モノが多い洗面所をスッキリさせる間取りとは?~ママ建築士に聞く!家事ラク収納の作り方vol.2

2020.06.15 中川由紀子
神戸で主婦・母目線で住宅設計をしている一級建築士、みゆう設計室の中川由紀子です。

家事ラクな間取りの「収納のつくりかた」をご紹介しています。

引用元:省スペースでありながら、収納たっぷり風通しの良い洗面所|みゆう設計室

快適に暮らすために、毎日やらなければならない「家事」。
できることなら少しでもラクにしたいですよね。

私は自身の主婦・母としての経験を活かし、できるだけ家事負担を減らしたいというお客さまと共に「家事のしやすい」家を設計してきました。

第2回目の今回は、「洗面所のストックをスッキリさせる間取り」についてご紹介いたします。


洗面所の収納次第で、家事がラクな間取りになる

引用元:家事動線が短い「洗濯機能も収納も充実した洗面所」|みゆう設計室

建売住宅などの一戸建て住宅の間取りを見ると、洗面所は一坪タイプといわれる「洗濯機と洗面化粧台が横並びの一坪空間」が多く見られます。

最近は水周りの家事動線に重きを置く人も増えてきましたが、それでも「洗面所は後から収納を置けばいい」と家が完成するまで洗面所の使いやすさを考えない方も多いのではないでしょうか。

実際、住まい・インテリア相談に訪問すると、洗面所の収納が足りないといわれるケースはとても多いです。

洗面所収納には「洗面」「入浴」「衣類」「洗濯」という多岐に対応してくれる機能が必要。さらに、清潔さをキープするために掃除道具なども置きたいところです。

つまり、洗面所は機能的に片づけられるようにすると、家事がラクな間取りになります。


洗面所に必要なモノとは

引用元:洗濯機を置かず風が通り抜ける、水色をベースにした清潔感のある洗面所|みゆう設計室

洗面所に置くモノは家によって異なりますが、何を収納する場所が必要なのか、洗面所に収納するモノを機能別に分類してみましょう。

「洗面」に関連するモノ


洗面化粧台周りには「洗面」に関するモノを収納します。

1. 歯ブラシ、歯磨き粉、コップなど「歯みがき」関連
2. ドライヤー、ヘアブラシ、ヘアアイロンなど「整髪」関連
3. 洗顔フォーム、化粧水・化粧品など「洗顔・化粧」関連

「入浴」に関連するモノ


浴室と洗面所が隣り合うことが多いので、入浴に関連するモノの収納も必要です。

1 .シャンプー・リンスなどのストック
2. タオル
3. バスマット

「衣類」に関連するモノ


着替えは全く洗面所に置かないという家もありますが、着替えの多い乳幼児がいると衣類が収納できると便利ですよね。

1. 下着類、部屋着・パジャマなど
2. 複数回着る予定の衣類
3. 洗濯前の衣類
4. 乳幼児のいる家庭は「オムツ」

「洗濯」に関連するモノ


洗濯機を洗面所に置く間取りが多いので、洗濯に必要なモノも洗面所周りに収納できる方が便利です。

1. 洗濯機に必要なモノ(洗剤、柔軟剤、ストックを含める)
2. 物干しに必要なモノ(ハンガー、ピンチハンガー、洗濯バサミ)
3. 靴洗い用のブラシ、洗剤、バケツなど

「掃除」に関連するモノ


洗面所とお風呂のお掃除に加えて、水を使うお掃除の道具は洗面所にあると便利ですね。ホコリや髪の毛なども落ちやすい場所なので、掃除道具が置いてあるとすぐにお掃除できます。

1. バケツ、雑巾など
2. クイックルワイパーや掃除機など
3. お風呂掃除用のスリッパや掃除道具、洗剤


洗面所が片づけやすいと、とても片づけやすい家になる

洗面所に収納するモノを分類してみると、多種多様なモノを収納することが分かります。お子さんが小さいとお風呂で使うおもちゃもありますよね。

これらの収納をひとつの洗面化粧台でまかなおうとすると、量的にも入りきらないことが多いですし、多種のモノが混在するので探すのも片づけるのも大変です。

洗面化粧台以外にも「使う場所の近くに片づけられる収納」をつくるとよいでしょう。

洗面所で「何を収納するか」を見極めて収納計画をすると、とても家事がラクな間取りの家になるのです。


洗濯の仕方によって洗面所収納は変わる

引用元:家事動線が短い「洗濯機能も収納も充実した洗面所」|みゆう設計室

あなたはどのような洗濯機を使い、どのような衣類乾燥をしていますか?

全自動洗濯機で洗濯して外干しする。ドラム式洗濯機で洗濯して乾燥まで済ませる。

乾燥も「室内干し」「浴室乾燥機を使った室内干し」「衣類乾燥機をつかった乾燥」というように洗濯の方法もひとそれぞれです。

そのため、洗濯の仕方に合わせた収納を設ける必要があります。機械に乾燥まで任せる場合は乾燥のためのハンガーは不要です。逆に浴室乾燥機をメインに使う場合は、洗面所にハンガーやピンチハンガーの収納が必要です。

外干しをする場合は洗濯機を置く洗面所と外干しの場所が近いと家事がラクな間取りになります。

洗濯の仕方によって洗濯用品を収納する場所が変わりますので、自分たちがどのような洗濯をするのか考えることも大事ですね。モノを使う場所に「収納スペース」をつくるように心がけましょう。


間取りは“我が家流”で考えよう

家を建てるとき、リノベーションをするときには、洗面所の間取りを一般的なかたちで決めてしまわず、自分たちの洗面所の使い方に合わせた間取りにしましょう。

洗濯の仕方、洗面所の使い方に合わせた間取りにすると、きっと家事の負担が減ることと思います。

その家に暮らして、どんなふうに家事を進めていくのか。どんな生活スタイルなのか。

振り返ったうえで家を作ると、家事ラクにつながりますよ。

一級建築士である中川さんが立ち上げられた「みゆう設計室」(神戸市東灘区)は、ご自身の子育ての中の悩みや経験を活かした“子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家”を設計しています。
また、住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師など幅広くご活躍していらっしゃいます。

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この記事を書いた人

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中川由紀子

一級建築士
一級建築士事務所「みゆう設計室」(神戸市東灘区)代表の女性一級建築士。現在高校生の年子兄妹の育児・家事と仕事の両立に奮闘。その悩みと経験を活かして、子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計。住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師なども行う。