1階を駐車場にするメリットとデメリット

2016.09.20 ieny編集部

家を建てるとき、よく迷いがちなのが、1階を駐車場にするか否か。これは、専門用語で「ビルトインガレージ」とも呼ばれます。今回は、そのビルトインガレージのメリットとデメリットについて考えていきます。まずは、1階を駐車場にするメリットについて考えてみましょう。

メリット1:車を雨や風から守れる

まず一番に挙げられるのは、このメリットですね。などに設ける、雨ざらし状態の「カーポート」とは異なり、車をすっぽりと壁面で覆うことができるため、大切な愛車を雨や風から完全にガード出来ます。特に雪や台風の影響を受けやすいエリアでは、なおさら必要不可欠な要素と言えるでしょう。

メリット2:車へのいたずらやトラブル防止になる

こちらも重要なファクターです。雨ざらし状態で車を止めておくと、いたずらで車体に傷を付けられたり、タイヤをパンクさせられたり・・・。そういった被害は、住宅地でも意外に少なくありません。「ビルトインガレージ」であればこうした不要なトラブルを事前に防止出来るので安心ですね。

メリット3:収納スペースにもなる

「ビルトインガレージ」の面積を広めに取ることで、収納スペースとしても活用する事が出来ます。DIY好きの方にとっては、工具などを収納出来る便利さも兼ね合わせられる訳です。しかも、車と一緒に、大事な工具も盗難やいたずらから守る事が出来ます。以上が1階を駐車場にするメリットです。続いて、1階を駐車場にするデメリットについて見ていきましょう。

デメリット1:1階部分のスペースを大幅に奪われてしまう

これは構造上、どうしても避けて通れないデメリットです。家の敷地自体を広く確保できれば、大きな問題は生じませんが、多くの場合1階に配置する事になるリビング、バスルーム、キッチンなどを2階に上げるといった、代替案を考える必要性が生じるケースもあります。

デメリット2:建築費が高額になる

「ビルトインガレージ」を設置するためには、建物自体の強度をしっかり保つ必要があります。つまり、一般的な木造建築では耐えられないことが往々にしてあります。そのため、建物自体の坪単価が上がり、建築費が高額になる可能性が高いです。ただし、長期間支払う駐車場代分が不要となる事を考えたら、ビルトインガレージによって高くなる建築コストも取り返せる、という考え方も出来ます。両者のコストをきちんと比較してから選択するのが合理的、と言えるかもしれません。

デメリット3:その他の追加費用がかかる

車の排気や、車の調整作業で発生する臭気に対する対策を講じる必要があります。その場合、換気扇を付けたり、照明コンセントの設置など、追加のコストが発生する可能性が高いでしょう。

最後に

以上、1階を駐車場にするメリットとデメリットて住まいのメリットとデメリットについて掘り下げてきました。争点は駐車場という機能を家の内部に備えるか、外部に任せるかですね。また、駐車場は最初から家にはないものだという割り切りで生活をすると、意外と暮らしに不便を感じない方もいます。カッコよさだけで決めると、住まいに大打撃を与える重要な部分になりますから、慎重に検討してみてください。

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この記事を書いた人

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