夫婦で対立!? 家を買うときの意見の食い違いあるある ~賃貸VS持ち家編~

2019.05.10


「一生でいちばん大きなお買い物」になることも多い「マイホーム」だからこそ、夫婦二人で一致団結して選びたい! と思っていたら、「ずっと賃貸でもいいんじゃない? 」なんて突然言われてビックリ……というパターンも多い賃貸VS持ち家論争。

ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわる意見の食い違いあるある」と、「そのトラブルをどう乗り越えたか体験談」の賃貸VS持ち家編をお送りします!

【大人気シリーズ! 新築一戸建てにまつわるちょっとした後悔】


引っ越し前提の私と永住前提の夫

我が家は2歳ずつ年の離れた男・女・男の3兄弟の5人家族です。
みんなやんちゃで、当時まだいちばん上の子が幼稚園にやっと入ったばかりでしたが、それでも家の中で毎日ドタバタと騒がしく、もう少し大きくなってきたらマンションではご迷惑になってしまうかも……と言うことが気になって、一戸建てに移りたいね、という話になったのが今の家を購入したきっかけです。

そんなこともあって、「一戸建て」にしようというのは初めから夫婦で一致していたのですが、「とりあえず、賃貸も含めて一戸建ての家探しをする」「いずれ子どものうちだれかに引き継いでくれるようなこだわりの注文住宅」と意見が分かれてしまいました。
そもそも、「子どもが小さいうち」に「思いっきり走り回れる家」に引っ越したいという要望って、一生続くわけじゃないですよね? それなら賃貸でもいいじゃないですか。
でも夫は、「一戸建てに住む以上は資産にしたい」って。

結局、交通の便がよくて、シンプルな間取りの建売分譲が希望エリアに出たので、ここなら将来売却もできそうだし、夫の「持ち家へのあこがれ」も叶えられるしで、将来についてはいったん保留ということになっています。
(Aさん:建売分譲の一戸建てを購入後2年)


老後の住まいの考え方


「老後」というと、みなさん何歳くらいのイメージですか? 今なら、60代どころか、70代くらいはまだまだ元気で活動的なお年寄りもたくさんいらっしゃいますよね。
ちなみに我が家が一戸建てを購入したのは30代後半のときだったのですが、「老後」なんてまだまだ先のことだと思いませんか?

それなのに、夫は「終の棲家なんだから、いまからバリアフリーを見据えて家を建てるべき! 」って、廊下の幅やトイレの引き戸、ちょっとした段差も全部スロープに……なんて希望を出していました。もともと私としては、老後に本当に体が不自由になってきたら、家を出てケアハウスや高齢者住宅といった「賃貸」に移ったほうが便利だと思っていたんです。
だから、「30年後に使うかどうかわからないバリアフリー設備よりも、キッチン水回りの設備を充実させたい! 」って相当揉めました……。

将来の安心よりも、目の前の便利を優先したいのって、間違っていないですよね? 最終的には両方の要望を全部詰め込んで予算に収めてくれたローコストビルダーさんにお願いして家を建てました。
これがなかったら、今も家は建っていないと思います……。
(Bさん:ローコストビルダーで一戸建てを建てて2年)


離婚したらどうする?


共働き夫婦です。お互いに転勤はない仕事なので、持ち家を購入したとたんに「転勤の辞令」におびえるような心配はいりません。
夫も私も、無類の「インテリア好き」で、週末お出かけはインテリアに凝ったレストランや、家具メーカーの本店のショールームを見学するためだけの旅行に行ったりするくらいなので、もちろん家そのものにも興味はあります。

でも、夫には言えない理由で、一戸建てではなくて賃貸で、とずっと粘っていたんです。その理由とは、「離婚するようなことになったら、何十年とローンを組んだ家をどうするんだ問題」。
もちろん、今の時点で「離婚したい」なんて思っているわけではないのですが、将来どうなるかなんてわからないじゃないですか。そのときに、ダブルインカムで働いてる分、名義も半々なんて状態では離婚もスムーズにはいかないですよね。

でも、何の理由もなく「将来離婚するかもしれないし」なんて相手に言うわけにいかないですよね。本心を隠したまま、しばらくのらりくらりとしていたんですが、最終的に「住宅ローンは夫で、名義もすべて夫。私はローンと同額の貯金をしておく」という資金プランになったので、「それなら」と思って家を建てることになりました。
でもやっぱり、「離婚したら困るから」なんて言えないですよね。逆に、家を買うって「一生一緒にいようね」っていう約束でもあるんだなよなあって思います。
(Cさん:注文住宅建築後4年)


長い長い論争になりがちな“賃貸VS持ち家”ですが、実際のところ、家族それぞれが抱えている事情や希望、そのときの環境が異なれば「正解」にもいろいろなパターンがある、ということで、これからも決着はつかないものなのかもしれません。
賃貸にしても、持ち家にしても、住まいは「帰るのがうれしくなる世界に一軒だけの我が家」、居心地のよい空間で生活ができることがいちばん大切であることは間違いありません。そのためにも、家族一人ひとりの意見に「先入観を持たずに耳を傾けること」を意識しながら、理想の住まいについて話しあいましょう!