理想の間取りとは。実例から見るこだわりの家作り

注文住宅で新築一戸建てを建築する際には、理想の間取りを実現したいものです。家族構成や、どんなふうに暮らしたいかで、理想の間取りはそれぞれ違います。間取りのアイディアが詰まったこだわりの実例を、3つご紹介します。

狭い土地を有効利用！夢の3階建て住宅

祖父から譲り受けた大切な土地を、少し狭いながらも有効活用。新築一戸建てで夢の3階建て住宅を建築したAさんをご紹介します。
アラサーのご夫婦のほかに、2歳の娘さんが一人という家族構成です。ばらばらに違う階にいてもお互いの存在を感じられるよう、玄関は吹き抜けにしました。1階部分には、広々とした玄関ホールと主寝室、浴室を配置。屋外には車を2台駐められるカーポートがあります。2階にはリビング・ダイニングキッチンという家族団欒の場を集約しました。中2階には、ご主人の書斎も確保。3階には、2部屋分もある広い子供部屋を用意しました。将来的には2部屋に仕切って使えるように、2つのドアを設けています。収納は、1階と3階の2箇所に大きな納戸があるので、リビングやほかの部屋をすっきりとさせておけます。

2世帯住宅における工夫

2世帯住宅は、親世帯と子世帯の距離感が難しいものです。現在は小さい子どもが一人いて、子世帯の親子3人のくつろぎ空間も確保したいと思ったBさん。1階にある2世帯用の広いリビング・ダイニングとは別に、子世帯専用のリビングを2階に設置。その代わり、キッチンを1つにしたり吹き抜けをつくったり、世帯間の交流が自然にできるようにしました。また、世帯による生活時間の違いや交友関係にも配慮しています。夜遅く帰宅する子世帯が親世帯の寝室の横を通らずに2階に上がることができますし、お互いの来客時には、リビングを通らずにそれぞれの居室に行けるような間取りになっています。洗面台を、浴室のそばともう1つ、合わせて2つ造ったのも工夫したポイントです。就寝前や朝のお出かけ時など、洗面台の利用が集中する時間にも、ストレスなく過ごせます。

ペットと一緒に暮らすための間取りや工法とは？

家族同然のペットと一緒に過ごせるスペースを、家の中につくりたいと思ったCさん。孫3人を含む子世帯と犬6頭の大家族です。LDKは、大人数が集まるのにふさわしい30畳。その中には、ペット用のインナーテラスが含まれています。インナーテラスには小型犬のサークルを置いていますが、床をタイル貼りにしてあるためお掃除が簡単です。また、孫やペットがのびのびと遊べるよう、LDKの柱をなくす特殊な工法で建築しました。30畳という広さにもかかわらず、一度に全体が見渡せる空間になっています。ペットがこれだけの頭数いますので、換気も大事なポイントです。窓は大きく取り、コーナーサッシも設けました。そして、ペットの排泄物を流すための医療用トイレや、そのそばのペット用品を入れる収納など、本当に家族の一員としてペットと暮らしていくという思いのあふれた間取りの新築一戸建てができました。

狭い土地、2世帯、ペットとの同居など、それぞれの家族の事情に合った理想の間取りの実例をご紹介しました。暮らし方が多様化している昨今では、ハウスメーカーもさまざまに工夫した間取りを提案しています。注文住宅で新築一戸建てを建築するなら、自分たちが考える理想の間取りをどう実現するか、専門家に相談しながらプランを練るといいでしょう。