注文住宅で人気の間取りの工夫、実際どうだったか聞きました【パントリー・室内干し場など】

2019.07.28 地域ライターE
一戸建てを新築したら、家事をラクするために、キッチンにはパントリー、洗濯物も室内干しにできるスペースをつくりたい!

子どもがリビングで過ごせるよう、勉強机もつくりたい!(学力UPにもなる?)

注文住宅をつくるとなったら、そんな希望ありますよね?
でもちょっと待って!
ライフスタイルによってはそんなに想像どおりにいかないかも。。

一戸建てを建てた先輩ママたちに、今人気の間取りの工夫のパントリーや室内干しスペース、リビングの子どものスペース、どうだったか聞きました!


じつは、一戸建ての先輩たちに話をきいて気になったのが、
「便利になると思って取り入れたけれど、わが家には副作用が大きすぎた……」
「気が付かなかったデメリットがあった……」
という失敗事例。

人気の「間取りアイデア」をマイホームに取り入れるかどうか検討する材料にしていただくべく、 赤裸々に語っていただきました!

▶▶【毎日使う“キッチン”のことはこちら♪】


時短のためのパントリー、どこに何があるかわからないカオスに

フルタイム共働きのワーママたちが家づくりでいちばん気になる「時短家事導線」。
あれこれ考えて取り入れた「最短家事導線」のその後の使い勝手はどうですか? とヒアリングしてきました!


フルタイムに復帰して、いちばんの「壁」を感じていたのは食事の支度です。

掃除や洗濯は2、3日できなくても大丈夫だし、夫も協力してくれるのでなんとかなりそう。それに比べて「食事」だけは、子どもたちのことを考えると「1食抜いてもいいよね♪」なんてするわけにいきません。基本家事分担してくれる夫も、「片付けはするけど、料理はしたことなくて……」と戦力にはならず。

とにかく買い物の手間を最小限にして、乾物や缶詰、乾麺や飲み物など、たくさんストックしておけば1週間買い物に出なくてもなんとかなる! という状況をつくりたくて、パントリーを広めに、収納棚の棚板も増やしてもらいました。

それにプラスして、定期宅配も依頼してオーガニック野菜や調味料も届けてもらうように。前に住んでいた家の5倍はあったはずのパントリーはあっという間にギチギチになりました。

それに伴って食材の管理が大変なことに……。賞味期限は長いものが多いはずが、意外と「あれ? 切れてる」ってことがあったり、あるのを忘れて買ってきてしまったり、奥のものを取りたくて雪崩を起こしたり……。

籠城はできそうですが、正直時短にはなっていません…。

■まだまだあった?パントリーの後悔ポイント。メリット・デメリットを先輩たちに聞きました
家の設備で入れて良かったもの・イマイチだったもの<パントリー編>


洗濯もの干し用のサンルームが暑すぎる!


「移動距離を少なくすると家事の効率アップ! 」というアドバイスを読んで、「やっぱり洗濯してから二階に洗濯物を干しに行くのはダメよね! 」と思い、一階の洗面所とリビングに面したカタチで、ガラス張りのサンルームを作ってもらいました。

雨が降っても慌てる必要もないし、夜干しもしやすいし、花粉や黄砂も気にしなくていいし、洗濯物を干していない時は明るいサンルームで優雅にお茶をするもいいな……なんて期待していたんです。

引っ越しが秋だったので、半年くらいは思った通りの使い勝手にとっても満足していたんですが、春になって気が付きました。サンルームのせいで、リビングまで暑いことに。サンルームは日当たりがいい南側に面しているので、ものすごく日が入ります。冬はそのおかげで暖房要らずですが、夏の暑さは……。

結局、サンルームとリビングの間に遮光性・遮熱性の高いカーテンを引くことに。見た目もスッキリしないし、夏の電気代は高いしで、暑さを事前に知っていたら、サンルームの屋根までガラスにしなかったのに……と後悔です。

■いま増えている「ランドリールーム」。メリット・デメリットを先輩たちに聞きました!
家の設備で入れて良かったもの・イマイチだったもの<ランドリールーム編>


子どもが遊べるリビング、ものが多すぎ地獄に


職場の先輩ママさんに、
「子どもの宿題見るの、思っていたより時間かかるわ~。いちいち子ども部屋まで確認しに行くのも面倒くさい」「子ども部屋におもちゃがあっても、結局リビングまで持ってくるのよね」と聞いていたんです。

「それなら最初からリビング学習用に、デスクとおもちゃ箱を用意しちゃおう! 」と思って、ハウスメーカーさんに「子どもが遊べるリビングを」とお願いしました。
ついでに、私が時短のせいで持ち帰り仕事をする時用のパソコンスペースも、キッチンの隣に作ってもらうことに。そのぶんソファは小さくなってしまいましたが、なかなか機能的……と思っていたのですが。

とにかくリビングに全部の「モノ」が集まってくるんです。

恐ろしいのが女子特有の「細かいおもちゃ」。
シルバニアファミリーの小道具なんて、「ない!! 」って言われても絶対に見つけられません。何度踏んで痛い思いをしたことか。
それから学校の書類や宿題のプリント、持って帰ってきた図工の絵などの「紙モノ」と、新聞や雑誌、夫と私の仕事の書類、すべて同じ作業スペースに積まれていきます。

「置いといたから!」なんて言われても、次の日には書類の地層のどこかに潜っています。最近では、食器棚からなくしたと思っていた「名札付け用のシール」を発掘したり、子どものお稽古バッグから夫の交通費精算書類を発見したりする始末。

整理整頓が苦手な私は、せめて「子どものモノは子ども部屋」「仕事のモノは書斎」と分かれていた方が、無駄な探し物をしなくてすんでよかったのかもしれません……。


広いパントリー、短い選択導線、勉強が好きになると評判のリビング学習、どれも人気の設計プランです。単に、「設備」だけ導入しても、家族の行動習慣や周辺環境が同じでない以上、まったく一緒のメリットが発生することはありません。

逆に、よそのお宅ではデメリットなことがあっても、わが家では感じない、ということもあります。

「ウチの子どもだったら、どうするかな……? 」「この土地なら、どうなるかな……? 」と想像しながら進めていくこと、設計士さんたちをはじめ、専門家からのアドバイスはしっかり検討することが大切ですよ! と教えて頂きました!


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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります