壁に穴をあけて、猫トンネル開通!~DIYで進化する “無重力猫ミルコ”のお家~人と猫が笑顔になるために。Vol.2
SNSで大人気の“無重力猫ミルコ”。猫と人が笑顔になるためのお家づくりをしている、飼い主のちささんにDIYのことから猫が喜ぶ仕掛けまで、色々なことを教えていただくこの連載。
今回は、一目見たら猫たちが飛び込みたくなること間違いナシの“猫専用通路”について、教えていただきます!
【猫と笑顔で暮らす家づくりのヒントはこちら】
猫棚の次は……トンネル!?
猫たちが家中を走り回れるようにと始めたDIY。猫が上り下りできる書棚、通称「猫棚」を作り終えたある日、夫が吹き抜けの壁を見上げて「あの壁に穴あけてみようか。寝室に通じる猫たちの専用の道ができるよ」といきなり言い出したのです。正直言うと、はじめてその話を聞いた時ははっきりとしたイメージがつかず少し戸惑ったのですが、猫たちがもっと楽しく過ごせるならと賛成。そして猫たちと何ができるのか見守りながら完成したのが、2階にある寝室と1階のリビングをつなぐ猫専用通路、通称「猫トンネル」です。
初めて完成した猫トンネルを真っ先に通過したのは長男うしお。続いてピーチがうしおの後ろを追うようにくぐりました。
突然できた道に二匹とも驚きを隠せない様子でしたが、目をクリクリさせながらトンネルを行ったり来たり。すぐ気に入ってくれたようです。
次に作ったのがリビングと夫の部屋を繋ぐトンネル。3個目はキャットウォークからキャットウォークへ続くトンネル。4個目は食器棚から階段へ続くトンネルです。
それぞれのトンネルには四角や丸の穴に木枠をつけ、部屋の雰囲気に溶け込むようにしました。木枠がなくても猫たちは通過できますが、枠があるとその枠に手を乗せて寛げるようです。
「猫トンネル」の作り方
壁に穴をあけてつくった猫専用通路「猫トンネル」の作り方をご紹介しましょう。まず穴をあけたい場所に間柱(下地)センサーで柱がないか調べます。柱がある場所に穴をあけてはいけません。家を支えている大切な柱です。必ず壁の中が空洞になっていることを確認し穴を開けます。四角トンネルの場合、まず四隅に穴を開けてから先の細い引き回し鋸で直線にカットします。そして、四角い筒の木を作って入れます(丸型トンネルの場合は塩ビパイプを入れます)。最後に木枠を木工用ボンドで接着すれば完成です。
また穴のサイズを決める時は念のため猫たちの胴回りのサイズを計測しました。
ぽっちゃり体型の猫ちゃんがトンネルに詰まってしまう姿を想像すると“くまのプーさん”のようで少しクスッと笑ってしまいますが、本当に詰まっては可哀想。我が家のような「猫トンネル」を作る場合は、念のため事前に猫たちの胴回りを測ることをおすすめします。
でもあまり神経質にならなくても大丈夫。見た目はぽっちゃり体型でも、猫はふわふわの毛で覆われているもの。しかも柔らかな脂肪の持ち主なので、通り抜けできるかな?と心配するぐらいのジャストサイズでもスルッとトンネルの間を行き来できます。
シャンプーした後の胴回りを想像してください。水に濡れると一回りは小さくなりますよね。そのサイズよりトンネルの幅が小さくならないように気をつければいいのです。
完成するまでに最も気をつけてほしいのは、壁に穴をあけてから道(四角い筒または塩ビパイプ)を壁と壁の間に入れるまでの時間。
狭い隙間を見ると入りたい衝動を抑えきれない猫たち。道が完成するまでの間に誤って壁と壁の間に落ちてしまっては大変!制作中は猫たちをしっかりと見守ってください。
お一人で作業する場合は猫たちに別室で待機してもらうのが安全です。
トンネルは遊び場
1個、2個、3個と猫トンネルを作った夫。はじめは試行錯誤していましたが、徐々に慣れてきたようで、キッチン(食器棚の上の壁)から階段に続く4個目の猫トンネルは2日で完成することができました。どのトンネルも完成と同時に猫たちはワクワクした表情で中に入っていきます。そして、トンネルは道として活用しているだけでなく遊び場にもなっているようです。
穴から外の様子を覗いたり、隠れたり。時々頭だけくぐってお尻を壁から突き出したり。
猫と暮らすまでDIYをしていなかった夫ですが、徐々に作業も慣れ少しずつ道具も揃ってきました。でも作業できるのは休日のみ。分からないことがあればネットや専門書で調べる。足りない道具があればホームセンターへ探しに行く。構想から完成まで時間はかかります。
でも猫たちの喜ぶ姿を見ると嬉しくてたまりません。
次回は手作りキャットタワーについて紹介したいと思います。