夫婦で対立!? 家を買うときの意見の食い違いあるある~購入VS賃貸編~

2018.05.11 地域ライターE

今まで「新築一戸建てを購入した先輩たち」に取材してきたためか、意外なことに登場が遅くなったのが今回のテーマ「購入VS賃貸」。
住まい、という意味だけでなく、資産という意味でも大きな違いになります。生まれ育ってきた環境や、それぞれの周囲の人たちの状況によっても「正解」が異なるこの問題。
ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわる意見の食い違いあるある」と、「そのトラブルをどう乗り越えたか体験談」の購入VS賃貸編をお送りします!

【新築一戸建てを建てるには?お家づくりのポイントをチェック】


結局どちらの費用が安いの?

結婚して3年目、子どもができたことをきっかけに、「そろそろ家のことも考えないといけないね~」って夫に言ったんです。
そしたら、「そうだな~今の1LDKじゃ確かに狭いし、2LDKくらいで探すか。家賃2万円アップくらいで済むといいんだけど」って言われました。

「そろそろ家のことも」って言ったら、普通家を買うって話じゃないですか?マンションか戸建てか、とか、新築か中古か、っていう悩みはあっても、家を買わないっていうのはあり得ないとおもっていたので、「家買うのはもう少し頭金とか貯めてから、ってこと?」と聞いたら、「え?これから少子高齢化で家なんか余ってくるのに、買ったりするわけないよ」と言われて仰天しました。

「それでも老後のこと考えたらずっと家賃を払い続けられるか不安だし、今はローンの金利も安いから、家賃と変わらない金額で30年ちょっとでもう自分のものになるんだよ!? 」
「固定資産税とか、修繕費とかいろいろ足したら一生賃貸で暮らすのと、家を買うのと、トータルの費用は変わらない」
……と、しばらく平行線だったんですが、夫の独身の叔母が、早めに高級ホームに入居するから、格安でそれまで住んでいたマンションを譲ってくれるという話になって、「それなら賃貸より安い」と夫はさっさと購入を決めてきました。
確かに交通の便もよくて、築30年と古めだけど元は高級マンションなのでとても条件はいいんですが、今でも「自分でイチから家づくり」がしたかったなぁとため息ついちゃいます。
(Aさん:中古マンションを購入後、2年)


万が一のときの保険をどう考えるか


家を買いたい、と夫が言い出したのは長男が1歳になって、私が育児休暇あけてすぐでした。
「やっぱり、自分が親として子どもに家を残してあげたいと思うんだ!! 」って熱いテンションで。

確かに父親としての愛に目覚めたのはいいことなんですけど、共働きでなるべく通勤時間は短くしたいことを考えたら、どうしても駅からの距離が遠くなりがちな一戸建ては考えられませんでした。
でも、「団信って知ってるか?住宅ローンを組んで、もし自分に何かあってもその保険金で住宅ローンが返済できる生命保険があるんだ。もし、万が一自分に何かあっても、住むところさえあったらなんとかなるし、父の思い出も家と一緒に持っててくれると思うから……」なんて熱弁されました。

てっきり会社の健康診断で悪い結果でも出たのかと焦りましたけど、まあそこまで家族を思ってくれているなら、30分の通勤時間の延長は我慢してもいいかな、と思いました。
探してみると保育園が駅の近くにはないということを知って……結局、懸念していたお迎えや送り迎えは引っ越しをすることで便利になりましたよ!
(Bさん:新築一戸建て建築後3年)


転勤族だけど家が欲しい


夫は某都市銀行の法人営業を担当して、だいたい3年に一度くらいのペースで転勤があります。
もちろん会社都合の転勤なので、引っ越し代もちゃんと出ますし、よほど小さな拠点でなければ家族向けの寮があったり、会社が借り上げ社宅で住居を探してくれたりします。家賃も一般の相場から比べれば格安と言っていいと思います。

「たぶん、今のコースから考えたら、50歳くらいでどこか関連会社の部長あたりで出向があって、落ち着くだろうから老後住む家をそのときに考えたらいいんじゃない?」と言われているのですが……。
「転勤族だって、家が欲しい!! 子どもが何回も転校するなんてかわいそう!単身赴任して~……」と本音では言ってしまいたい!!
でも、結婚するときに「転勤しても、ついてきてくれる?」っていう言葉にうなずいちゃった手前、本音を言うのはちょっと躊躇します。

将来どうせ家を買うつもりがあるなら、住宅ローン減税があって、空前の低金利の今からローンを返し始めたほうがいいんじゃないかって思っているんです。なんなら買ってから人に貸してもいいんだし。
いい物件がないか、毎日ネットで検索しています。
(Cさん:現在社宅住まい。関東で家探し中。)


お金の話だけでなく、「自分の城という実感を持ちたい」「自分の家だと思うからこそ大切に暮らせると思う」「家を購入して、万が一ご近所トラブルになったら怖い」などといった気持の部分におおきく関わる問題だけに、すべて理詰めで対応してしまうと後々しこりが残るよ……という先輩からのアドバイスが心に刺さりました。
その時々の環境や経済状況によって「どちらが正解」がない問題。まずはお互い、相手の気持ちを確認するところから話をはじめてみましょう!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります