「注文住宅」とはどんな家? 予算や人気の間取り、メリット・デメリットをわかりやすく解説します

2019.08.14 ieny編集部
マイホームといえば、一世一代の買い物! 大きな買い物だからこそ慎重になってしまう方も多いでしょう。

とくに注文住宅となれば、自分のこだわりや希望を反映させることができる反面、そのハードルはなかなか高いイメージがあります。調べなければいけないことや、決めなくてはいけないこともいっぱい……。そんなふうに、なかなか一歩が踏み出せないという方もいらっしゃるはず。


注文住宅を建てるなら具体的にどんなことをしなくてはいけないのか、またどれくらいお金がかかるのか、どのくらいの時間を使わなくてはいけないのか。

絶対に後悔したくない“注文住宅”のすべてをご紹介!  これを読めば、注文住宅のすべてがわかります!

この記事のトピック

・「注文住宅」ってどんな家? まずは基本から
・「注文住宅」は「建売住宅」よりも高い?
・注文住宅、「フルオーダー」と「セミオーダー」の違いは?
・注文住宅のメリット、デメリットとは?
・実際、注文住宅を建てるにはいくらかかるの?
 -1000万円以下の家
 -1000万円台の家
 -2000万円台の家
 -3000万円台の家
 -4000万円台の家
 -5000万円台の家
・注文住宅の入居までの流れ
・注文住宅の間取りはどんなものがある?
・まとめ:注文住宅の基本をおさえて理想のお家づくりをはじめよう!


「注文住宅」ってどんな家?まずは基本から

注文住宅とは、読んで字のごとく“注文をしてから建てられる住宅”のこと。

新築住宅には、「注文住宅」「建売住宅(たてうり・じゅうたく)」「分譲住宅」という分類があります。

注文住宅は注文を受けてから建てていくため、商談の段階ではまだ家は存在していません。つまり、理想の住宅を建てることができるというわけです。

それに対し、建売住宅は、すでに決められた設計やデザイン、規格によって建てられた(これから建てられる場合も含む)住宅です。すでに出来上がったものを購入するので、自分たちの生活を完全に反映した間取りとはいきません(ちなみに、「分譲住宅」はまとまった土地ハウスメーカーが建てた建売住宅を指します)。

なので、注文住宅なら、建主の要望の全部乗せが可能というわけです!

それでは、もっと具体的に注文住宅と分譲住宅の違いについてみていきましょう。


「注文住宅」は「建売住宅」よりも高い?

注文住宅は、いうなればオーダーメイドの住宅です。注文を受けて、どんな家にしたいか、またどんな間取りにしたいかなどを担当者と話し合うことによって家ができていきます。施主の要望によって、さまざまにその姿は変わります。

対して、分譲住宅はあくまで“既製品”。先でもふれているように、すでに決められた設計やデザイン、規格によって建てられています。

ここで気になるのは、それぞれの価格ではないでしょうか?

「間取りにこだわりたいけど、オーダーメイドとなると高くなるのでは?」

そんな心配をしてしまいますよね。

注文住宅の価格は、各ご家庭の注文内容により大きく金額が変わるため、分譲住宅とどの程度の差が生じるのかは一概に明言することはできません。ダウングレードによりコストカットする方法もありますが、一般的にはこだわりの建材や、設計費により高くなるケースが多いようです。

また、注文住宅は土地の準備からはじめなくてはなりません。「土地+住宅」の価格となるので、多少高額になることは覚悟しましょう。

分譲住宅は、土地と住宅がセットになって販売されます。決めた予算を上回るのはちょっと……という方は、分譲住宅のほうが安心かもしれませんね。

そんな注文住宅ですが、実は「フルオーダー」と「セミオーダー」の2つの種類にわけることができます。


注文住宅「フルオーダー」と「セミオーダー」の違いは?

「フルオーダー住宅」はその名の通り、完全にゼロベースで家を設計していくことができます。木材や間取り、の種類まで新築にかかわるすべての項目を依頼者が指定して計画し、好みの家を作ることができます。しかし、手間がかかってしまいます。

一方で「セミオーダー」は、基本的な仕様が決まっており、その上で間取りや設備などの選択できる部分が設けられています。といっても、セミオーダーは年々進化しており、ある程度のこだわりを叶えることができるケースも多くなっています。

セミオーダーはフルオーダーに比べて、費用的には安く注文住宅を建てることができるケースもあります。
あらかじめ設けられた範囲でもよいという方は、こちらを選択してもよいでしょう。

まずは注文住宅とうたっているハウスメーカーがどちらのタイプを扱っているかを確認しましょう。


注文住宅のメリット、デメリットとは?

“自分の理想を叶えられる!” と聞くと、注文住宅にはメリットばかりに感じられますよね。しかし、デメリットがあることも事実……。

注文住宅のメリットは、なんといっても「設計の自由度」にあります。現代は、さまざまなライフスタイル、またさまざまな家族構成が当たり前。そんな家族が生活を営んでいく住宅も、さまざまなスタイルになっていくことは必然といえるかもしれません。

注文住宅は、共働き、子持ち、二世帯、シニア世代など、さまざまなシーンに合わせて設計が可能です。また、こだわりたいキッチンやお風呂など、そこだけこだわりたい!という希望も叶えられます。

また、気になる金銭面ですが、予算に応じたこだわり設計が可能なので、必要に応じてダウングレートの選択も可能。優先順位を決めて、うまくバランスをとることができます。

注文住宅のデメリットは、ずばり「完成までに時間がかかる」ということ。一世一代の買い物といっても過言ではない新築住宅。こだわりが多くなってしまい、入居までの時間が長くかかってしまうことも……。

家族全員の希望を叶えながら、間取りや素材、デザインにいたるまで考え、予算も調整するとなると、それだけ工期が長くなってしまうことは仕方ない部分はあるでしょう。

また、「費用が高くなる」ということも、デメリットの一つといえます。先ほどもふれたとおり、注文住宅はダウングレートによってコストカットをすることもできますが、一般的には高くなってしまう傾向にあるようです。せっかくだから……と要望がどんどん増えていって予算オーバーになってしまうことも多いようです。

そして、要望が多くなっていけば「手間」もかかってしまいます。自分の要望を叶えるためには、専門知識が必要となります。建売住宅と比較すると、かなりの手間がかかってしまうでしょう。


実際、注文住宅を建てるにはいくらかかるの?


自分好みの住宅を作ることができる注文住宅は、土地、建築、デザインなど、さまざまな費用が掛かります。理想の新築住宅を建てるとなると、いったいどのくらいの費用が必要となるのでしょうか。

注文住宅を建てるためにかかる費用について、具体的にみていきましょう。

まず必要なのは「土地費用」です。こちらは、すでに土地を所有しているという方は不要です。土地をもっていないという方は、ここがもっとも大きくかかる費用となるかもしれません。

地域ごとの土地費用の平均は……

<県ごとの平均公示地価と坪単価 ※2019年現在>
宮城県:12万5599円/m2、41万5206円/坪
福島県:4万0304円/m2、13万3239円/坪
茨城県:3万4990円/m2、11万5669円/坪
栃木県:4万1739円/m2、13万7980円/坪
群馬県:4万4264円/m2、14万6330円/坪
埼玉県:15万6973円/m2、51万8921円/坪
千葉県:12万3532円/m2、40万8370円/坪
東京都:109万6445円/m2、362万4612円/坪
神奈川県:24万8775円/m2、82万2398円/坪
新潟県:4万4495円/m2、14万7091円/坪
山梨県:4万2999円/m2、14万2146円/坪
長野県:4万5594円/m2、15万0726円/坪
京都府:24万0906円/m2、79万6384円/坪
福岡県:15万3398円/m2、50万7102円/坪
佐賀県:3万9192円/m2、12万9562円/坪
熊本県:8万5888円/m2、28万3928円/坪
鹿児島県:6万8340円/m2、22万5918円/坪
沖縄県:11万9215円/m2、39万4102円/坪
このように、土地費用は地域によってさまざま。ご自身が住宅を建てたい地域の土地の価格はしっかりと調べておいてください。

土地を購入したら、住宅を建てる費用「建築費」が掛かります。建築費とは、基礎工事や外装、内装工事や住宅機器設備工事など、住宅を建てるために必要なすべての工事費が含まれます。

そして、意外ですが「デザイン費」も別途かかることになります。デザイン費は建築費には含まれません。こだわる内容により金額は変化しますが、こちらは建売では発生しない、注文住宅だけにかかる費用となります。

ここで気になるのは、「どのくらいのお金で、どんな家を建てることができるのか」ではないでしょうか。

  • 1000万円以下の家
近年では、1000万円前後で建てることができる注文住宅も登場しています。

たとえば、アイダ設計の「888万円の家」シリーズ。

888万円の家は自社での製材などにより、コストを徹底的にカットすることによって実現した、とてもリーズナブルなお家。ローコストで自由設計の注文住宅を建てることができます。

  • 1000万円台の家

一般的に、注文住宅で1000万円台でも、相場とくらべてかなりお値段は安め。

1000万円台で建設する場合、延べ面積は90~110平方メートルとなることが多いです。建物の形状は、シンプルな長方形や正方形。外壁にはタイル・レンガなどの仕上げ材は使われません。
屋上を設置すると予算がオーバーしてしまうため、屋根が一方向に向かって傾斜している片流れの形に落ち着くことが多いようです。

あまり凝った外観や内装などは望めませんが、シンプルだからこそどんなテイストの家具でも合わせやすいといったメリットも。カーテンやソファーカバーを変えるだけで、部屋の雰囲気を変えることができますので、住んでからの工夫も楽しめるでしょう。

  • 2000万円台の家
2000万円台の家の通常床延べ面積は110~120平方メートルほどになることが多いようです。

1000万円代の家では我慢しなくてはいけなかった、外壁のタイルやキッチン・バスルームへの最新式設備の導入、バルコニーや窓の数の調整などもが可能となります。
発注先は、街の工務店や中小の建築会社が多くなるでしょう。

予算の配分をしっかりと考えれば、予算内で理想の家を実現することもできます。

  • 3000万円台の家
全国の平均の予算に近いのが“3000万円”。大方の希望を叶えられる家づくりとなります。

3000万円代で建設する場合、通常床延べ面積は120~130平方メートルになることが多いようです。

東京都内や大都市圏では土地が限られており、いびつな敷地になっていることも……。3000万円の予算があれば、正方形や長方形だけではなく、敷地を有効活用した一戸建てを建てることができます。

また、設備の充実を考えても◎。良質なフローリングや床暖房など、憧れの設備を導入することができます。

  • 4000万円台の家
4000万円の予算となると、予算的にはかなり余裕あり、ということになります。延べの床面積を100~120平方メートルとすると、設備、内装、間取りにかなりこだわったの家づくりを実現することができます。

家に対してこだわりの強い人が希望のプランを盛り込んでいくと、4000万円以上になることも。

のある家や、凹凸が多い外壁面積が多くなるプランも可能です。施工に時間や手間がかかる漆喰などの自然素材もふんだんに使えます。家づくりのひとつの関門である「予算」について、ほとんど考えることなく伸び伸びと家づくりができる予算規模となるでしょう。

  • 5000万円台の家
4000万円の家以上に、予算に余裕がある5000万円台の家。とにかく、細部にまでこだわることができます。延べ床面積は200平方メートル前後。

吹き抜けはもちろん、薪ストーブの設置や全面ガラス張りの壁など、こだわりの間取りも思う存分実現することができます。

また、外観にもこだわりを盛り込むことができます。アプローチや玄関、またウッドデッキまで家族のこだわりを叶えるプランを選べることでしょう。


注文住宅の入居までの流れ

注文住宅の種類や価格については分かったけれど、具体的なイメージがなかなか……という方も多いのではないでしょうか。

ここからは、注文住宅が完成するまでの流れをご紹介していきます。打ち合わせ開始から入居までの期間が長い注文住宅ですが、実際にどのようなスケジュールで施主のもとに届くのでしょうか?

注文住宅の基本的な流れを確認していきましょう。

下準備として計画を立てよう:1~3カ月


1. 建てたい家のイメージを固める
“どこで、どんな”生活をしたいのか、具体的に家族で想像してみることからはじめましょう。住宅の外観や、生活拠点をどこに置くのかなどを考えることも大切です。

このとき、より具体的に決めておきたいのは

  • 譲れない条件(設備など)や予算
  • 住宅の外観のイメージ(デザイン住宅や輸入住宅などで大きく変わります)
  • 住みたいエリア(お子さんがいる場合、学区などを考慮にいれる必要があります)
この3つ。住みたいエリアを絞り込めない!というときは、最寄り駅までの時間や通勤・通学時間、教育施設の評判、医療福祉の充実度、スーパーなどの商業施設の充実度、交通などの利便性をから考えてみるとよいでしょう。

2. 資金計画
ある程度の条件が決まったら、次はいよいよ資金計画を立てましょう。

現在の貯金額を把握し、自己資金はいくら用意できるのか、毎月無理なく返済できる金額はいくあらかなど総合的に考えて「土地代+建物代」の予算の目途をたてます。

土地にいくら、住宅にいくらかけられるのかなど、住みたいエリアの地価相場を調べて、目安を知っておくのもよいかもしれません。

注意したいのが、住宅を建てるとなったとき、先ほどもご紹介したように建築費以外にも、電気・ガス・外構工事などにかかる付帯工事費、調査費や検査機関等への申請費、さらに新居への引っ越し代や身長する家具代など、建築以外にもさまざまな費用がかかります。それらを含めた総予算のうち70~80%が実質の建築費となることが多いようです。このような費用は通常引き渡しまでに支払うことが多いため、事前の用意が必要となります。

多くの人が、まずどこに住宅を建てるかを考えて、住宅展示場に足を運んだり、インターネットで調べたりするのではと思います。しかし、その前に決めたいのは、「予算」や「建てたい家のイメージを固める」こと。その二つが決まると、建築会社の情報を集めやすくなりますよ。

見積もりから契約へ:約3~6カ月


3. 建築会社の情報収集
具体的に住みたいエリアや住宅のイメージが固まったら、いよいよ施工会社を探しましょう。

施工会社と一口にいってもその種類はさまざま。

  • ハウスメーカー
テレビCMでよく見かける住宅会社は、ハウスメーカーとしてひとくくりにして語られることが多いです。

ハウスメーカーは規格住宅が前提。注文住宅といえど、設計の自由度については必ずしも高いとはいえません。しかし、建材などを大量に一括して仕入れることでコストパフォーマンスが高くなる、全国展開がされているということもあって欠陥住宅になりにくいというメリットもあります。工務店、設計事務所に比べてローンもスムーズに組むことができます。

  • 工務店
管理コストの安い小規模の会社が多く、原価に近い価格で建てることができます。ハウスメーカーのような仕様制限もなく、複雑な形の土地でも安く家を建てることができることも。しかし、ローンを組むなどの作業はご自身でおこなわなくてはならないことがあるので、少し手間がかかってしまうことも考えられます。
また、管理などについても、工務店によって大きく変わってくるので、その見極めが難しいといえるでしょう。

  • 設計事務所(建築家)
自由度が高くデザイン性の優れた家を作りやすいです。制約がほとんどないため、土地の広さや形に合わせた家にもしてもらえます。

しかし、設計事務所に依頼するとコストが割高になってしまうことも……。

外観や細部までこだわりたい!という方にはオススメです。

4. 概算見積もりを依頼する
要望をかため、施工会社も絞ることができたら、実際にその会社に要望を伝えて見積もりを提示してもらいます。

この時点で、1社に絞る必要はありません。2~3社と打ち合わせ、それぞれに要望を伝え、提案してもらってください。

受けた提案を比較検討し、依頼をする1社を決めます。自分たちの理想に近い住宅を実現してくれそうな会社を選んでくださいね。

一度見積もりを見せてもらった見積もりで、すべて決定するということはほとんどありません。それをたたき台として、さらに詳細を詰めていくことになります。

話し合いを重ねていくなかで新たな要望が出てきたらその都度しっかりと伝えていき、新たな見積もりをだしてもらうようにしましょう。

5. 建築会社を決めて請負契約を結ぶ
打ち合わせを重ねて、詳細をつめていったらいよいよ契約に近づきます。「実施設計」「本見積もり」を出してもらい、内容を確認していきましょう。

内容に納得したら、契約を結ぶことになります。

このとき、一般的には手付金を支払う必要があります。手付金は土地代の10%ほどが多いですが、契約によって変わります。また、契約後に買主の都合でキャンセルする場合は、手付金が返ってこないことが多いため注意してください。手付金以外にも、「仲介手数料」「契約印紙代」などの費用が必要となる場合も。

どのタイミングで支払わなくてはならないのか、しっかりと確認をしてください。

間取り決定、住宅ローン申し込み:約3~10カ月


6. 間取りプランの詳細を決め、住宅ローンを申し込む
具体的に注文住宅のなかの間取りを決めていきます。

「どんな家で、どんな暮らしをしたいのか」

家族で話し合ったうえで、施工会社には相談をし、プランニングをしてもらってください。

たくさんの要望が出た場合は、優先順位をつけて伝えるとスムーズに進みやすいでしょう。

その後、具体的にプランが決まればいよいよローンの申請となります。

先にも触れているように、資金面に関しては無理のない計画が大切になります。しかし、どれを選択すればよいのか判断に迷うことも多いでしょう。

住宅ローンのことを知っている施工会社も多いので、相談してみるのがオススメです。

お金を支払うべきタイミングで、きちんと準備ができるのか、事前に確認をしておきましょう。

工事開始からいよいよ完成:約3~4カ月


7. 工事を開始する
契約も住み、ローンも組んだからあとは……と思ったら大間違い! たくさんやらなくてはいけないことがあります。

地鎮祭や上棟式、またご近所さんへのあいさつなど、“待つだけ”の状態ではいられません。

また、施工現場に積極的に足を運んでみてもよいでしょう。自分たちの家が完成するまでの様子を知ることができますし、現場の職人さんと触れ合って、互いに気持ちよく満足のできる家づくりができます。

8. 竣工検査を行い完成・入居
竣工検査では工事施行者と工事の建築士による最終チェックが入ります。その後、完了検査と呼ばれるものもあります。これは、竣工検査と同様、工事施行者と建築士が立ち会います。

無事に検査の立ち合いが終えたら、次はいよいよ建主検査です。理想通りの設計になっているか、確認をして……いよいよ待ち望んだマイホームの完成です!

このとき、もしも不具合が見つかった場合は、引き渡しまでに修理をしてもらうか、入居後に修理をするかを決める必要があります。のちのトラブル対策として、その旨を約束する書類を控えることを忘れないようにしてください。

その後、引き渡しがあり、いよいよ入居となります!

いかがでしたか?

「理想の家を建てる」といっても、その過程は膨大なもの。また、自分たちで決めなくてはならないことも多く、かかる時間は膨大なものとなります。

プランを決めていくときに、気に留めておいてほしいポイントをご紹介します。

  • 優先順位は事前に決める!
こだわる部分と割り切る部分などの優先順位をはっきり持っておくことで、予算やスケジュール面のコントロールがしやすくなります。逆に、優先順位が曖昧だと、どうしても調整に時間が掛ってしまいます。

  • 予算管理もしっかりと
すべての要望が叶えれるわけではないので、現実的な予算の中で、アドバイスをもらいながら進めていくようにしましょう。

  • プロのアドバイスを聞く
注文住宅を建てるのには、多くの工程が存在します。

信頼できる業者に依頼することがとても重要になりますので、まずは多くの方に話を聞いてみるとよいかもしれません。


注文住宅の間取りはどんなものがある?

注文住宅を建てるとき、一番こだわりたいのは「間取り(プラン)」だという方が多いのではないでしょうか。

間取りで決めるのは、部屋数やその配置など。
近年は、広めのリビングやテラスを設ける、スキップフロアなどで敷地をうまく活用するなどで、部屋数を増やすよりも、家族とのつながりを重視する傾向があるようです。

家づくりを具体的に考えていくその前に! 人気の間取りを見てみましょう。

暮らし方に合わせた間取りにしよう! ポイント別間取りをご紹介


  • 共働きのご家族にぴったり。家事動線を考えた間取り
共働きのお宅では、毎日の家事もバタバタとしてしまいますよね。朝も夕方も忙しい!
……そんなお宅で気にしていただきたいのが“家事動線”。キッチンや洗面所などが近くにあるだけで、家事はグッとラクになるものです。

【水回りをまとめる間取り】

こちらのお宅では、キッチンや洗面所を近くに配置し、家事動線を意識した間取りとなっています。
キッチンとリビングの空間を絶妙に区切った配置にすることで、生活にメリハリが生まれます。

【キッチン、洗面所、お風呂をひとつづきに】

キッチンから洗面所まで一続きの空間になっているのもオススメ。お掃除のときなどに、パタパタと動き回る必要がなくなりますよ。
家事に無駄な時間を使うことがなくなれば、家族の時間はもちろん、自分の時間も楽しむことができます。

  • お子様のいるご家庭にオススメ。家族で過ごす空間
小さいお子さんがいるご家庭で気になるのは、安全性。しかし、大人がずっと見ていられるというわけではありませんよね。
そんなご家庭でも、間取りの工夫をすれば安心して家事に取り組むことができるようになります♪

【キッチンから見渡せるリビング】

こちらのお宅はキッチンからリビングがすべて見渡せるようになっています。
これなら、目を離しがちになってしまう家事の間も安心です。

【リビングを通らないと2階にいけない】

こちらのお宅の間取りの特徴は、なんといってもリビングを通らなければ2階に行けないということ。
子どもが大きくなると家庭内のコミュニケーションが減ってしまいがちになるというお話を耳にしますよね。しかし、このお宅のような間取りだと、自室に向かうために必ずリビングを経由しなくてはならないので、毎日自然と顔を合わせることができます。

  • 気兼ねなく暮らせる二世帯

子育て世代”や、実家がそこそこ近いところにある……という方が、一度は考えるのが「二世帯住宅」ではないでしょうか。
おじいちゃん、おばあちゃんに子育てのお手伝いをしてもらいたい! と思っても、生活リズムが異なっていたり、過剰に気を使ってしまったり……ということもありますよね。
そんなときに考えていただきたいのが、二世帯住宅!
互いの生活のペースを崩すことなく、 協力して子育てを楽しむことができます。

  • ペットと共に実現する心地よい暮らし

大切な家族の一員であるペット。新しくお家を建てるなら、家族全員が快適に過ごせる間取りを選びたいですよね。
ペットを飼っていると困ってしまうのが、たくさんのグッズの収納場所。トイレの場所も悩んでしまいますよね。
こちらのお宅では収納棚の下半分を開けてペットのトイレスペースに、また汚れを防ぐためにフローリングにはコーティングが施されています。


こちらのお宅では、ほとんど段差がなくペットに負担のない設計になっています。
お散歩のときに使う玄関先の階段も、段差が小さく設定されています。

  • シニアにも安心。段差が少ない平屋の家
将来の生活を考えて、平屋の住宅を選択するご家庭も増えています。

【ウッドデッキの中庭がある平屋】

こちらの間取りでは、子どもがのびのびと遊べる中庭を設置。また、開放感のあるテラスも魅力的です。
家事動線もスムーズで、暮らしやすいプランの一つとなっています。
ウォークインクロゼットやシューズクロークなどの収納も充実していますよ♪

【開放的でバリアフリーなリビング】

開放的なリビングが魅力的なこちらのお宅。玄関先はスロープになっていたりと、バリアフリーも意識した間取りとなっています。

家族の構成や生活などによって、間取りは大きく変わっていきます。自分の理想を叶えられる注文住宅で、ぜひ毎日の生活を豊かにしてくれる間取りをつくり上げていってくださいね!


まとめ:注文住宅の基本をおさえて理想のお家づくりをはじめよう!

注文住宅で理想の家を建てたい! という方には必見の情報を満載でお届けいたしました。

「家を建てよう」と思ったが吉日、しかし、調べなくてはならないこと、やらなくてはいけないことがたくさんあります。お金のこと、どこのハウスメーカーに頼むか、土地は……? 悩んでしまうポイントはたくさんありますよね。

手順や段取りなどを知ることで、妥協できないポイントや省ける部分がわかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これから家づくりを考えている方は、ご家族としっかりと話し合って、ぜひ“理想のお家”をつくりあげてくださいね!


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皆さまの“楽しい家づくり”をサポートしたい! 『楽しく、後悔のない』家づくりをするために必要な情報を、日々こつこつと集めては吟味をしている。息抜きは100均パトロールで、お得に便利なものを探して報告しあう毎日です。