「子供部屋」のオシャレと実用は両立可能! 子供の成長にあわせて有効活用

注文住宅で間取りプランニングをする時に、一番悩むのが「子どもの成長に合わせてどう部屋を有効活用するか」という点だった、という方たくさんいらっしゃいますよね。
幼児期には親と添い寝をするから子供部屋は必要ないけれど、小学生では親が宿題を見るけれど子どもの荷物が増えてくるし、中学生くらいには異性の兄弟とは別の部屋にしてあげないといけないし、高校生になったら1人で集中して勉強できるように狭くても個室を、大学生になったら進学で部屋もいらなくなるかも…などなど、数年単位で「ベストな環境」が変わることが予想されるのが、子供部屋をプランニングする上での難しさ。
さらに、「どうせ新築にするなら、自分好みのオシャレなインテリアにこだわりたい」という条件をクリアしようと思うと、難易度はさらに跳ね上がり、「とても無理…」と感じてしまう方もいるのでは…?
そんな方、必見です。今回は、実際に小学生男児2人を子育て中のあるお宅の「実用的な子供部屋とハイセンスなインテリアを同時に叶えている実例」をご紹介します!
リビングから子どもの様子が伺える「ウチ窓」

完全に個室を与えてしまうと、子どもの様子がわからなくて少し不安…という方にぜひ参考にしていただきたいのがこちら。
「家の中に、ガラス窓を入れて、リビングと子供部屋を視覚でつなげる」スタイルです。
ガラス部分は“はめ殺し”になっていて、開閉はできないため空調と音はしっかり遮断してくれます。お友達が来て部屋で熱中して遊んでいるときも、窓からそっと様子を見ることができる上に、「部屋のアクセント」としてリビングを華やかな印象に見せてくれます。また、2方向の光がリビングにも子供部屋にも通るので、採光の面でも効果も!
風通しを重視したい方は、はめ殺しではなく(デザイン的には少し落ちてしまいますが…)開閉できるタイプを取り入れることも可能です。
リビング学習でもインテリアはかっこよくできる!

最近よく聞く「リビング学習」。子供用のデスクをリビングに用意するパターンもあれば、ダイニングテーブルのそばに子ども用のラックを置いてデスクは置かないパターンもありますが、子供用品はどうしても「オシャレなインテリア」には馴染みにくいテイストになりがち。
リビングはやっぱり家の中心、一番「自分の好きなスタイル」をキープしたいですよね。こちらのお宅では、ダイニングテーブルの横にキッチンに垂直に2人が並んで座れるデスクを用意して、子ども二人が同時に宿題をしても同時に横から声がかけられるように配置しています。さらに、子どもの勉強道具は毎回子供部屋から持ってくるのですが、ダイニングのすぐとなりに子供部屋を配置しているので、「持ってくるのが大変」ということもありません。
「リビングの隣に子供部屋レイアウト」、オススメです。
2段ベッドで部屋を広々と使いたい!

子どもが小さいうちは、兄弟仲良く一つの部屋で! 冷暖房の設置も一箇所で済みます。
小さな部屋でも有効活用できる、昔からある二段ベッドはどうしても「生活感」が出てしまいがちですよね。しかし、ちょっとした「一手間」で二段ベッドをスッキリ見せることができます。
それは「マットレス以外の掛け布団や枕を、布団を上げるように仕舞ってしまう」ことです。マットレスだけにすることで、ちょっとしたソファのような空間になる上に、ホコリが出ることが少なくなったり、羽毛布団の上に座られてぺしゃんこになったり…ということがなくなります。
子どもがある程度大きくなれば、布団の上げ下げを「子どものお手伝い」に取り入れてもいいですね!
こども部屋「間仕切り」問題も、扉の位置でひと工夫

「部屋の入口は片側に寄せる」というイメージがありませんか?たしかに、家具を置くスペースの確保や、導線をなるべく短く楽にしようと考えると、部屋の入口の配置は「片側」に寄せるのが王道です。
もしも「子どもが小さいうちは二人で一部屋。大きくなったら、多少狭くなっても個室をつくってあげたい」と“将来的な子供部屋のレイアウト変更”を考えているのであれば、「部屋の中央に扉を配置する」プランはいかがでしょうか。
もちろん、扉をあらかじめ2つ用意して、真ん中に間仕切りを追加する形にすれば、「完璧な個室」を作ることができますが、個室を作るまでは「邪魔な扉が1枚多くなる」だけです。
部屋の中央部分に扉を配置し、真ん中に2段ベッドや左右両方から出し入れできる棚を設けたりすることで、部屋を柔らかく2つに間仕切りし、左右に一つずつ個人空間を作ることができます。その後成長して、子どもが独立した後に普通の部屋に戻すことも簡単です。
「子どもが小さいうちは好きなインテリアは我慢…」そんな不満は、ちょっとした工夫で解消できます。
今回お邪魔させていただいたお宅には、たくさんのインテリア小物や素敵な家具がありましたが、それらは引越しをしてからすこしずつ集めてこられたものだそう。
妥協せずに、「好きなものを納得行くまで選ぶ時間」もインテリアが好きな方には楽しい時間ですよね。子どもと過ごす時間を楽しみつつ、インテリアも楽しめる素敵なおうちづくりを目指してみませんか?