お手本にしたい、注文住宅の賢い買い方

2016.08.09 ieny編集部
ほとんどの人にとって住宅購入とは一生に一度の大きな「お買い物」。自身の希望を強く盛り込める注文住宅ならば、絶対に失敗したくはありませんよね。
今回は、家を建てる前にぜひ抑えておきたい、注文住宅の賢い買い方をご紹介します。


後々問題になってくるかも知れない土地選び

土地に問題があると、災害が起こった際に被害が大きくなってしまう可能性があります。
「河川よりも低い位置にある」「水はけが悪い」「地質が柔らかい」といった地盤の問題があると、災害以外にも家を建設する前に地盤改良や基礎上げの必要性があり、余計に費用が掛かってしまいます。

都市計画の中には「高度地区」に指定されており、北側斜線制限が掛かっている土地があります。
「高度地区」とは、隣の土地の日照問題などで建築物の高さに制限が掛かっている土地のことですが、平屋しか建てられない、広い土地でも限られた土地しか建設には使用できない、などといった制限が掛かってしまう場合があり、理想の注文住宅通りにならない危険性があります。
規制の内容や地盤の強弱については、地元の役所に問い合わせると教えてくれますし、一部自治体では行政ホームページで閲覧も可能です。

間取りの計画はお早めに


土地の有効面積が未確定で、住宅ローンが仮審査中であっても、家の間取りはできるだけ早めに計画しておきましょう。
間取りの計画には時間がかかり、すべてが決まってから計画をしていては時間が足りません。間取りは、一般的に建設士が提案してくれることが基本ですが、施工主自身で間取りを書いてしまうことも多いです。建築士に耐震面などで問題が無いかを確認しながら、予算などの都合も加味して決定していきます。家の雰囲気やイメージ、といった大きな枠組みだけではなく、キッチンの台の高さなど、実際に使用している場面を想定し考えましょう。特にコンセントの数は多めに付けていた方が賢明です。住んでから「ココに付けていた方がよかった」と後悔することはあっても、「多すぎたので無くしたい!」と思うモノではありません。
細かい所まで検討するためには長めの時間が必要です。建設を終えてから問題が発覚してしまっては遅いため、工務店などのメーカーに急かされてもしっかり時間をとり、計画を立てましょう。

建設後のトラブルで苦しまないために

デザインにこだわり、使いやすさを考えた注文住宅の建設。ようやく完成したと思ってからも、住み始めてみて意外なトラブルが発生するケースは少なくありません。
「雨漏りがする」「建て付けが悪い」などは計画の段階では想定外なモノで、建設後に自身で対応しようとすると、大きな費用が掛かってしまうもの。そんなトラブルにメーカー側が対応してくれる「アフターサービス」という保証があります。施工などを担当するメーカーの保証期間と内容は各社各様なので、必ずチェックしておきましょう。
また、トラブルを避けるために必要なのが、建設中のチェックです。建設中の段階で足を運び「チェックしてるよ」という意思をメーカー側に示すことが重要です。特に、依頼主が建築のプロではない場合は、第三者の建築士の方と一緒にチェックすると効果的です。欠陥住宅を防ぐためにチェックしてくれる建築士の第三者機関は多く存在していますので、利用しましょう。

建設費用やローンの金利を考えることも重要ですが、住宅は長く付き合う大きな買い物。建設を進めていた時や建設後に問題が発生し、費用が掛かってしまうことも珍しくありません。事前段階からそんな危険性のある問題の事を念頭に置きながら計画を進めていき、後々に費用が掛かってしまう危険を避けましょう。

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ieny編集部

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