ハウスメーカー、パワービルダー、工務店、建築事務所……注文住宅を依頼する会社の違い

親しい知人に「注文住宅を建てる予定なんだ!」と話をしたら「ハウスメーカー、ビルダー、工務店に建築事務所といろいろあるけど、どこにお願いするかはもう決めたの?」と聞かれてしまった。
そういわれてみると、どんな違いがあるのかよくわからない……こんなお悩みをお持ちではありませんか?
「家づくり」の第一歩としてどんな目的で、どんなパートナーを選ぶのかは大きな分岐点と言えます。そこで今回は、“家を作る会社”の「分類」と「その違い」についてわかりやすく解説します!
一戸建てを依頼できる会社の分類と名称
注文住宅の依頼先は、CMや広告などで見かけた大手ハウスメーカー(住宅メーカーは日本語と英語の違いで指しているものは同じ)を、イメージされる方が多いのではないでしょうか。実は住宅業界は、車や家電・アルコール業界などと異なり「大手の上位数社でマーケットが占められていない」産業です。
平成25年度と少し古いデータではありますが、国土交通省がまとめた資料に一戸建注文住宅の工法別・年間受注戸数シェア(請負のみ)があります。

資料出所:国土交通省「住宅関連産業について」P4
それによると、一戸建て注文住宅の年間受注のうち、半数以上は年間請負個数「49戸以下」の中小零細企業が建築しています。それは、この資料に出てくる「工法」と「企業規模」が、「家を作る会社」の分類に大きく関係します。
それでは、受注戸数シェアが多い順に確認していきましょう。
工務店
年間に数棟~数十棟単位で比較的狭い営業範囲で家づくりを行う会社を「工務店」と呼ぶことが多いのですが、厳密な定義はありません。

さきほど紹介した国土交通省の資料は
- 在来工法
- 2×4(ツーバイフォー)
- プレハブ(プレファブリケーション)
- その他
「大工」として活躍している職人さんたちは、地域密着型で家づくりを行っています。でも、家を建てることが専門なので「デザイン」「電気」「水道」「ガス」「ガラス」などその他の作業は、それ専門の方が必要になります。それらをまとめて受注してくれるのが「工務店」です。工務店の中には社長が大工という方も多いようです。
なお、大手ハウスメーカーで家づくりを発注しても、実際に建築工事を担うのは地域の工務店になります。実際に工事をする大工さんや職人さんは「ハウスメーカーの社員」ではありません。手配・進行管理をする「施工監督」だけが大手ハウスメーカーの社員です。
ハウスメーカー
「2×4」「プレハブ」工法を用いることが多いのが、認知度のある「大手住宅メーカー(ハウスメーカー)」です。
「プレハブ」とは“プレファブリケーション”の略で、建築に必要な建材を工場で生産し、現場で組み立てることで作る住宅の作り方です。
職人の腕や天候などに左右されずに生産できるので、品質を一定に保つことができます。さらに、短納期化・低コスト化にも貢献できる工法なのですが、規模の大きいハウスメーカーでなければ実現が難しいとも言えるでしょう。

また、「2×4(ツーバイフォー)」とはサイズが2×4インチの角材を使用した工法のことです。この角材と合板を接合し、床、天井、壁、屋根などを構成して、箱状の空間を作り上げます。
「プレハブ」「2×4」工法のハウスメーカーに依頼する場合、工場生産の規格品を利用するため、デザインや間取りの自由度は低めなケースもあります。
ビルダー/パワービルダー
大手ハウスメーカーが営業エリアを「全国展開」している一方、地域密着型で年間数百棟以上を請け負う住宅建築専業を「ビルダー」と呼びます。さらに営業範囲が比較的広く、年間数千棟クラスの一戸建て請け負う会社のことを「パワービルダー」と呼ぶことがあります。
法律などでの厳密な定義はありませんが、在来工法(木造住宅)での家づくりを優先して検討するなら、重要な選択肢になります。ビルダーの中には、在来工法だけではなく鉄筋コンクリート造などの比較的少ない工法、また大手ハウスメーカーのようにプレハブ工法で家を建てる会社ももちろんあります。
大手ハウスメーカーよりも営業対象エリアが絞られていたり、ラインナップを押さえて価格帯を絞り込んだりといった「特色」を持ち展開している会社が多いのが特徴です。
建築事務所・設計事務所

デザイン性の高い家づくりにこだわりたい方に人気があるのが、建築事務所での家です。多くは個人で活動する一級建築士さんを指名する形での依頼となります。
家の設計・デザインについて好みの建築士を選べるというメリットがあります。実際に家を建てるのは大手ハウスメーカーと同じく、建築士から紹介される地域の工務店ということになります。
わが家にぴったりな依頼先を検討するチェックポイント
家づくりの依頼先として代表的な4つのパターンを紹介しました。それぞれにメリット・デメリットがあり、「どんな家づくりがしたいか」によってその特徴を活かすことができます。注文住宅の希望を具体的にイメージし、「在来工法」「2×4」「プレハブ」などの工法のどれにするとそれを活かすことができるのがを考えてみるといいでしょう。
建てたいエリアのなかで、大手ハウスメーカー、ビルダー、工務店、建築事務所それぞれ情報収集してみてはいかがでしょうか。
>>家づくりの第一歩は住宅展示場から!その基本を解説します
>>ハウスメーカー、工務店、設計事務所……何が違うの? それぞれのメリット・デメリットが知りたい!
注文住宅のようなこだわりの家がつくれる!
家を建てるなら、注文住宅のように家族の希望を取り入れたデザインや間取りにしたいですよね。「動きやすい動線のキッチン」「収納を多くしたい」「洗濯物を室内に干したい! 」「和やかな雰囲気のリビングにしたい」など叶えたいことはありませんか?そんな家づくり初心者の方にピッタリなのが、今だけ無料プレゼントしているアイダ設計の家づくりのアイデアやヒントがいっぱい詰まったカタログ『プランスタイルブック』。


無料ダウンロードができ、間取り図と写真・解説が付いているので、さらに理想の住まいがイメージしやすくなるはず! 申し込みは記事下のフォームから。
メールアドレスの登録だけで、カンタンにカタログのダウンロードができます。完全自由設計の注文住宅をローコストで実現するアイダ設計なら、こうしたアイデアの提案が得意。経験豊富な設計士が一から図面を起こすので、さまざま工夫が敷地の面積や形にあった形で実現できます。
お問い合わせやご相談は無料。ぜひこちらからお気軽にご相談ください。
アイダ設計の注文住宅の事例を見る
必要事項をご記入の上、
「資料を請求する」を押してください。
※は必須入力項目です。
【プライバシーポリシー】
個人情報の利用目的
このフォームに入力いただきました個人情報は、資料のお届けのほかに、以下の目的で利用させて頂く場合がございます。
- ①当社事業(不動産分譲事業、注文建築事業)等の営業活動における訪問、ダイレクトメール、電話、電子メールによる勧誘
- ②顧客動向調査、商品開発等の為の分析
- ③当社の商品やサービスの紹介や宣伝
- ④アフターサービス、定期メンテナンスの為の工事委託
- ⑤保険媒介代理事業
- ⑥ローン媒介代理業務
- ⑦その他当社の事業に付帯・関連する事項
その他個人情報の取り扱いについては、当社HPにてご確認ください。
https://www.aidagroup.co.jp/company/info/privacy.html