再建築不可で、ボロボロの「難」ありすぎの中古物件に出会った~リノベ&DIYでお家再生「REBORN HOUSE」vol.1

2018.07.30


皆様、はじめまして。
フィッシュバーン真也子と申します。

生業はいろいろあります。「POPOCATE」というプリン専門店のディレクター、インテリア&不動産好きが高じて始めた大家さん業、ちょこっと著述業。
現在、2年前に購入した再建築不可物件を再生させた「REBORN HOUSE」に在住。


自宅として使用しつつ、貸スタジオとして雑誌やCM撮影などにも使われています。
これからしばらく、この「REBORN HOUSE」ができるまでを書かせていただきます。

「REBORN HOUSE」から見える景色。見晴らしがよくて気持ちいい!
【本格的にも手軽にも!DIY記事はこちらから】


次の棲み家はどこに?

始まりは2年前、15年住んだ渋谷区の我が家の売却を決意したことから、この再建築不可ハウスの話はスタートします。

売却は自身の環境の変化、地価の高騰など、理由はいろいろでした。
売却を決めたものの、同時に「次はどこに住む?」という問題が。

昨今の地価高騰により、それなりの売却利益がでましたが、それを頭金にローンを組んで次を購入するか、とりあえず賃貸で暮らすか、もしくは売却利益のみで購入できる家を買うか? とかなり悩みました。

売却当時、私は50歳手前。この歳から大きなローンを組むのも悩ましい。とはいえ、DIY好きとしては賃貸暮らしはやるせない。どうしたものか……。


再建築不可ハウスもポジティブに考えれば最高の城!

そんな時出会ったのが、山の上にある再建築不可ハウスでした。

80段の階段を登った上に佇む、随分年季の入った一軒家。
周りは緑がいっぱいでオアシスのような場所。
それも東京渋谷区、住んでいる家から徒歩7分。


再建築不可物件は、通常の物件より相当お得な価格なのですが、基本的にローンは組めません。ほぼキャッシュオンリー。
車が入れないような奥まった場所にあり、建て直しもNG。
つまり、リノベーションをし続けることでしか存在できない物件です。

当然、資産価値も低い。



いろいろ難ありに感じるこの家ですが、この時、ポジティブな面を中心に考えてみることにしました。

  • 再建築不可 → 物件価格が安い、金額の割にかなり広い
  • 80段の階段の上にある → 日当たりと見晴らしが素晴らしい、いい運動になる
  • ボロボロ → 思い切ったリノベーションができる、新築するより多少安い
  • 場所 → 徒歩圏内の引越しなので、生活環境も変わらない

と、こんな具合に。

ポジティブシンキングを重ねに重ね、売却後の数週間後には、山の上の再建築不可物件は私の物となりました。
人生初の不動産キャッシュ買い。
一般庶民の私、自分ってすごい!ような気分になったりして。

が、売却利益をどーんと使ってしまったので、お金持ちになったのは一瞬。
お金は私の銀行口座をスルーしただけで、売主様の元へと消えていきました。
なんだか悲しい…… やはり、私ってちっともすごくなかったです。
とはいえ、人生はいつだって前向きに。


古屋だからこそ!自分色の我が家に


もともと、インテリア雑誌の編集者、インテリアスタイリストだったといった過去もあり、DIYやインテリアのプランニングは大好物。
15年住んだ我が家もさんざん好きなようにいじり倒し(笑)、もうできることがなくなっていました。

そんな時に出会ったこの古屋、山の上という緑いっぱいの立地を活かして、風の通る気持ちのいい家に再生したい、「この家をいじりまくりたい!」と意欲マンマン。

とりあえず、今はお金のことは忘れます。

次回からは、この山の上の再建築不可ハウスをどんな風に作っていったかをお話ししていきたいと思います。


フィッシュバーン真也子
出版社勤務ののち、エディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。現在、ブランディングディレクター業の傍ら、著述業、不動産賃貸業を営む。
渋谷区に2棟の収益物件を所有。家、家具、雑貨など無類のヴィンテージ好き。食、住に関する著書あり。
<著書>*食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
*不動産エッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)