サンプルケースで学ぶ、新築一戸建ての成功例・失敗例

2016.08.22 ieny編集部
新築一戸建てを建てたり、建て替えをする際には、できるだけ失敗なく理想の家を建てたいですよね。
新築一戸建てに住んでいる先輩たちのサンプルケースから、失敗例や成功例をご紹介します。


新築一戸建ての収納で失敗!

坪数の少ない土地に新築一戸建てを建てる際、天井高が140センチ未満の屋根裏収納のあるプランを選んだAさん。
土地の狭さをカバーするプランでしたが、いざ物を入れようとすると、Aさん一家が入れたいと思った物があまり入れられないことに気づきました。
屋根裏収納にはを設けてあり、換気には最適ですが、日焼けが心配なアルバムや雛人形は置けませんでした。また、屋根の真下にあって夏場は気温が跳ね上がるので、高熱に弱いCDや機械類の収納にも向きません。
本や季節ものの家電・食器などは置けそうでしたが、重たいので、出し入れする時の中腰での作業や屋根裏へのハシゴの登り降りが億劫です。
結局、設計段階で思っていたほど、活用することはできませんでした。収納場所は、具体的に何を入れるのかを念頭に置いて設計したほうがよさそうです。


新築一戸建ての子育て仕様に失敗!

設計する時には、大人はついつい自分の目線で考えがちです。
Bさんは、キッチンリビングが離れた間取りにしたために、調理の手を止めて子どもの様子を見に行くことになってしまいました。
また、洗面所の蛇口が、大人なら十分届くのですが、子どもは台に乗って手を伸ばしても届かないので、毎回手伝うことになってしまいました。
さらに、小さい子どもがいると、食べ物や飲み物をこぼしてを汚すのは日常茶飯事ですが、最初からじゅうたんが貼りつけてある仕様を選んだため、手入れが大変で取り換えも簡単にはできませんでした。
子どもができる前に新築一戸建てを建てる場合は、子育て経験のある友人などに、間取りや仕様について相談してみるのがよさそうです。


新築一戸建ての間取りで成功!

家を建てる際に、家族のコミュニケーションを第一に考えたCさん。
玄関を入ったら、まずリビングを通ってから各部屋に行けるような間取りにしました。玄関からすぐに2階の子ども部屋に行ける間取りだと、思春期で「行ってきます」や「ただいま」を言わなくなった子どもが、いつ出かけて、いつ帰ってきたのかが把握しにくくなると考えたからです。
子どもが小さい時には、意識してコミュニケーションをとろうとしなくても濃密な関わりがもてます。しかし、子どもは成長するにつれて自分の部屋に閉じこもり、親に入られるのを嫌がるものです。そこで、子ども部屋にベランダを付け、そこで洗濯物を干すようにしたら、子どもとの会話が増えました。
間取りは、そのまま暮らし方に直結します。新築一戸建てを建てる際には、Cさんのように希望の暮らし方ができる間取りを考えてみてください。


設計自由度の高い新築一戸建て住宅や建て替え住宅ですから、収納スペースをしっかりと取って、片付いた家にしたいもの。ですが、失敗例のトップを争うのが実は収納です。収納が少ないのは困りますが、多すぎて部屋が狭くなったという失敗例もあります。また、間取りは多くの施主さんが迷うところですが、はじめに暮らし方をイメージしてから間取りを考えたほうがよさそうです。

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この記事を書いた人

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