イギリスの住居にもいろいろあります~世界の家~イギリス編

2016.07.11 ieny編集部
世界の家の中でイギリスの住宅についてご紹介します。日本とは異なる考え方の家の持ち方や、英国ならではの住居の種類などお伝えしていきます。


英国の不動産所有の考え方


英国と日本とでは、不動産所有の考え方が異なります。日本の場合には、土地や建物を購入することで、所有権は購入者に移行し、子供や孫などの子孫に受け継がれていくのです。しかし、英国では少し違います。基本的に、土地や建物は王侯貴族が所有し、その土地を99年などのスパンでリースすることになります。日本でいう、定期借地権に似た考え方です。これをリースホールドと呼んでいます。
英国のリースホールドでは、比較的内装などの改装では自由度が高く、自由な発想で不動産を所有する人が多く存在します。

英国の一軒家「デタッチド・ハウス」


デタッチド・ハウスとは、日本でいうところの一軒家のことです。市街地よりも、郊外に多く立地しており、主に、ファミリー向け物件となっています。敷地は比較的広く、フロントガーデンやバックガーデンがあることが通常です。物件は、高価なものが多く、比較的富裕層が居住する住宅となります。外観は、茶系の煉瓦造りの家が多いことが特徴です。
また、セミ・デタッチド・ハウスと呼ばれる形態の住居も存在します。セミ・デタッチド・ハウスとは、一軒家に2世帯入った住居です。2世帯住宅とは違い、完全に仕切りがある住居になります。左右対象に入り口や、部屋があるスタイルが多いです。建物の中央が壁で仕切られています。

英国のマンション「フラット」


フラットとは、アパートや、マンションの一室を指しています。つまり、パーパスビルト・フラットとは、日本で言う集合住宅のことです。英国では、ポーターと呼ばれる管理人が一緒に居住し、管理をしてくれます。大小様々なフラットがあります。部屋タイプが様々あるため、居住する人の層もまちまちです。売買物件よりも賃貸物件の方が比較的多くなります。
また、コバージョン・フラットと呼ばれるフラットは、大きな一軒家を区切ってフラットにした住居です。1軒に平均して4〜5世帯が入居しています。入り口にベルがあることが特徴で、そのベルの数で世帯数がわかる仕組みです。ほとんどが、賃貸物件となります。

いかがでしたか?英国には実に様々な住宅が存在します。日本と同様な概念の住宅から、日本では馴染みの薄い住宅までまちまちです。ですが、イギリスの街並みは美しく、調和を大切にしています。イギリス人にとっては、家は、物件ではなく、お城のような存在なのです。そんな英国様式の住居に憧れを抱く日本人は少なくないことでしょう。日本でも取り入れてみたい世界の家ですね。

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この記事を書いた人

ieny編集部

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