施主支給で意外なトラブルが...注文住宅で後悔したこと~施主支給編

2019.08.22 地域ライターE
「施主支給」という専門用語、ご存知ですか?「注文住宅を建てました!」という方なら聞いたことがあるかもしれません。

「施主支給」とは、通常、工務店やハウスメーカーが発注し、納品管理する設備・建材の一部を発注者である施主が自ら行うというものです。通常国内では流通していないものを海外から取り寄せたり、今まで使っていたお気に入りの設備を使うことができるので、こだわりのある建主さんなら興味を持たれるのではないでしょうか。


今回は、ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわるちょっとした後悔」の中で、施主支給に関する問題をピックアップしてご紹介します。


某スウェーデン家具メーカーの製品はつけられないなんて……。

夫の実家の土地に、新築一戸建てを新たに建てることにした我が家。夫の実家を建ててくれたのが、地元で長く家づくりをしている工務店さんで、30年経ったいまも問題一つない、いいお家だということもあり、他を検討することなくその工務店さんにお願いしようということだけは決まっていました。

設計士さんが対応してくれるので、「Aさんのご希望で、イチから図面作りますから」と言ってくれる完全注文住宅。これは私達もそれなりに勉強しなくては! ということで、いろいろ本を読んだりするなかで知ったのが、「施主支給」でした。

設備を検討する中で、特にキッチン周りは「思っていたより高い! 」とびっくりすることが多く、「一番下のグレードだと、デザインが好きになれない……」とがっくりしていたところで目にしたのが某スウェーデン家具メーカーのキッチン。すごく安くてとってもかわいい!!!

この製品を施主支給で入れてください、とお願いしたところ、なんとまさかのNGが出ちゃいました。なんでも、社長さんが「日本の間尺に合わないし、耐久性も20年・30年持つものじゃない。ウチの工務店のポリシーに反する」って請けないんだとか……。まあ、言っていることはわからなくもないですが、まさか断られちゃうとは思いませんでした。
(Aさん・新築注文住宅建築後、2年)


なんだかちぐはぐなデザインと色味


壁紙にドア、枠に照明カーテンボックス、コンセントカバーに洗面ボウル、飾り棚に引き出しの取っ手。これ、全部私が海外の通販サイトや蚤の市で集めてきたアイテムです。とにかく「世界に一つだけの家を建てたいの!!」っていう変なスイッチが入ってしまっていて、「こんなの見たことない!!」というアイテムに夢中になっていたんですね……。

途中で、工務店さんの担当者も、取り付ける大工さんもやんわり「ほんとにこれにするの?錆びるかもしれないよ?」「お子さんが大きくなって、好みが変わったら言ってくださいね……」なんて止めてくれていたのを押し切ってしまいました。

入居して3年目の今。あのときのハイテンションからやっと覚めて我が家を見渡してみると、どう考えても素人感まるだしのちぐはぐなセンスと色使い。遊びに来てくれた友人が、「頑張ったねえ……」のコメントしかしようがなかったのが、今なら理解できます。

もし、自分が誰かにアドバイスするなら、「インテリアデザインはプロに任せたほうがいいと思うよ……」としか言えません!
(Bさん・一戸建て建築後、3年)


預かってもらう倉庫代と運送費がかさんだ……


「とにかく安く建てよう! 」を合言葉に、家づくりに取り組んだ私達一家。とはいえ、都会でよくCMが流れているような坪単価の安いハウスメーカーさんの営業エリアには残念ながら入らない地方都市なので、全国規模のハウスメーカーさんか地元工務店の2択です。

「納期は遅くなってもいいですし、設計打ち合わせもできるだけ少なくしますし、完成見学会も何回かお引き受けしますから、どうにか安くなりませんか? 」と交渉して請けてくれた工務店さんに決めました。

間取りや躯体はとんとんと決まっていき、設備をどうしますか、という話になったときに知ったのが「施主支給」。近所の大型電気量販店で「在庫限り!国内大手メーカーのユニットバスが66%引き」というのをたまたま見かけて、「こういうのを自分で集めればいいんじゃないか!?」とひらめいたのがきっかけです。

工務店さんに話したところ、施主支給自体はすんなりOK。ただし、「部材や設備を工務店さんの指定日に、現地で引き渡すまでは施主の管理」という条件でした。

その時は、全く意識せずに「はい!」と言ったのですがこれが大変なことに。気を良くしてお風呂やキッチン、トイレ、エコキュートなど結構たくさんの設備を自分たちで安いものを探したのですが、「安い」だけあって、納品がいつになるかわからないものを店舗で預かってはくれません。かといって、「納期は遅くなってもいい、他の現場が忙しければ後回しにしてもいい」と言って安くしてもらったのに、前もって搬入できる日を早めに教えてくれ、というのも無理でした。

結局倉庫を借りて、倉庫から現場まで移動の業者さんを依頼して……ということをしていたら、最終的には数十万円に。これなら、普通に工務店さんを通すのと変わらなかった上に手間もかからなかったかも、と後悔しています。
(Cさん・新築一戸建てを建築後、3年)

「一戸建てで後悔したこと~施主支給編」をお送りしました。
基礎や躯体に関しては、素人判断で部材を決めることは難しいですが、お風呂やキッチン、トイレと言った設備は一般の方向けのショールームもあり、自分たちでこだわることができる部分です。

何を導入するかで費用も大きく変わります。自分たちで探せば、在庫品を格安で購入することや、海外製品の安い代替品を見つけられるかもしれません。

そのかわり、保証がなかったり、あとでトラブルが起こったときに変わりのものがサイズが合わなかったりするリスクもあります。「買っちゃった」とあとで伝えるのではなく、購入前に工務店の担当者に相談しながら勧めていくことをオススメします!


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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります