オシャレな家は「雨どい」も納まってる! 新築の外構設計時に考えておくべきこと
戸建て住宅に住んでいて、日常はほとんど気にすることのない「雨樋(雨どい)」。
でも、ある大雨の日、つまった雨どいからあふれ出した雨だれの騒音や、跳ね返りで外壁の汚れが大変なことに……!
こんなことになる前に、ぜひ新築のタイミングで考えておきたい雨どいのことをご紹介します。
実は、雨どいは家の外観の美しさにも大きく影響するということをご存じでしたか? 今はオシャレな商品も登場していて、とっても奥深いんです。
新築の外構にこだわりたい方は必見の「雨どい」をご紹介します。
雨どいとは、建物の屋根やベランダで受けた雨水を集めて、下水や地上へ流すための設備のこと。雨水による浸食や雨だれの騒音を防ぐなど、大切な家をダメージやトラブルから守る大切な役割を担っています。
雨どいは、いくつかのパーツからなりますが、主に軒樋(のきどい)と竪樋(たてどい)とで構成されます。
軒樋は、屋根の縁いわゆる軒先に設置されているものです。家中の軒先をぐるりと取り囲み、屋根から流れ落ちてくる雨水を、まずこの軒樋が受け止めます。
竪樋は、外壁に沿って屋根から地表まで上下に伸びているものです。軒樋で集められた雨水は、竪樋を通って地面の排水口へ流れ込みます。
このように、雨どいは家に降り注いだ雨を集めて排水してくれる重要な設備。その機能を十分に発揮するためには、屋根の形状に応じて適切に配置する必要があります。
たとえば、片流れ屋根なら屋根の一辺に、寄棟造の場合は屋根の四辺に軒樋を設置します。竪樋は、軒樋に合わせて設置され、片流れ屋根の場合は2本、それ以外は計4本を基本に住宅の形状に応じて設置されます。
近年では、高機能な雨どい商品も登場し、従来よりも少ない竪樋の本数でまかなえるケースもあるようです。
風雨にさらされながら雨水を排水する役割を担う雨どいは、外壁などに比べると目立ちにくいですが、経年劣化や飛来物、積雪の過荷重などで破損します。また、落ち葉などのゴミが詰まってしまうこともあります。
破損や詰まりで排水機能が低下すると、雨水が外壁や基礎部分に浸水し、お家の不具合につながってしまいます。破損や詰まりがあれば取り換えなどのメンテナンスが必要でしょう。
長く住んでいればいつかメンテナンスが必要になる設備だからこそ、新築時にきちんと考えて準備をしておきたいもの。準備をしておくことで未然に防げる不具合もあり、長い目で見ればお得だったなんてこともあるかもしれません。
軒樋は、形状や材質によって価格が異なります。
形状には、主に「半丸形(丸型)」と「箱型(角型)」があります。半丸形は古くから普及している形ですが、近年の新築住宅では、より排水機能に優れた箱型が主流になってきているともいわれます。
材質は、塩化ビニール(塩ビ)、アルミ・ステンレス、ガルバリウム鋼板などがあります。塩化ビニールは、価格面や施工のしやすさが特長です。屋根材などでも人気のガルバリウム鋼板は、抜群の耐久性でメンテナンスフリーともいわれますが、価格が高くなります。
導入時のイニシャルコストはかかりますが、長い目でみればメンテナンス費の負荷が少なくて済むと考えることもできます。
ベランダからつながった竪樋は、近年多発するゲリラ豪雨や台風などの集中豪雨に備えて、逆流防止継手をつけておくと、排水口からバルコニーへの逆流・浸水を防止することができます。
落ち葉などの詰まりを防止するためには、軒樋に落ち葉除けネットを設置しておくことができます。
樹脂製のネットで軒先に丸めて挿入し、針金などで固定するだけの簡単なものや、強度の雨にも対応可能なアルミメッシュを固定するものなどさまざまな商品がありますよ。
装飾的な部材やデザイン性の高い雨どいを用いて、一味違った仕上がりにすることもできます。
たとえば、ベランダの浸水を防止するためのオーバーフロー管には、むき出しの管を隠して意匠性を高めるカバーや、玄関などには「化粧くさり」を用いるというのもひとつの選択肢です。「化粧くさり」は、雨水がくさりを伝わって落ちる様子が美しい竪樋です。
雨どいは、雨水を排水するという役割とは別に、家の外観にも大きな影響を与えています。
いま人気が高まっている平屋で軒下を広くとって軒下で過ごす時間を楽しんだり、軒先の美しさを追求した設計のお家などでは、軒樋のデザイン性がその見た目を大きく左右します。そんな新築の設計時から軒先にこだわった家づくりをするために、デザイン性の優れた雨樋の商品も誕生しています。
雨どいが集めた雨水を、ただそのまま排水してしまうだけではもったいない! 雨どいに連結して設置しておくだけで、雨が降れば雨水がたまる貯水タンクを導入すれば、簡単に雨水が貯められます。
雨水を賢く使って、水道代だけでなく貴重な水資源の節約にもなるなんて、一石二鳥でうれしいですよね。貯水タンクは、各メーカーから発売されています。
住宅の健康を守り、見た目にも多大な影響を与える、実はとっても働き者の雨どい。
雨どいのことを真剣に考え始めると、他所様の住宅を見る目も変わってきます。すっきりしたオシャレな家だなと思って見ていたお家には、スタイリッシュな雨どいがついていたり、あまり目立たない設計になっていたりと、外観への「雨どい」の影響力を改めて感じて驚きます。
新築の場合、設計図面に雨どいが描かれていないこともあるそうなので、必ず外観のデザインとあわせて確認を。
ぜひ、新築のタイミングで雨どいのことも頭の片隅に置いて、素敵なお家づくりを叶えてくださいね。
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でも、ある大雨の日、つまった雨どいからあふれ出した雨だれの騒音や、跳ね返りで外壁の汚れが大変なことに……!
こんなことになる前に、ぜひ新築のタイミングで考えておきたい雨どいのことをご紹介します。
実は、雨どいは家の外観の美しさにも大きく影響するということをご存じでしたか? 今はオシャレな商品も登場していて、とっても奥深いんです。
新築の外構にこだわりたい方は必見の「雨どい」をご紹介します。
そもそも「雨どい」とは?
お家の健康寿命に貢献
雨どいとは、建物の屋根やベランダで受けた雨水を集めて、下水や地上へ流すための設備のこと。雨水による浸食や雨だれの騒音を防ぐなど、大切な家をダメージやトラブルから守る大切な役割を担っています。
雨どいの役割
- 建物の外壁や土台に雨水が直接かかることによる浸水、腐食、カビ等を防ぐ
- 雨水が屋根から地面等へ流れ落ちる騒音を防ぐ
- 屋根から流れ落ちる雨水による地面・庭の浸食、庭木の被害を防ぐ
雨どいは、いくつかのパーツからなりますが、主に軒樋(のきどい)と竪樋(たてどい)とで構成されます。
軒樋は、屋根の縁いわゆる軒先に設置されているものです。家中の軒先をぐるりと取り囲み、屋根から流れ落ちてくる雨水を、まずこの軒樋が受け止めます。
竪樋は、外壁に沿って屋根から地表まで上下に伸びているものです。軒樋で集められた雨水は、竪樋を通って地面の排水口へ流れ込みます。
このように、雨どいは家に降り注いだ雨を集めて排水してくれる重要な設備。その機能を十分に発揮するためには、屋根の形状に応じて適切に配置する必要があります。
たとえば、片流れ屋根なら屋根の一辺に、寄棟造の場合は屋根の四辺に軒樋を設置します。竪樋は、軒樋に合わせて設置され、片流れ屋根の場合は2本、それ以外は計4本を基本に住宅の形状に応じて設置されます。
近年では、高機能な雨どい商品も登場し、従来よりも少ない竪樋の本数でまかなえるケースもあるようです。
雨どいの不具合は、お家の不具合の原因にも
風雨にさらされながら雨水を排水する役割を担う雨どいは、外壁などに比べると目立ちにくいですが、経年劣化や飛来物、積雪の過荷重などで破損します。また、落ち葉などのゴミが詰まってしまうこともあります。
破損や詰まりで排水機能が低下すると、雨水が外壁や基礎部分に浸水し、お家の不具合につながってしまいます。破損や詰まりがあれば取り換えなどのメンテナンスが必要でしょう。
新築時に考えておきたい「雨どい」のこと
大切なわが家のロングライフのために重要な役割を担う雨どいですが、新築時に施主側から何らかの要望があることはほとんどないといわれます。長く住んでいればいつかメンテナンスが必要になる設備だからこそ、新築時にきちんと考えて準備をしておきたいもの。準備をしておくことで未然に防げる不具合もあり、長い目で見ればお得だったなんてこともあるかもしれません。
雨どいの形状や材質
軒樋は、形状や材質によって価格が異なります。
形状には、主に「半丸形(丸型)」と「箱型(角型)」があります。半丸形は古くから普及している形ですが、近年の新築住宅では、より排水機能に優れた箱型が主流になってきているともいわれます。
材質は、塩化ビニール(塩ビ)、アルミ・ステンレス、ガルバリウム鋼板などがあります。塩化ビニールは、価格面や施工のしやすさが特長です。屋根材などでも人気のガルバリウム鋼板は、抜群の耐久性でメンテナンスフリーともいわれますが、価格が高くなります。
導入時のイニシャルコストはかかりますが、長い目でみればメンテナンス費の負荷が少なくて済むと考えることもできます。
逆流防止策
ベランダからつながった竪樋は、近年多発するゲリラ豪雨や台風などの集中豪雨に備えて、逆流防止継手をつけておくと、排水口からバルコニーへの逆流・浸水を防止することができます。
詰まり防止策
落ち葉などの詰まりを防止するためには、軒樋に落ち葉除けネットを設置しておくことができます。
樹脂製のネットで軒先に丸めて挿入し、針金などで固定するだけの簡単なものや、強度の雨にも対応可能なアルミメッシュを固定するものなどさまざまな商品がありますよ。
化粧部材やデザイン性のある雨樋
装飾的な部材やデザイン性の高い雨どいを用いて、一味違った仕上がりにすることもできます。
たとえば、ベランダの浸水を防止するためのオーバーフロー管には、むき出しの管を隠して意匠性を高めるカバーや、玄関などには「化粧くさり」を用いるというのもひとつの選択肢です。「化粧くさり」は、雨水がくさりを伝わって落ちる様子が美しい竪樋です。
雨どいは、雨水を排水するという役割とは別に、家の外観にも大きな影響を与えています。
いま人気が高まっている平屋で軒下を広くとって軒下で過ごす時間を楽しんだり、軒先の美しさを追求した設計のお家などでは、軒樋のデザイン性がその見た目を大きく左右します。そんな新築の設計時から軒先にこだわった家づくりをするために、デザイン性の優れた雨樋の商品も誕生しています。
雨どいで集めた雨水を、有効活用!
最後に、雨どいが集めた雨水の有効利用のお話です。雨どいが集めた雨水を、ただそのまま排水してしまうだけではもったいない! 雨どいに連結して設置しておくだけで、雨が降れば雨水がたまる貯水タンクを導入すれば、簡単に雨水が貯められます。
雨水を賢く使って、水道代だけでなく貴重な水資源の節約にもなるなんて、一石二鳥でうれしいですよね。貯水タンクは、各メーカーから発売されています。
雨水の有効利用!
- お庭の水やり、ペットの足洗いなどに
- 災害などによる断水時の非常用水に
- 雨水タンクへの補助金・助成制度のある自治体も
住宅の健康を守り、見た目にも多大な影響を与える、実はとっても働き者の雨どい。
雨どいのことを真剣に考え始めると、他所様の住宅を見る目も変わってきます。すっきりしたオシャレな家だなと思って見ていたお家には、スタイリッシュな雨どいがついていたり、あまり目立たない設計になっていたりと、外観への「雨どい」の影響力を改めて感じて驚きます。
新築の場合、設計図面に雨どいが描かれていないこともあるそうなので、必ず外観のデザインとあわせて確認を。
ぜひ、新築のタイミングで雨どいのことも頭の片隅に置いて、素敵なお家づくりを叶えてくださいね。
いまなら間取りアイデア集がダウンロードできます!
お家の外観以外にも、理想の家づくりを叶えるためにも考えたいところがたくさんありますよね。そんなときには、ぜひ毎日の暮らしをもっと便利に、もっと楽しくするアイデアが盛りだくさんなカタログ『プランスタイルブック』(アイダ設計)を参考にしてみてください。無料ダウンロードができ、間取り図と写真・解説が付いているので、さらに理想の住まいがイメージしやすくなるはず!
申し込みは記事下のフォームから。メールアドレスの登録だけで、カンタンにカタログのダウンロードができます。
完全自由設計の注文住宅をローコストで実現するアイダ設計なら、こうしたアイデアの提案が得意。経験豊富な設計士が一から図面を起こすので、さまざま工夫が敷地の面積や形にあった形で実現できます。
お問い合わせやご相談は無料。ぜひお気軽にご相談ください。
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