引っ越し前に確認したい!家電購入に必要なサイズの測り方・注意事項とは?

2020.03.04 地域ライターE
どんな家電を購入するときも、必須と言っていい「サイズの確認」。

せっかく高額な最新家電を買ったのに、置こうと思っていた場所に入らなかった……なんて悲しいことにならないよう、「必要なサイズの測り方」を確認しておきましょう!


基本の測り方と、家電別の重要ポイントをご紹介します!


家電購入に必要なサイズ・基本の測り方

すべての家電・置き場所で「高さ・幅・奥行き」を測ります。
ちなみに、家電のサイズは

高さ=h
幅=w
奥行き=d

で表示されています。

メジャーはできるだけ「1回」で測れる長いものを用意しましょう。「30cm定規を何回も当て直す」のは間違いのもとです!


オススメのメジャーは固定が金属タイプのもの。先が直角になっているので、壁にしっかり当てて測れば「斜め」にならずに真っすぐ測ることができます。

家電の場合は「本体」部分だけではなく「付属品」も含めた「最大寸法」を測りましょう。たとえば、コンセントのアダプタなどの部品、蓋を開けたときの寸法もチェックしてください。

置き場所で注意したいのが「梁」のスペースです。


「天井までの高さがあれば大丈夫でしょう」と「高さ」について気にしていなかったら、梁があって高さが違っていた……ということがあります。

大型家電を購入するときは、設置場所を伝えやすいように写真で記録しておくのがオススメです!


冷蔵庫を購入する時に測る場所

家電のなかでも「最大の大きさ」となる冷蔵庫。置き場所の確認はもちろん、「搬入経路」も確認しなくてはなりません。

玄関の幅は、扉の開放状態で最大幅が変わります。特に玄関回りに動かせない物置などを置いている方は実際に開けた状態で測ってくださいね。

ドアの「クローザー」部分を計算に入れることを忘れずに!

マンションにお住まいの方は、エレベーターのサイズを確認しましょう。エレベーター内と、エレベーターの扉部分の高さは違うので、扉部分の幅、高さで確認してください。エレベーターのメーカー・型番を控えて確認してもらうという方法もあります。

冷蔵庫搬入のいちばんの難関は実は階段。2階リビングで、折り返しのある階段を通じて搬入を考えている方は「階段の幅と天井までの高さ」も測りましょう。手すりがある階段なら、手すりまでの幅を測るか、搬入当日は手すりを外しておきましょう。

冷蔵庫の設置場所は、冷蔵庫の大きさにプラス数cmの余裕が必要です。
壁にピタッとくっつけてしまうと、排熱ができず冷蔵庫に負荷がかかり、電気代も上がってしまいます。
また、扉を開ける際の余裕も必要です。できれば5cm程度開けておくと、掃除もしやすくなりますよ!


洗濯機を購入するときに測る場所


洗濯機は設置されている防水パンの「幅・奥行き・深さ」を測りましょう。

「防水パンなんて、だいたい一緒じゃないの? 」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は最近のドラム式洗濯乾燥機は大型化していて、防水パンも大型化しています。
以下の3つのタイプが大体の主流なりますが、最新ドラム式洗濯機を購入したいときは注意してください!

正方形タイプ…幅64cm×奥行64cm(一般的なサイズ)
長方形タイプ1…幅74cm×奥行64cm
長方形タイプ2…80cm×奥行64cm

また、大切なのが水道栓の高さです。水道栓の位置が低いと、大型洗濯機を設置するために防水パンの位置をずらす必要があります。

防水パンと水道栓タイプは購入時に家電屋さんに確認してもらうと安心なので、型番がわかるように撮影しておきましょう。


食洗器を購入するときに測る場所

洗濯機や冷蔵庫と違い、後付けタイプの食洗器はもともと置く場所を想定した造りになっていません。シンク周りは家によって千差万別ですから、サイズ計測にも注意が必要です。

単に「食洗器のサイズ」だけに注目するのではなく、食洗器の「足」部分が水平になるスペースがあるかの確認をしましょう。斜めになっている、もしくは段差があるシンクは要注意です。

また、多くの食洗器は蓋が跳ね上げ式になっています。本体サイズにプラス何cmの余裕が必要か確認してください。分水栓を付ける場所や接続する水栓タイプも購入時に必要な情報です。


クーラーを購入するときに測る場所


クーラーの設置場所で重要なのは、「室外機」からクーラーまでの距離です。クーラーと室外機をつなぐ配管パイプが長ければ長いほど、設置費用が高額になります。できるだけ距離が短くなるよう設置場所を用意するのがベターです。

室内側のスリーブ位置とコンセント位置、室外機置場も撮影しておくとスムーズです。
一般的な100vのコンセントか、クーラー用の200vのどちらのタイプか、コンセントの電圧も一緒に確認しておきましょう。


キッチン家電を購入するときに測る場所

キッチン家電は、排気と排熱が必要なものがたくさんあります。たとえばオーブンレンジやトースターなら、周囲何センチは空間をあける、といった注意があります。

使用する電気容量も大きいため、同じコンセントからタコ足配線でつなぐと火事の危険が増しますし、同時にキッチン家電を使うとブレーカーが落ちてしまうこともありますから、特定のコンセントに集中してつなぐのは避けます。

そうすると、「コンセントの位置」と「家電を置いておきたい場所」が離れてしまうかもしれません。コンセントの長さが足りるかどうか、コンセントの場所から置きたい場所までの距離を測っておきましょう。


引っ越し前の家電購入注意点


新築一戸建てや新築マンション購入のタイミングは大型家電の買い替えのタイミングでもあります。

「引き渡し前だけれど、新生活スタートと同時に家電を搬入したいから図面からサイズを測っておこうかな……」とお考えの方、2点注意があります。

「壁芯図面」と「内法図面」という2種類の図面があります。

  • 壁芯図面…壁や柱の中心から計算した寸法
  • 内法図面…壁面から計算した寸法
内法図面の方が実際の寸法に近くなります。ただし、たとえば手すりや意匠などによる凹凸は図面に反映されません。また、施工によっては、壁そのものの厚みが変わることも。「実寸」ではないことに注意が必要です。
1cm刻みで調節するようなジャストサイズの家電を用意したい場合は、実際の寸法を測ってからのほうが安全です!

購入してから「入らなかった……」とガッカリすることがないように、しっかりと計測&余裕をもった置き場所の確保をしてくださいね!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります