赤ちゃんの誕生記念に! 家族とともに成長する植樹がオススメです【庭木3選】

2020.03.16 地域ライターE
赤ちゃんの誕生を祝い、健やかに成長することを祈って何か記念に残したい。

それなら、ゆっくりと時間をかけて我が子の成長と共に見守ることができる「植樹」はいかがでしょうか?


「子どもの誕生をきっかけに家を建てました」という方も多いはず。になにか植えたいけれど悩んでいるという方は、シンボルツリーにもなる「記念樹」はいかがでしょうか。
樹の成長を通して、お子さんの成長も実感できるなんて素敵ですよね!

今回は、「赤ちゃん誕生を祝う記念樹で、シンボルツリーとして一戸建てに植えるオススメの樹」を3種類ご紹介します!


女の子の赤ちゃんが産まれたなら「梅」


早春に清楚な花を咲かせる。桜と並んで日本の美しい四季を彩る樹木です。
公園やお寺、学校などでも身近な存在ですが、その品種は多く、園芸用として名前が付いている品種だけでも300種類ほどあると言われています。

梅は可憐な花を楽しむだけではなく、梅の実が取れる果樹でもあります。

しかし、すべての梅の木から食用になる実が取れるわけではなく、花を観賞するために改良された品種と、実を収穫するための品種があります。

特に、実をたくさん収穫したい場合は、1本だけではなく花粉交配のために複数植えたほうが良いため、「1本だけシンボルツリーとして植樹したい」場合は観賞用品種を選ぶのがオススメです。

基本的にはどの品種も丈夫で根付きがよく、水はけさえよければ土の種類もさほど気にする必要はありません。

梅を植樹するときに気を付けたいこと


  • 日当たりのよい場所に植えること
  • アブラムシなど害虫は比較的つきやすい樹のため、春になる前に害虫予防のための薬剤を使用すること(食品成分のハーブ・果樹用殺虫殺菌剤でOK)
  • 病気予防、虫予防、奇麗な花を咲かせるためには剪定が大切。剪定には強く、枝も細いので剪定ばさみで毎年1回お手入れをしましょう。花芽がついた11月~1月に、細長く伸びて花芽のついていない枝や込み合った枝を間引いておきます


季節の行事を大切にしたいご家族に「南天」


赤い実とくっきりした緑の葉のコントラストが可愛い南天
昔から、「難を転じて福となす」=「難転」=「南天」という縁起物として愛されてきた植物です。

同じく縁起物で、祝い事で食べられるお赤飯に飾られている葉も南天です。
お食い初めのお赤飯に、誕生記念植樹の南天を添える……なんて素敵ですね! さらに、赤い実は正月飾りやクリスマス飾りにもピッタリなので、季節の飾りとして使えます。

常緑低木樹のため、落ち葉を掃く手間も少なく、大きく育ちすぎる心配も少ないので庭木向けな植物です。南天の実は野鳥が食べるので、ヒヨドリなどがお庭に遊びに来てくれるかもしれませんよ!

南天を植樹するときに気を付けたいこと


  • 半日蔭~日当たりの良い場所に植えます。ただし、6月頃咲く花がずっと濡れ続けると実付きが悪くなるため、庇や雨どいの真下で水を受け続けることがない場所にしましょう
  • 湿度の高いジメジメした場所、水はけの悪い場所は避けましょう。地植えなら、水やりは不要です
  • 自然樹形を楽しむ樹です。剪定を楽しみたい方にはあまり向きません


子どもと一緒に収穫を楽しみたい!「金柑」


のど飴としておなじみの金柑は、シンボルツリーとしても人気の果樹です。昔から「西側に生えると繁栄する」と言われる柑橘類。金柑はお正月に頂く縁起物でもあります。

金柑の特徴は、柑橘系の果樹のなかでも簡単に実をつけやすいこと。
多くの果樹は、実を付けるために「受粉」が必要で、複数の樹木が近くに用意して、受粉のサポートをしないと実がつきにくいですが、金柑は1本でも大丈夫。地植えしてから3~5年ほどで実を付けるようになります。
赤ちゃんの時に植えて、物心がついたころの初収穫を楽しみにしてはいかがでしょうか。

成長しても樹高は2m程度で、一般的民家の庭先や玄関先で育てやすいことも人気の理由です。

金柑を植樹するときに気を付けたいこと


  • 金柑にはいくつか種類があります。なかにはマメキンカンといったとげのある品種もあるため、小さなお子さんが遊ぶ庭では避けましょう
  • 寒い地域には不向きです
  • 実がなりすぎると実が小さくなったり翌年以降花付きが悪くなったりします。一枝2~3個になるように摘花しておくと美味しい金柑が収穫できます
  • 収穫したら実が傷むのが早いため、すぐにジャムや果実酒などに加工しましょう


庭が狭い、お手入れが心配。それなら盆栽スタイルで楽しむ方法も!

今回ご紹介した「梅」「南天」「金柑」はどれも盆栽や鉢植えでも人気の植物です。

盆栽でももちろんお世話は必要ですが、

  • 気候が合わない
  • 植樹できる庭がない
  • 日当たりや風通しが適していない
  • 大きく育ちすぎるのが不安
といった心配事は解決できます。

大切な我が子とマイホームをつなぐ「成長のシンボル」である記念樹。

七五三や入学式など成長の節目に一緒に記念撮影をしたり、将来結婚式でのエピソードに出てきたり、子どもが巣立った後も毎日側で見守ることができたり……。
長い時間、思い出のワンシーンを彩ってくれます。

家族みんなで話し合って、「家族の樹」を選んでみて下さいね!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります