夫婦で対立!? 家を買うときの意見の食い違いあるある~仮住まい編~

2019.04.10 地域ライターE

ずっと賃貸に暮らしていて、新しい土地を買って家を建てた……という方には全く必要のない「仮住まい」。今住んでいる家を建て直す、フルリフォームするといった場合に、建築中の間暮らす場所について、最後の最後でもめてしまうケースがあるようです。

ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわる意見の食い違いあるある」と、「そのトラブルをどう乗り越えたか体験談」の仮住まい編をお送りします!

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賃貸を探すか義理実家に同居するか

家を建てるなんて、まだ先のこととまったく準備していなかったのですが、夫の実家のお隣さんが家を手放すことになり、直接声をかけてくださった上に、いろいろお世話になったからと相場よりも安くゆずってくださるという話が突然来ました。
義理の両親も、「お隣に住んでくれるなら、土地代は負担するよ」ということだったので夫は大賛成。私としても同じ地元の出身で、転勤などもない仕事なので、お隣だけどいちおう完全同居ではないし、と購入に賛成しました。

ちょうどそのとき、住んでいた社宅が老朽化で取り壊しになるので、翌年にはその社宅を出ないといけないタイミングだったんです。
といっても、次の社宅は借り上げ社宅で、自分たちで好きな賃貸物件を探してきて、その物件を会社が法人契約してくれるというものだったので、敷金礼金も気にしなくていいし、家賃も安いしで、それもあって私としてはギリギリまで社宅暮らしをしていればお金も貯まるし、くらいの感覚でした。

社宅の退去期限から、2カ月後に建て直しの新居ができるというスケジュールも決まったので、「2カ月だけ借り上げ社宅を契約してもらえばいいね」と夫に話をしたら、大反対。
「2カ月で退去して家を建てるって決まっているのに、社宅を借りてもらうなんて図々しいと思われる! 隣に実家があるんだから、毎日工事の進捗も確認できるし、2カ月だけ実家に世話になればいいだろ? 」って。

2カ月だけとはいえ、お風呂トイレキッチンも一つしかない義理実家に同居するなんて、絶対イヤ。しかも、「私は絶対イヤ」なのに、仮住まいさせてもらうとなったら「申し訳ありません。よろしくお願いいたします」って頭下げなきゃいけないじゃないですか。
「その2カ月で何か揉めるようなことがあったらどうすんの!? 」って大ゲンカです。

結局、工務店さんに頑張ってもらったのと、事情を話して旧社宅の退去期限を取り壊し工事が始まるギリギリまで伸ばしてもらって、社宅から新築に直接引っ越すことができました。
(Aさん:地元工務店で注文住宅建築後、5年)


仮住まいしないで暮らせるリフォームか建て直しか?


結婚を機に、築40年の、祖父母が住んでいた家を譲り受けました。
結婚するまではそれぞれお互いの実家に暮らしていたのですが、結婚して家探しをしようとしていたところに、祖父母から「そろそろ高齢者住宅に移ろうと思っていたタイミングだから、この家を譲るよ、建て直してもそのまま住んでも、好きにしたらいいよ」というありがたいお申し出を頂いたので、本当にラッキー。

ひとまずはそのまま暮らしていたのですが、キッチンの低さや収納の少なさ、お風呂の狭さ、昔ながらの和室の多い間取りなんかが気になったので、やはり建て直すかリフォームしようということに。

それにしても、いまリフォームって本当にいろいろな種類があるんですよね。
私が気になったのが、「住みながら少しずつリフォームする」という仮住まいのいらないスタイルのリフォーム。祖父母の家だし、造りは頑丈と聞いているので、内装だけ変えればいいし、何よりいまさら狭いアパートなんて、数カ月でも暮らしたくない私。それに対して、夫は更地にして、すべて建て直したい派。

話し合いは平行線のままでしたが、最終的に仮住まいの費用を出しても、住みながらすべての部屋をリフォームするよりも、多すぎる部屋数を減らして建て直した方が安い、という見積もりがでて、さすがに断念。リフォームと新築が同じ金額なんてビックリしました。
(Bさん:祖父母の家を建て直して3年)


荷物を最小限にしたら倉庫の荷物を捨てろと言われた


部屋数だけはたくさんある古い木造住宅で同居生活をしていた3世代同居の我が家。夫のお父さんの退職金を頭金に、2世帯住宅に建て直すことが決定!
もちろん大喜びだったんですが、仮住まいで一つ大きな問題が発生しちゃいました。

取り壊しから建て直しまでの半年間、荷物は納屋に収めておけばいいね、ということになったのですが、私たちは近所の1DKの格安賃貸アパートを親世代と子世帯でそれぞれ1室ずつ借りて住むことに。当然収納スペースなんか全然ありません。
半年分、最低限の服と家財道具を厳選してのアパート暮らし。そうしたら、夫が「あんなにたくさんの服やら食器やらフライパンやら、いらんじゃないか。新しい家には持ち込むな。捨てろ」と言いだしました。使わなくても思い出もあるし、もし使うことになったらもったいないじゃないですか?

この件は義母が味方についてくれたので解決しましたけど、少ない食器で食事の支度をする大変さ、洗濯物のやりくり、もっとアピールすればよかったかしら? って思っています。
(Cさん:2世帯住宅に建て直して2年)


長い目で見ればほんの一時の仮住まいですが、数カ月~半年の生活を考えると、費用も日常生活の負担感も相当なものになることは間違いありません。
「それでなくても時間のないなか、一時のことだしと適当に決断しがちになるけど、数ヶ月はそんなに短くない。この期間で家族仲良くいられないと、家なんて建てなきゃよかったって話になっちゃいますから……」と工務店のお知り合いから伺いました。家を建て替えることを検討し始めたときに、少しずつ仮住まい先の情報収集も進めておくと焦らずに済むかもしれません!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります