新築一戸建てで後悔したこと「半地下」編~有効に利用するには?

2020.06.12 地域ライターE
最近、耳にすることが多くなった「半地下」というワード。

実は、日本の住宅でも取り入れられるということをご存じでしょうか?


駅チカに新築一戸建てを建てられる土地を探すとなると、「広さ」と「予算」の兼ね合いがネックになりますよね。

少しでもスペースを有効活用するためのアイデアのひとつとして、「半地下」に興味をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。

とはいえ、分譲の建売物件ではほとんど半地下物件を見ることはありませんし、実際にお住まいの方の意見を聞ける機会もあまりありません。

今回は「新築一戸建てで半地下を選んだ先輩」に半地下で後悔したことを聞いてきました!

限られたスペースを、後悔なく有効活用できるように、ぜひ参考にしてください。


結露が気になってお客様をお招きできない

傾斜地に一戸建てを建てました。1階は基礎を兼ねてコンクリート造りになっています。その1階、傾斜地側が半地下になっていて、土に埋まっている状態です。傾斜地と反対側は完全に「外」の空間になっているので、「半地下の、さらに半分」といったところでしょうか。

1階に広めのバルコニーを設置し、谷側に向かって開口部をとったリビングダイニングに繋げています。傾斜地ならではの素晴らしい景色が楽しめます。

唯一の後悔が、結露とそれが原因の変色・カビです。

山側のコンクリート部分がアイランド型キッチンの背中側、収納棚のスペースになっているのですが、なぜか夏場だけ壁に結露が発生し、その染みで壁紙が変色してしまいました。

どうもクーラーで室温が下がるとコンクリートの躯体が冷えてしまい、さらに夏場の湿度の高さもあって結露するようです。

とはいえ、真夏にLDKにクーラーを使わないわけにもいきません。冬場は結露しませんが、残念な輪染みがお客様の視界に入るのもイヤです。しかも特に清潔にしておきたいキッチンですから……。

室内の換気には気を使ったつもりですが、躯体そのものの断熱に、もっと工夫が必要だったと思っています。
(Aさん・地元工務店に依頼して注文住宅を建築後5年)


災害被害のニュースを見てから雨が降るたびに不安になる


念願の学区に土地を購入して家を建てました。

2階建てにするには、個室の広さを確保するのに微妙な建坪だったのですが、3階建てにすると、玄関から階段の上り下りがツラい……。

そんな相談をしていたら、設計士さんに1階を少し掘り下げて半地下の空間に夫婦の寝室を作り、スキップフロアのようにして1階に玄関と水回りに収納、1.5階にLDK、2階に子ども部屋を作ることを提案していただきました。

夫は帰宅が遅くなる日も多いのですが、子どもたちを起こさずに入浴して寝室に向かえますし、日中あまり日が差さなくても寝室ですから問題ありませんし、夏も冬も温度があまり変わらずエアコンの空調が苦手な私にはとても快適な空間で、とても満足しています。

唯一、最近出てきた後悔が「不安」です。ここ数年、大型の台風の影響で突然浸水したり、川が決壊したという災害が起こっていますよね。もしも寝ているときに警報級の大雨が降って、気が付かないうちに水が入ってしまったらどうしよう……1度そんなことを想像してしまったら、怖くて仕方がなくなってしまいました。

ハザードマップ上では浸水の被害予想エリアにはギリギリ入っていないのですが、予想を超えてしまうこともありえますよね。台風が来るたびに心配になるのが難点です……。
(Bさん・地元工務店で注文住宅建築後10年)


子どもが半地下のドライエリアから脱走する!

家を建てた当初、我が家の半地下空間は大型のスピーカーを入れたシアタールームとして使われていました。当時子どもがまだ小さくて、個室を与えていなかったのですが、同性の兄弟だったので同室で兄弟仲良く過ごしてほしいと考えて、あえて子ども部屋は2階に広めの部屋をひとつだけ用意していたんです。

ところが、親の思った通りには行かないですね。兄弟しょっちゅう喧嘩ばかりして、きちんと勉強したい長男と、音楽や映画が好きな次男とでは生活スタイルも合わないため、使わなくなったシアタールームを次男の個室にすることにしました。大きな音量で音楽をかけてもご近所迷惑にもなりませんし。

一つ困っているのが、半地下の部屋の明り取りと換気のために作ったドライエリアの存在です。ちょっとしたバルコニーのようになっていて、ドライエリアの上は吹き抜けになっており、柵を越えると家の裏手につながっているのですが、もちろん階段や足場はありませんので、普通は侵入できません。

ところがそこに、次男がはしごをかけてそこから出入りするようになりました……! 防犯上も危ないからやめなさいと言っても、面白がって友人までそこから出入りさせる始末です。子どもの反抗期がおさまるのを待つしかないでしょうか……。
(Cさん・建築事務所に依頼して注文住宅を建築後25年)


半地下の間取りが成功するかどうか、条件をしっかり検討しよう

防音性の高さなどから、オーディオルームや楽器演奏のための部屋などを検討したい方にも人気がある半地下物件。

しかし、土地面積や土地形状、地盤、工法、日当たりなどによっても適・不適が変わってきます。

予算にも大きな影響があることを考えると、「選択肢のひとつ」と余裕をもって検討した方がよさそうです。もちろん検討時間もかかりますから、じっくり取り組んでくださいねとメッセージを頂きました!


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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります