夫婦で対立!? 家を買うときの意見の食い違いあるある~二世帯完全同居VS完全分離編~

2018.07.18


「将来的には親世帯と同居を予定している」といった漠然とした状態では具体的なことはなにも話し合っていないことも多い、「同居といっても、どんなタイプの住宅に住むのか問題」。

両方の親と3世帯で同居……というレアケースではさておき、「夫婦」の対立では済まないこともありますよね。
今回は、ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわる意見の食い違いあるある」と、「そのトラブルをどう乗り越えたか体験談」の「二世帯完全同居VS完全分離編」をお送りします!

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意外に安くは済まない二世帯住宅

「土地代もかからないし、同居していたら将来の相続税もほとんどかからないし、建築費の頭金もある程度出してもらえるし、駐車代も病児保育や延長保育費もいらないし、将来のこと考えたら絶対実家を建てなおして同居するのが正解だって!! 」と夫が言い出したのは、私が育児休暇明けの保育園を必死に探しているときでした。

確かに、会社に近い今の賃貸マンション周辺の保育園は激戦区。
私の実家も気軽に頼れる距離ではありません。夫の実家から会社まで、通勤時間は1時間ちょっとと、今の倍ほどかかりますが、保育園の待機児童はゼロの地域です。
将来的に兄弟が欲しいな、ということを考えると、保育園の心配をしなくていいのはプラス材料です。
確かに、土地代がかからなければ、万が一私が専業主婦になることがあっても、夫の収入だけで広い一戸建てに住めるわけだし……と考えて、2世帯同居をOKしました。

夫の両親も、「今どき2世帯なんだから、玄関も水回りもキッチンもちゃんと分けて、程よい距離で暮らしましょう」と言ってくださったので、完全分離型の2世帯プランに絞ってハウスメーカーを回りました。

ところが、「これくらいかな?」と想定していた建築費の2倍近いお金が。子世帯と親世帯を1階2階で分けたのですが、「要は平屋が2軒建てるようなものですから」と言われて夫が一気に完全同居プランに手のひら返し。
でも、こちらも長い目で見て一歩も譲れませんでした。その代わり、専業主婦にはなれそうもないですね!
(Aさん:大手住宅メーカーの2世帯分離住宅で建築後、同居2年目)


1階が親世帯なのが普通だと思っていたけど


すこし膝の痛みがある舅さんのこともあり、古い日本家屋で完全同居の家を建て替えて、バリアフリーで暮らしやすく建て直そう、ということになりました。

1階は基本的に親世帯中心で、子世帯も集まれるようにダイニングを広めにとったり、和室を設けたりしました。玄関は共有。
お風呂や洗面所の順番待ちが大変だったので、子世帯にも水回りを作って、今までなかった子ども部屋を小学生男児2人分用意して、お友達も気軽に遊びに来てもらえるように設計したんです。

「これは、暮らしやすくなるだろうな!」と思っていたんですが、誤算が……。

今までの日本家屋では、私たち子世帯は「離れ」という感じの建物だったので、子どもがドタバタしたりする音、意外と気にならなかったそうなんですが、今は真下に響きます。
それからお風呂。バリアフリーにしようと寝室と水回りを近づけたんですが、配管の関係で子世帯のお風呂もその真上に。夜遅くに夫が帰宅してからの入浴は、すごく水音が響くらしく、残業続きだったときは姑さんが寝不足になってしまいました。

夫は、「これじゃ親孝行にならないなあ」なんて言ったので、その日は「私だってお義父さんお義母さんのためにいろいろ考えたんだから!! 」と喧嘩になってしまいました。
バリアフリーと言っても、かえって生活に不便さが出てしまったら意味ないよね……と、1階と2階を交換してちょっとだけリフォームするか、悩み中です。
(Bさん:玄関共有の半分離型二世帯住宅建築後、同居5年目)


「将来は人に貸す」に両親激怒


ウチは夫と、ではなくて実家との喧嘩になってしまった話なんですが。昔は農家だった私の実家。
今は周辺もすっかり住宅地になっていて、昔の面影はまったくありませんが、家の敷地はわりと広く残っていて、庭の一部で父母がいまでも家族の野菜を作っています。

その実家で、同居を打診されました。たしかに今では路線地価も上昇していて、数年前に新駅もできた関係で、賃貸マンションなんかも建つようになった場所です。
夫も乗り気になってくれたので、いろいろ2世帯住宅の資料を集めていたのですが……。

そのなかで、気に入ったのが、完全分離、外階段で室内では一切つながらないタイプの2世帯住宅でした。そのプランを見せながら、「これなら、将来は誰かに賃貸もできるし……」と言ったら両親が激怒。「建てたら追い出すつもりか!」ですって。
確かに、「死んだあと」の話なんか縁起でもなかったと思いますけど、そこまで怒らなくても。

なんとなく、その後の「大変さ」を想像してしまって、2世帯同居の話はお流れになりました。よかったんだか、悪かったんだか……?
(Cさん:2世帯住宅購入を断念、賃貸マンションで生活継続中)


基本的に「夫婦」で取り組む一戸建て購入と違い、同居する祖父母世帯、場合によっては兄弟姉妹や曾祖父母など、意見調整が大変なのが2世帯住宅。何の話し合いもしなくても、みんなの希望が一致する……なんて幸せなケースはあまり期待できなさそうです。
「消費税が上がる前に急がなきゃ!」「孫が生まれる前にはなんとかしなきゃ!」といった“リミット”に振り回されすぎないことが大切!と教わりました。

それぞれの住まい方、生活の仕方に支障がでるような2世帯住宅になってしまわないように、通常よりも建築準備期間に余裕をもってスタートしましょう!