家づくりに取り入れたい!北欧住宅のデザインの特徴

2020.01.30 烏田千洋
北欧デザインの家具や雑貨、とってもかわいいですよね。北欧のデザインは、高いデザイン性と機能性で日本でもすっかり定番となってきました。北欧ブランドをインテリアに取り入れる方も多くなっています。


一方、住宅でも北欧デザインを取り入れた家が人気となってきています。北欧住宅は、自然豊かな環境から、木を多用し、光を多く取り入れるために大きなをもつなどの特徴があります。もちろんその外観はシンプルながらかわいらしいデザイン。雪が多く厳しい寒さの冬を乗り越える工夫も見られます。

日本でも取り入れたい、そんな北欧住宅の外観デザインの特徴をご紹介します。家づくりの際には参考にしてみてください。


北欧住宅のシンボル・三角屋根


北欧の住宅といえば、まず急勾配の大きな三角屋根が思い浮かびます。勾配とは、屋根の傾斜角度のこと。スウェーデンやデンマークなど雪が多く、冬の長い北欧諸国では、雪を落とすために屋根の勾配が急になっています。日本でも雪の多い地域では三角屋根が多く見られます。

一般的な住宅の屋根形状には、切妻(きりづま)屋根、寄棟(よせむね)屋根、片流れ屋根などがありますが、三角屋根とは、二枚の屋根面が合わさる、いわゆる切妻屋根のことです。

屋根は、勾配が急なほど地上からよく見え、印象が強くなります。住宅の外観を考えるとき、屋根の傾斜角度や形状は重要なポイントなのですね。

なお、屋根勾配が急になるほど、屋根に降り注いだ雨水は勢いよく流れ落ちることに。雨水をしっかり排水できるよう、雨樋はこまめに点検して、詰まらないように注意が必要です。また、降雪時には隣家へ雪が落ちないよう設計段階での配慮が求められることもあります。


北欧住宅といえば「赤い色の外壁」


北欧の家といえば、三角屋根と並んで思い浮かべるのが赤い外壁。この赤い色は、ユネスコ世界遺産であるスウェーデンのファールン大銅山から産出された、鉄や銅の副産物(酸化鉄)から作られた塗料「ファールンレッド」によるもの。防腐効果があり、木材の保護のため使用されたもの。酸化鉄を主成分とした赤色顔料は、日本でも「ベンガラ」と呼ばれ、飛鳥・白鳳時代の寺院や宮殿の柱など古くから利用されてきたものです。

また赤い壁は、一説では一面の銀世界となる北欧の冬、その赤い色が吹雪の中でも目立って見つけやすいため家族の帰宅の助けになったという点でも、北欧の暮らしに適していたとも。

赤い壁は、北欧スウェーデンの厳しい冬の雪や霜から、大切な住まいとそこに暮らす家族を守るための“赤”だったのですね。

実用的な理由から生まれた北欧住宅の赤い外壁。現代の日本で、北欧デザインを自分らしく取り入れるなら、好みのカラフルな外壁を選ぶのも素敵ではないでしょうか。


デザインのアクセントとなっている白い窓枠


三角屋根と赤い壁に並んで、北欧デザインの住宅で印象的なのが、白い窓枠です。窓枠つまりサッシと、サッシ以外にも屋根の破風や鼻隠しなども白く塗られて、白い縁取りのようなデザインで、とてもかわいいですよね。

白い塗料で、木材の紫外線による劣化を防いだり、熱を反射したりするという実用的な理由に加え、何よりも北欧の人々の美意識が生んだ北欧スタイルではないでしょうか。


木のぬくもりを取り入れたスタイル


北欧では、森林資源に恵まれた自然環境を活かし、木材を中心とした家づくりが行われてきました。木材による強固な構造はもちろんのこと、木の経年変化を楽しみながらメンテナンスを重ねて、長く住まうという価値観が尊重されているといいます。

マイホームに取り入れるなら、外部からの目隠しに木目調の素材を選んだり、玄関ドアを木のぬくもりを感じるデザインにしたりと、様々なアイデアで自分らしく取り入れることができそうです。


自然光を取り入れたスタイル

北欧では日照時間が少ないため、住宅の窓を大きく取るなど、家の中に日差しを取り入れるための工夫をしています。

また、壁を塗ったり、ガーデニングをしたりと家のメンテナンスのために家族で集まって過ごすということも大切にしているといいます。

そんな北欧のライフスタイルを我が家にも取り入れるなら、ちょっとしたおスペースを望む、日差しの明るいリビングを家の中心に考えてみるのもよいかもしれません。

北欧住宅のかわいらしいデザインは、単なる見た目ではなく、自然環境にあわせた快適な暮らしを追求した結果、生まれたものなのですね。

長く住んで、住む人とともに成長していく家という考え方。サステナブルなライフスタイルが注目されるなか、そんなところも人気のわけなのではないかと思いました。ぜひ、みなさんの住まいづくりのヒントにしてみてはいかがでしょう。




<取材・撮影協力>

AMISORA アミソラ 阿見町実穀

今回、北欧住宅の魅力を探るために取材に訪れたのは、アイダ設計による分譲住宅「AMISORA アミソラ 阿見町実穀」。
83邸という規模の分譲地に、北欧住宅のデザインを取り入れた住宅が建ち並びます。また、全体が統一されながらも、それぞれ少しずつことなったデザインの住宅は、美しい北欧風の街並みをつくり出しています。
ブロック塀を建てずにウッド調フェンスで目隠しするなど、開放感のある外構や、シンボルツリーとしてナラの木を植えるなどの景観の工夫も随所に。住宅には、全戸に太陽光発電設備が標準装備され、自然エネルギーを活用した環境にやさしい暮らしをサポート。
北欧を思い起こさせる豊かな自然とともに、暮らすことのできる住宅です。

https://www.aidagroup.co.jp/p/ami/top

所在地 :茨城県稲敷郡阿見町実穀1554-9
土地面積:190.39㎡ ~204.25㎡
建物面積:106.82㎡ ~110.55㎡
総区画数:83区画

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烏田千洋

編集・ライター
家づくりで憧れは、トリプルガラスの樹脂窓と、全自動おそうじ機能付きの換気扇。いつか建てたいマイホーム。宝くじが当たらないかなと願いながら暮らしている。日本のいいね!が、見つかるメディア『japonism』編集長