いだしづらいが、なんとか将来的にこもり部屋を確保したい……」ということならオススメなのが「押し入れに仕切り板を入れない」収納スペースを確保して、後々ミニ書斎に変更する作戦です。クローゼットでは奥行きが狭く、デスクスペースとして不十分ですが、押し入れの奥行きがあれば大丈夫。上下を仕切る中段ははじめから付けないでおくと押し入れを書斎にリフォームするのが簡単です。

階段下などのデッドスペースを活用



こもり部屋は必ずしも「完全に視線をシャットアウト」できなくても、ひとりで静かに過語せる場所を探してみては?たとえば階段下などは意外と落ち着く隠れ家的雰囲気になったりします。


こもり部屋が欲しい理由を上手に伝えて交渉しよう!

ストレートに「ひとりになれる部屋が欲しい」と伝えてしまうとこじれてしまうかもしれません。

  • 趣味のアイテムを出すのは限られた場所にして、子どもの誤飲などのトラブルを防ぎたい
  • 資格取得して収入UPを狙いたい。集中して勉強できる場所を準備したい。
  • リビングやダイニングをきれいに片づけられるように一時保管の場所を用意したい
家族みんなの快適な空間を作るために必要! と交渉してみてはいかがでしょうか?

>>快適でおしゃれな「ワークスペース」のためのアイデア、インスタ実例集
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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります