家事ラク&片づくキッチンの間取りのポイント~ママ建築士に聞く!家事ラク収納の作り方vol.1

2020.05.25 中川由紀子
神戸で主婦・母目線で住宅設計をしている一級建築士、みゆう設計室の中川由紀子です。

家事ラクな間取りの「収納のつくりかた」について連載を担当することになりました。

引用元:大人かわいいアイランドキッチン|みゆう設計室

快適に暮らすために、毎日やらなければならない「家事」。
できることなら少しでもラクにしたいですよね。

私は自身の主婦・母としての経験を活かし、できるだけ家事負担を減らしたいというお客さまと共に「家事のしやすい」家を設計してきました。

今回は家事がラクになる「キッチンが片付く間取り」についてご紹介いたします。


使うモノをすぐ取り出せて、すぐ片づけられる間取り

キッチン収納の基本は、使う場所の近くに収納するということ。

「自分がどのような料理をするか」を考えて、動きに合わせたキッチンをつくると「キッチンが片づく間取り」になります。

まずは、どんな料理をつくることが多いか考えてみましょう。

朝はトーストという人はトースターの近くにお皿を置いて配膳できるスペースがあり、トースターの近くにお皿を収納できると無駄な動作が減ります。和食が多い人は小鉢、ワンプレート料理が多い人は大皿というように、自分が頻繁に使う食器や調理道具が使いやすい場所にある方が良いのです。

料理に関連する一連の動作から「無駄」がなくなると、一気に料理も片づけもラクになります。


収納と作業スペースの関係

引用元:パンチングトレイを設けた、シンプルで収納計画抜群のキッチン|みゆう設計室

実際に住まい・インテリア相談に訪問すると「キッチンが狭くて作業スペースが無い」とお悩みの方が多いです。

作業スペース自体があまり確保されていないキッチンもありますが、洗いかごや食洗機、お鍋類で作業スペースを占めているキッチンも見られます。据置きの食器洗い乾燥機を設けることで家事がラクになるとは思いますが、そのためにキッチンの作業スペースを減らせば料理のときの家事負担が増えます。

まず基本は「作業スペース」を確保。そして「作業スペース」を基準にしてキッチン収納を考えます。

食材を切る、下ごしらえする、味付けをする、配膳する。そのような「作業スペース」から取り出しやすい場所に、調味料や調理道具があると料理がラクになりますよね。使ってすぐに片づけられる収納であれば、作業スペースも広く使えます。

使う場所の近くに収納。もし作業スペース近くの収納に、たまにしか使わないモノが入っていたら別の場所に置き、頻繁に使うモノと置き換えてみましょう。


食器洗い乾燥機と収納の距離

引用元:霞色の面材で仕上げた、収納量が多く片付けやすいキッチン背面収納|みゆう設計室

食器洗い乾燥機の設置位置はシンクの隣に決まってしまうことが多いのですが、その近くに食器を片づけられるように周辺の収納計画をすると家事がラクになります。

みゆう設計室では食器洗い乾燥機をあけたときの背面に引き出しのキッチン収納を設けることが多いです。

食器洗い乾燥機の場所から一歩も動かずに引き出しの開閉だけで食器類が片づくのでとてもラクだと喜ばれました。食器洗い乾燥機を使わない場合も、洗いかごから近接した場所に食器を片づけられるようにしましょう。


頻繁に使わないモノを片づける収納

引用元:グレータイルの壁と収納たっぷりのキッチン|みゆう設計室

キッチンには頻繁には使わない調理道具や食器がたくさんあります。

調理道具の「同じ種類のモノ」を一緒のエリア(たとえば同じ引出し)に収納するべきだと思いがちですが、同じ種類のモノをまとめるのではなく使用頻度で収納場所を決めた方が片づけがラクになります。

たとえば、「お箸」。

日常に家族が使うお箸と一緒に、割り箸、来客用のお箸を一緒に収納している家がありました。割り箸や来客用のお箸を頻繁に使うようであればよいのですが、来客時やお弁当を作ったときの使用程度であれば収納の1軍スペースに片づけるのはもったいないと思います。

そのような普段あまり使わないモノは2軍の収納場所に。少し高い場所やパントリーなどに片づけておけば、頻繁に使うモノを取り出すのがラクになります。


出しておかなければいけないモノを上手に片づける

引用元:まな板やふきんも隠せる、共働き夫婦のための収納たっぷりキッチン|みゆう設計室

本当は全てのキッチンツールを片づければキッチンがすっきりしますが、布巾やまな板など、乾燥させるために出しておく必要のある調理道具もあります。また、ゴミ箱や洗剤類など、できることならすぐ使える場所に出しておきたいというモノもあるでしょう。

この「出しておかなければいけないモノ」を上手に隠せると「片づくキッチン」になります。

みゆう設計室の場合はキッチンシンクの下にまな板、布巾、ゴミ箱を収納できるキッチンをデザインすることが多いです。家族が日常過ごすダイニングからは見えない位置なので、リラックスしたい時間も生活感が丸見えにならなくて良いですね。


2つのポイントで使いやすいキッチンに!

“片づくキッチン”にするためのポイントは、

  • 必要な作業スペースを考えること。
  • 使うモノをすぐ近くに収納すること。

この2点です。

自分の調理の仕方、片づけのクセなどを考え、ポイントを守ってキッチンを作ると、家事がラクになる「片づくキッチン」を作ることができますよ。


一級建築士である中川さんが立ち上げられた「みゆう設計室」(神戸市東灘区)は、ご自身の子育ての中の悩みや経験を活かした“子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家”を設計しています。
また、住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師など幅広くご活躍していらっしゃいます。

中川さんに聞いた「快適な新築空間を実現するため」のお悩み解決記事にチェック!
子どもを育てやすい環境とは?家族みんなの変化に対応する家~子どもと過ごす家づくり<前編>


いえづくりレシピ|片付けやすい家のつくりかた~収納は量より質!!「使いやすい収納」で家事ラク間取りの家に。
https://miyudesign.com/recipe/8368
いえづくりレシピ|片付けが苦手な人にオススメ!定位置収納のすっきりキッチン
https://miyudesign.com/recipe/2583

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この記事を書いた人

中川由紀子

一級建築士
一級建築士事務所「みゆう設計室」(神戸市東灘区)代表の女性一級建築士。現在高校生の年子兄妹の育児・家事と仕事の両立に奮闘。その悩みと経験を活かして、子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計。住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師なども行う。