注文住宅で和室を作るメリット
新築を建てよう、建て替えをしようかと考えた時に、悩んでしまうのが「和室の有無」です。自分や一緒に暮らす家族にとって和室が必要かどうかを見極めるためには、和室のメリットをきちんと知る必要があります。そこで、今回は注文住宅で和室を作るメリットを考えてみましょう。
メリット1:落ち着いた快適な空間を作ってくれる
畳の素材として使われている「い草」は繊維がスポンジ状となっていて、断熱性・保湿性に優れていて、湿気の吸収をしてくれます。まさに、季節ごとの湿気や乾燥がある日本の風土にあった空間を作ってくれる存在といえるでしょう。
また、用途の幅広さにも注目したいところ。和室は意外ですが北欧家具とマッチしますし、和風・洋風どちらも楽しむことができるお得な部屋なのです。生活をしていく上で必要なアイロンがけや洗濯物たたみなどに広々と使えるのも嬉しいですよね。
メリット2:客間・客床としての役割
和室をひとつ作ることで1つの区切り、1つの枠ができます。この区切りが来客時に大いに役に立ちます。客間として和室でお客様を招いてもてなし、客床としてゆったりと泊まってもらうことができるというのは和室の大きなメリットになるでしょう。
来客が多いご家庭なら、重宝すること間違いなしです。
しかし、コンパクトなおうちの中に客間ほどの広さのスペースをとるのは…と躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。そんな場合はリビングに和室をつなげて、引き戸で仕切れるようにした間取りがオススメです。
畳は捨てがたい!お客様をもてなすスペースもほしい!という方にはピッタリなのではないでしょうか。間接的にリビングを広くすることにもつながりますし、ちょっとくつろぎたいときに使えるのもいいですね。
メリット3:両親との同居に使える
将来、両親と同居する可能性があるなら、和室を作っておくと常に安心です。家族といってもやはりお互いがリラックスして過ごすには、部屋としての区切りがあった方が良いですよね。
両親と同居をしなくても、例えば月に1~2回、両親や親戚が泊まりに来るとします。すると1ヵ月のうち1~2回の休日はそのために使うわけです。ストレスなく休日を過ごすことを考えると、部屋として区切られた和室のメリットが大きくなりますよね。
ただし、気を付けたいのは間取りです。家を建てる際に、両親との同居が視野に入っているのでしたら、トイレやお風呂、玄関の配置などを考慮しておくとよいでしょう。
生活線を十分に配慮した家は、年配の方にとっても、また自分たちが歳を重ねたあとも大変暮らしやすく感じると思います。
メリット4:子供が子供らしくいられる
畳の程よく柔らかいクッション性、優れた強度、メンテナンス性が子供の「遊び場」としては最適です。また、畳の張替えは、フローリングの張替えよりも気軽に行えます。遊んだ後は、子供がそのままごろんと「休む場所」にもなりますね!
畳の部屋は「い草」のほのかな香りが漂うので、子供たちは森林浴気分でリラックスすることができます。和室はまさに「子供が子供らしくいられる」というメリットをもたらしてくれる存在といえます。
さらに、リビングから続いた間取りにする場合、キッチンから子供たちの様子を見ることができるので安心感があります。赤ちゃんのお世話をするときにも、何かと物を広げられる和室は重宝しそうです。
メリット5:畳+掘り炬燵でプラスアルファの空間に
和室に掘り炬燵を作れば、個室居酒屋、個室料亭のような空間になります。掘り炬燵付き和室をどのように活用していくかで価値は変わっていきますが、家にお客様を招くシーンで活躍してくれることは間違いありません。
ソファや椅子ではなく、床に直接座ると空間を広く感じることが出来ますし、ゆったりとくつろぐポイントにもなります。
掘り炬燵自体はもちろん、暖め方にもいくつかの種類があります。操作の簡単なリモコンタイプやワイヤレスリモコンなど、家族構成や生活スタイルに合わせて吟味していきましょう。取り入れる場合は、間取りを決めていく際に一緒に検討していくことをオススメします。
日々の暮らしを十分にイメージしたうえで、部屋全体の冷暖房空調計画と合わせて検討するとよいでしょう。
メリット6:和の空間ならではの居心地の良さ
和室の香り、目線の低さ、雰囲気など様々な要素をもって居心地の良さを作り出してくれるところが、やはり和室のよいところでしょう。ちょっと疲れたときに、ごろ寝が出来るところも魅力的ですよね。
普段喧騒の中に長時間いる方は、和室が自分の心を落ち着かせるセルフカウンセリングルームの役割をしてくれるはずです。
照明や家具にもこだわって、自分だけの落ち着く空間を作っていくのも楽しいのではないでしょうか。
実際に和室を持った人の意見が知りたい!
三井不動産レジデンシャルが運営する「みんなの住まい」で「和室の有無」について書き込まれた意見をまとめると、以下のようになります。
“和室があったほうがいいかどうかは、住む人の世代や、ライフスタイルによると思いますが、ただ、押入れは、収納力抜群なのは確かです。”
“家族の生活スタイルに和室が必要ではなかったので、和室部分をリビングに拡張しました。ゆったりとしたリビングは家族にも友人にも好評です。”
“3つの変更パターンがありましたが、和室でよかったと思います。適当に決めましたが、フローリングの部屋に囲まれて、ふと畳の部屋に入るとものすごく気持ちいいことに気がつきました。椅子の生活の便利さと逆で、夏など、何も敷かなくてもゴロンと横になれる気軽さが畳にはあります。ヨガにも便利!いろんな意味はなく、なんかいいな~と再認識できる部分もあり日本人ならではかと思います。”
“和室があることによって椅子の数を気にせずに友人を招待できますし料理によって食べる場所やセッティングを変えると違った楽しさがあったり親密度が増したりってことがあるように思います。”
“冬はコタツが一番、という我が家では和室が必要です。”
引用元:「和室」の有無で迷っています : 住まいの先輩 : みんなの住まい | 三井不動産レジデンシャル
和室と他の空間のバランスを考えて住宅を設計すれば、和室は良いこと尽くし、ともいえますね!
しっかりと話し合いを重ねて、自分だけの素敵な和室を作っていってください。