住居学で学んだマイホームの守り方 ~フィッシュバーン流「家育て」vol.44~

こんにちは、フィッシュバーンです。

地球温暖化の影響だと思われる最近の異常気象、困りますね……。酷暑にあえいだら、お次は線状降水帯の大雨やら台風。やれやれ。

わが家は一度、台風で屋根が飛び、強烈な雨漏りを経験したため、大雨や台風と聞くと、そわそわしてしまいます。屋根修理後は、もう雨漏りをすることはなくなったのですが、未だなんとなく不安。


すっかりトラウマになってますね(笑)


マイホームの価値を守るためには……

昨年から大学で建築や住居学を学び、住宅の構造、施工方法、法律、管理の仕方やその大切さなど、多くを勉強しています。

その授業の中で、社会資本の一つである住宅を、資産として後世へ引き継ぐためにどう考えたらいいのか? という課題があり、自分なりの考えを図で描きました。


手書きでごちゃごちゃしていますが、先生にはお褒めいただき、A +の成績をいただいたので、考え方は間違えていないはず……。

この図を簡単に説明すると

「しっかり手入れし、管理してきた住宅は、自分の資産として価値が上がるだけでなく、社会の資産としても価値がある存在になる」

ということです。

住宅は、“建てたら建てっぱなし”では、その資産価値を守ることはできず、社会にとっても資産とはならないんですよね。

私にとって、わが家は夫なので(笑)、日々お世話をするのが日課。日頃の掃除、小さな補修、大きな修繕は、人間で言えば日々の養生、定期健診、診察や処方などにあたりますね。

こういう日々の管理をちょっとサボると、こんなことが起きます。


なんと、おせんべいのかけらに群がるアリさんたちを発見! それも、これは3階の部屋の。一体どこから3階に??

この現状の問題点は2つ。

  • 私が掃除をきちんとできていないこと
  • 家の中にアリが入って来る隙間があること

まだまだわが家(夫)への気配りが足りませんね……。早速、アリ退治グッズを買い込みました(笑)


「安全」はすべての建築物にとって最も重要なこと

設計の授業で小さな共同住宅をプランしました。

3人が暮らす建築物で、場所は都心住宅地、敷地面積、建ぺい率など、条件が決まった中での設計課題。


地下1階、2階建て。3室の賃貸住居のある建物。


共有のもあり、2階の部屋は大きなが特徴。


地下の部屋も日差しが入るように設計しました。

この授業、受講している生徒は約100人。10人ずつくらいに分かれてスタディをするのですが、最終的な発表の際、一つとして全く同じプランがないことに驚かされました。

つまり、住宅への希望や案は、“100人いたら100通り”ということですね。

中には、ぜひ住んでみたいと思うような素敵なプランから、ひたすらデザイン性重視で、これ大丈夫? と思うようなプランもありました(笑)

私は、実際に住むなら……を考え、動作がしやすく安全で無駄のないサイズ感、敷地に余裕を持ち、周辺環境に馴染む、そんなことを意識してプランを作りました。

とりわけ意識をしたのは、居住者とともに、周囲にも安全であること。自分の家だけがよければそれでいい、という考え方はいかんですよね。

住居は、人が日々暮らし、そこに安心を求めるもの。そして安全であることは安心を生む。

すべての建築物は、誰かが使用する限り、安全でなければなりません。

そういえば、先日、築年数の古い建物の内部で、こんなものに出会いました。


こうやって古い建物の柱と梁が、特殊な金物で補強されている姿を見て、小さな安心安全を感じました(笑)きちんと管理が行き届いています。

皆様、安全で価値のあるマイホームであり続けるために、維持管理がんばりましょうね。

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この記事を書いた人

フィッシュバーン真也子

ホームコンサルタント、養生茶とおやつの店「だんで茶屋」店主
出版社勤務ののち、エディター、インテリアスタイリストとして長らく活動。 古屋をリノベし、茶屋経営、不動産賃貸業などを営む。現在ホームコンサルタントとして、リノベや不動産など住まいに関するコンサルティングも行う。現在、大学院にて空間デザインを研究中。また、メディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーでもある。<著書> *食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン) *住まいエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)