一戸建ての階段選び、代表的な5種類のメリット・デメリットをご紹介!

2024.03.04 地域ライターE
今回は一戸建ての階段について紹介します。「設計士さんにお任せだったから、種類があるかなんて知らなかった」といういるのではないでしょうか。

階段は、間取りや動線に大きな影響があるアイテムです。注文住宅を建てるなら知っておきたい階段の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します!


階段の種類は大きく5つ!

住宅に使われる階段の種類は5つあります。それぞれの特徴とそのメリット・デメリットを確認しましょう。

1.直階段


途中に折り返しがなく、階下から階上まで一直線の階段のこと。踏み板に対して垂直に蹴込板(けこみいた)を建て、階段正面から奥が見えないタイプを「箱階段」といい、蹴込板がなく奥まで見えるタイプを「オープン階段」、踏み板の片側が壁に取り付けられているタイプを「片持ち階段」などと呼びます。

直階段のメリット
  • 「箱階段」の場合、階段下を収納スペースとして利用できる
  • 「オープン階段」「片持ち階段」の場合、見通しがよく開放感があり、階段下のスペースを利用できる
  • 幅が狭い家でも設置できる
  • 大型家具などの搬入がしやすい
  • 比較的コストが抑えられる
直階段のデメリット
  • 踏み外すと、上から下まで転がり落ちてしまう
  • 高さを感じるので、小さなお子さんが怖がることがある

2.かね折れ階段


階段の途中「L字」のように曲がる階段のことです。面積が狭い家や吹き抜け構造などで利用されます。

かね折れ階段のメリット
  • 折り返し部分を踊り場にすると安全性が高まる
  • コンパクトな家でも設置できる
  • 階段下スペースを収納として利用できる
かね折れ階段のデメリット
  • 直階段よりもコストが高い
  • 折り返す段は、踏み板の内側が狭くなり足を踏み外しやすい

3.折り返し階段


ビルや学校など階段の途中で広い踊り場を設け、180度向きを変えて利用する「コ」の字型階段のこと。大人数が行き来する階段でよく使われます。

折り返し階段のメリット
  • 踊り場が広く、安全性が高い
  • 階段の勾配を緩やかに設定できるので、上がり下がりがラク
  • 踊り場を広くとると読書やワークスペース、キッズスペースとして利用できる
折り返し階段のデメリット
  • 1階と2階の見通しが悪い(逆に、2階をプライベートスペースとして分けたい場合はメリットに)
  • 直階段よりもコスト高
  • 踊り場を有効に使おうとすると、広めの設置スペースが必要になる

4.回り階段


踊り場を設けず、90度や180度向きを変えて設置することでらせん階段のように昇り降りできます。

回り階段のメリット
  • 下まで落下する危険性が低い
  • 比較的省スペースで設置できる
回り階段のデメリット
  • 大型の荷物を搬入するのが難しい
  • 内側の踏み板の幅が狭く、踏み外す可能性が高い
  • 形状が複雑になるためコスト高

5.らせん階段


コイルのように回転しながら上り下りする階段。一般住宅の内部に設置するのは比較的珍しく、デザイン性を重視している方がアクセントとして設置しているようです。

らせん階段のメリット
  • デザイン性が高く、華やかな雰囲気になる
  • 狭小住宅でも設置できる
らせん階段のデメリット
  • 大型家具の運搬が最も難しい
  • 多くが金属製の特注になるため、コスト高
  • 中央ほど踏み板が狭く、踏み外しの危険がある


「わが家の階段選び」の3つのポイント

階段の種類は把握できたけれど、結局どのタイプの階段がわが家に合うんだろう? とお悩みなら、以下の3つのポイントから考えてみてはどうでしょう。

玄関から2階に直接上がる「玄関階段」か、コミュニケーション重視の「リビング階段」か


戸建てで多いタイプは、玄関入ってすぐに2階に直行できる「玄関階段」。2階への動線が短く、リビングの開け閉め回数が少なくなるので空調管理がしやすいなどのメリットがあります。

リビングからアクセスする「リビング階段」は、家族のコミュニケーションが取れることが大きなメリットです。しかし、吹き抜け状態なのでエアコンの効率が悪く、ニオイや音なども拡散します。

面積効率重視か、先を見据えた上り下りのしやすさか


「狭小住宅」と呼ばれる敷地面積の場合、居住面積をできるだけ広くしたいという要望が強くなります。階段は床面積として算入はされるので、できるだけ階段にスペースを割きたくないと思うことでしょう。

階段のスペースを小さくすると、踏み板の幅や奥行が狭くなり「昇り降り」が大変になります。また、段差を高くすると大きな荷物を運ぶとき、小さなお子さんや高齢者の家族がいる家庭は、危険性が高まります。


デザイン性優先か、収納性優先か


蹴込み板がない「片持ち階段」は光や風を通し、空中に浮いているように見えます。またコンクリートやガラス、アルミなどの素材にすればシャープな雰囲気に。

階段下はトイレや収納スペースとして活用されることが多い場所。「片持ち階段」「らせん階段」のようにインテリアの一つとしてデザイン性を重視した階段を選ぶと、階段下のスペースを「収納」として活用することを諦めることになるかもしれません。

ハウスメーカーの担当者や工務店の設計士さんに伝えれば、間取りの中でどの種類の階段がオススメか、プロの目線からアドバイスをしてくれます。素材、手すり、収納はどうするかなど階段にもこだわってみてくださいね。

>>らせん階段がある家のメリットデメリット
>>狭小住宅のポイントは「階段」!快適な住空間をつくるための階段づくりとは?
>>注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと~階段編~
>>魅力は見栄えだけじゃない!リビング階段のススメ




必要事項をご記入の上、
資料を請求する」を押してください。
は必須入力項目です。

【プライバシーポリシー】

個人情報の利用目的

このフォームに入力いただきました個人情報は、資料のお届けのほかに、以下の目的で利用させて頂く場合がございます。

  1. ①当社事業(不動産分譲事業、注文建築事業)等の営業活動における訪問、ダイレクトメール、電話、電子メールによる勧誘
  2. ②顧客動向調査、商品開発等の為の分析
  3. ③当社の商品やサービスの紹介や宣伝
  4. ④アフターサービス、定期メンテナンスの為の工事委託
  5. ⑤保険媒介代理事業
  6. ⑥ローン媒介代理業務
  7. ⑦その他当社の事業に付帯・関連する事項

その他個人情報の取り扱いについては、当社HPにてご確認ください。
https://www.aidagroup.co.jp/company/info/privacy.html

関連記事

この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります