ハウスメーカー、パワービルダー、工務店、建築事務所……注文住宅を依頼する会社の違い

2023.10.18 地域ライターE


親しい知人に「注文住宅を建てる予定なんだ!」と話をしたら「ハウスメーカー、ビルダー、工務店に建築事務所といろいろあるけど、どこにお願いするかはもう決めたの?」と聞かれてしまった。

そういわれてみると、どんな違いがあるのかよくわからない……こんなお悩みをお持ちではありませんか?

家づくり」の第一歩としてどんな目的で、どんなパートナーを選ぶのかは大きな分岐点と言えます。そこで今回は、“家を作る会社”の「分類」と「その違い」についてわかりやすく解説します!


一戸建てを依頼できる会社の分類と名称

注文住宅の依頼先は、CMや広告などで見かけた大手ハウスメーカー(住宅メーカーは日本語と英語の違いで指しているものは同じ)を、イメージされる方が多いのではないでしょうか。

実は住宅業界は、車や家電・アルコール業界などと異なり「大手の上位数社でマーケットが占められていない」産業です。

平成25年度と少し古いデータではありますが、国土交通省がまとめた資料に一戸建注文住宅の工法別・年間受注戸数シェア(請負のみ)があります。


それによると、一戸建て注文住宅の年間受注のうち、半数以上は年間請負個数「49戸以下」の中小零細企業が建築しています。それは、この資料に出てくる「工法」と「企業規模」が、「家を作る会社」の分類に大きく関係します。

それでは、受注戸数シェアが多い順に確認していきましょう。


工務店


年間に数棟~数十棟単位で比較的狭い営業範囲で家づくりを行う会社を「工務店」と呼ぶことが多いのですが、厳密な定義はありません。


さきほど紹介した国土交通省の資料は
  • 在来工法
  • 2×4(ツーバイフォー)
  • プレハブ(プレファブリケーション)
  • その他
の4種類の工法別になっています。この中で約70%の割合を占めているのが「在来工法(木造住宅)」。いわゆる大工さんが木材を使って柱や梁を組み上げてつくる、昔から日本で建てられてきた家の作り方です。

「大工」として活躍している職人さんたちは、地域密着型で家づくりを行っています。でも、家を建てることが専門なので「デザイン」「電気」「水道」「ガス」「ガラス」などその他の作業は、それ専門の方が必要になります。それらをまとめて受注してくれるのが「工務店」です。工務店の中には社長が大工という方も多いようです。

なお、大手ハウスメーカーで家づくりを発注しても、実際に建築工事を担うのは地域の工務店になります。実際に工事をする大工さんや職人さんは「ハウスメーカーの社員」ではありません。手配・進行管理をする「施工監督」だけが大手ハウスメーカーの社員です。


ハウスメーカー


「2×4」「プレハブ」工法を用いることが多いのが、認知度のある「大手住宅メーカー(ハウスメーカー)」です。

「プレハブ」とは“プレファブリケーション”の略で、建築に必要な建材を工場で生産し、現場で組み立てることで作る住宅の作り方です。

職人の腕や天候などに左右されずに生産できるので、品質を一定に保つことができます。さらに、短納期化・低コスト化にも貢献できる工法なのですが、規模の大きいハウスメーカーでなければ実現が難しいとも言えるでしょう。


また、「2×4(ツーバイフォー)」とはサイズが2×4インチの角材を使用した工法のことです。この角材と合板を接合し、、天井、壁、屋根などを構成して、箱状の空間を作り上げます。

「プレハブ」「2×4」工法のハウスメーカーに依頼する場合、工場生産の規格品を利用するため、デザインや間取りの自由度は低めなケースもあります。


ビルダー/パワービルダー


大手ハウスメーカーが営業エリアを「全国展開」している一方、地域密着型で年間数百棟以上を請け負う住宅建築専業を「ビルダー」と呼びます。さらに営業範囲が比較的広く、年間数千棟クラスの一戸建て請け負う会社のことを「パワービルダー」と呼ぶことがあります。

法律などでの厳密な定義はありませんが、在来工法(木造住宅)での家づくりを優先して検討するなら、重要な選択肢になります。ビルダーの中には、在来工法だけではなく鉄筋コンクリート造などの比較的少ない工法、また大手ハウスメーカーのようにプレハブ工法で家を建てる会社ももちろんあります。

大手ハウスメーカーよりも営業対象エリアが絞られていたり、ラインナップを押さえて価格帯を絞り込んだりといった「特色」を持ち展開している会社が多いのが特徴です。


建築事務所・設計事務所



デザイン性の高い家づくりにこだわりたい方に人気があるのが、建築事務所での家です。多くは個人で活動する一級建築士さんを指名する形での依頼となります。

家の設計・デザインについて好みの建築士を選べるというメリットがあります。実際に家を建てるのは大手ハウスメーカーと同じく、建築士から紹介される地域の工務店ということになります。


わが家にぴったりな依頼先を検討するチェックポイント

家づくりの依頼先として代表的な4つのパターンを紹介しました。それぞれにメリット・デメリットがあり、「どんな家づくりがしたいか」によってその特徴を活かすことができます。

注文住宅の希望を具体的にイメージし、「在来工法」「2×4」「プレハブ」などの工法のどれにするとそれを活かすことができるのがを考えてみるといいでしょう。

建てたいエリアのなかで、大手ハウスメーカー、ビルダー、工務店、建築事務所それぞれ情報収集してみてはいかがでしょうか。

>>家づくりの第一歩は住宅展示場から!その基本を解説します
>>ハウスメーカー、工務店、設計事務所……何が違うの? それぞれのメリット・デメリットが知りたい!


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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります