適正な住宅購入予算を知る方法
適正な住宅購入予算を知ることは、住まいづくりにおいて最も重要なポイントといっても過言ではありません。
予算オーバーを避け、家計にとって無理なく購入できる価格を知るための正しい知識をご紹介します。
無理のない予算を知る
家を購入する時に「今、貯蓄がこれぐらいあるしな…」という考え方は非常に短絡的です。貯蓄は生活の「日常と緊急」をバランスよく想定して、多くの出来事に対応できるようにしておかなければいけません。そのことを考えると、無理のない予算というのは…
(現在の貯蓄額+月収)-(住宅購入後使用金)=<購入予算>
という式が成り立ちます。住宅購入後使用金というのは、家を買った後の家具・家電などに使う費用。平均的には50万円ほど掛かると言われています。
その他にも、住宅購入後の生活費も予備として数カ月~半年含んでおきます。短期的な未来の貯えだけでなく、養育費など将来的な支払いに対して無理なく舵が取れるようにします。自動車の購入も同じことが言えます。家を買う時には、将来訪れる大きな出費に対する頭金も住宅購入後使用金に含めると良いでしょう。
今支払っている家賃から知る
現在、払っている家賃を無理なく払えているのであれば、それをずっと支払うことを想定して住宅購入予算を決めるのも良いでしょう。しかし、実際に「今の家賃で家が手に入る」を正しく実現するには、以下の金額を今の家賃で負担していくことを考える必要があります。
<参考・参照元>住宅購入後にかかる費用(具体例編) ローン完済時に家がボロボロ…を防げ | マイナビニュース
- 住宅ローン(実際の購入費)
- 修繕費用(30年で500~600万円)
<参考・参照元>固定資産税と都市計画税はいくらかかる? [住宅購入の費用・税金]| All About
- 固定資産税(3年目まで毎年11万7千円、4年目から毎年16万8千円)
- 都市計画税(毎年4万5千円)
30年ローンを組む場合は、修繕費、固定資産税、都市計画税も含めた月割りにしてみましょう。「月割りの金額=現在支払っている家賃」になった金額が、適正な住宅購入予算と考えることもできます。
住宅シミュレーションを使い倒す!
Webサイトやスマホアプリのシミュレーションを片っ端から使うという方法もあります。シミュレーションの手法や結果の出し方がサービスによって違いますので、たくさんのシュミレーションサービスを使って購入予算に対するセンスを磨くことをオススメします。
最後に
以上、適正な住宅購入予算を知る方法をお伝えしてきました。住宅購入を考える機会というのは、長期的なお金の動きを見直す機会でもあります。家族との関わり合いについて考えたり、自分のキャリアプランを再考したりするのにとても良い時間です。すぐに最適な予算を求めるのもいいですが、この機会に他のことも、じっくり楽しく考えていくようにしましょう。