注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと~学区編~

2017.03.18 地域ライターE


前回
新築一戸建て購入の先輩に聞いた「新築一戸建て建築にまつわる夫婦のもめごと」をご紹介した ieny地域ライターEですが、「新築一戸建て建築にまつわるちょっとした後悔」のなかでも、今回は私自身に起こった「学区」の問題。実はまだ最終的には収束しておらず現在進行形の問題なのですが、あなたの街にもいつ起こるかわかりません。「家をどこに持つか」で、就学前の子供を持つ家庭なら気にする人も多いかと思います。これから土地購入を控えていて、学区について調べている方、学校にこだわりがあるのなら事前に調べておいて損はないのです。

「この小学校に進学させよう」そう決めて引越ししたのに・・・


夫も私も、今までまったく土地勘のないところで仕事をはじめ、そこで3人の子供に恵まれました。

最初に部屋を借りたのは、街の中心部に近いところ。地元の知り合いには、「あそこで子育て? ありえないわぁ」と言われてしまい、一番上の子が小学校に入学するまでに引越しをしようと、休みの日にはあちこち歩き、街の雰囲気、小学校までの通学路、習い事や塾へのアクセスのよさ、治安のよさ、ほどよい便利さを調べていました。

その時にとても役にたったのは、「Gaccom/ガッコム」というサイト。全国の保育園・幼稚園・小学校・中学校の情報を提供する「学校情報ページ」と、学校内の保護者同士が交流できるコミュニティを提供し、それを支援する「コミュニティページ」の2つから構成されているサイトです。

なかでも、それぞれの学校の校区がMAP上に表示される機能はとても便利でした。そして3年かけて、ようやく小学校の入学ぎりぎり3ヶ月前に引越し先を決定したのですが・・・

まさかこんな心配をすることになるなんて


入学して間もない5月のこと。「教育委員会から、校区変更に関する説明会開催のお知らせ」が学校を通して配布されました。もともと小規模の小学校であり、大型マンションが建設されたため、仮校舎を使用している状態でした。

とはいえ「小学校の校区が変わる」ということに、いまひとつピンとこない保護者が大半。学校側の説明は「校区変更は4年後を予定しています。現在2年生、校区変更時6年生の児童は、希望すれば必ず残ることができます」・・・その時点で、説明会に参加している人のほとんどが「対象外」。さらに、校区変更に関わる住所地は一部。あとで判明することですが、「説明会を呼びかけられた家庭のうち、転校対象となる児童数はわずか数人」でした。その「数人」に入ったのが、私、地域ライターEだったというわけです。

現在、まだ小学校に入学していない人を含めた移転対象エリアの保護者や地域住民で集まりをもって、情報収集と教育委員会との話し合いをしています。

これから土地購入をする時は


どうやって校区変更や統廃合の計画がないことを確認できるか、一番大切なところをお伝えしますね。
公立小・中学校の学区について担当しているのは、「各市町村教育委員会学校計画課」になります。(学校計画課の電話番号がホームページ上で見つからない場合は、各県教育委員会代表番号に連絡して、「校区について確認したいことがあります」と問い合わせてください。)「○○小学校、近隣小学校校区について、現時点で統廃合、校区変更などの計画はありますか」と確認します。

この時点で「何もない」という回答が得られれば、少なくとも5~6年は安心できるでしょう。計画から発表、地域住民との話し合いなどの時間があり、発表して1年で、というような短期間で決まるケースはあまりありません。

少子化や大都市圏への人口流入などで、ここ数年、1年に統廃合する公立学校は200校近くで推移しているというデータもあります。一部校区変更まで含めると、その数はさらに多くなるでしょう。一度住宅を購入すれば、気軽に住み替えなどできないことのほうが多いですよね。最終確認の電話が、「子供を転校させなくてはならなくなった」を阻止できるかもしれません。

「新築一戸建てで後悔したこと~学区編~」をお送りしました。学区の問題は大切なお子さんに関わる重要なこと。ちょっとした一手間で、数年は安心して過ごすことができます。「まさか、そんなこと起こらないよね」と思わずに、ぜひ調べてみてくださいね!


<参考・参照元>
Gaccom[ガッコム] - 小学校・中学校の児童生徒数と通学区域(学区)

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります