「しばられない収納」で効率の良い生活を ~整理収納アドバイザー 梶ヶ谷陽子 我が家の整理収納レシピ vol.2

2018.02.27

今回は、我が家の「収納」についてお話しさせていただきたいと思います。

前回もお伝えしたように収納に関しては失敗を繰り返してきました。片付けの知識がどんなに頭の中に入っていようと「教科書通りにはいかない」ということを身を持って感じました。

だからこそ私は講座やトークショーなどで「整理収納に正解はなく、どんな収納本にも答えは書かれていません」とお伝えしています。「教科書通りに行かない」「収納本通りに行かない」理由はいくつかあります。
その理由を1つずつご紹介していきたいと思います。

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家族が違えばその家の“片付けの仕組み”だって違う


まず、家族構成や年齢、そして職業や子どもの性別、住んでいる地域などによって、家庭内での持ち物や数は全く違うということが挙げられます。そして、間取りが違えば、どこに何をどんな風に収納するかも当然違ってくるからです。
それぞれ違うにもかかわらず、教科書通り、収納本通りに作り上げてしまうと、当然生活はしづらくなります。

だからこそ、「我が家らしい片付けの仕組み」を作っていくことがとても大切だと思います。
とはいうものの、私自身も我が家らしい片付けの仕組みづくりにはとても時間がかかりましたし、今でもまだ作り上げている途中です。


片付けには固定概念は必要なし?

片付けの知識を持っていながらも、はじめは失敗ばかり。その大きな原因が今ならばはっきり分かります。

その1つが「これはここに収納すべきという固定概念で物を配置していたから」です。これはどういうことかと言うと、極端な例をあげると「下駄箱には靴しか入れない」という固定概念です。
このような固定概念を持ったまま、全ての物を配置していくと、どんなことが起きるでしょうか?

「人間が収納場所に合わせて動き回る」ということが起こってしまいます。
そうなると何だか家事がしづらい、育児がしづらいということを感じるようになります。
我が家の失敗談になりますが、初めて子どもを授かった時、私は迷うことなく子どもの育児に関わる物はすべて2階の子ども部屋に収納していました。その時の私は「子どもの物は全て子ども部屋に」という固定概念があったのです。
寝かせる場所も当然子ども部屋だと思っていたので、ベビーベットを購入し子ども部屋に置きました。

ですが、いざ子どもが生まれ生活をし始めると、長い時間子どもと過ごすのは2階の子ども部屋ではなく1階のリビングでした。
そして子ども部屋に置いたベビーベットには全く子どもを寝かすこともなく、やがて物置き替わりとなり、何のために購入したのか分からない状態になってしまいました。
子どもと過ごしている間は、何をするにも2階の子ども部屋に必要な物を取りにいかなければならないので、それはそれは大変でした。

今考えると、「収納に合わせて人が動く」というのでは、本来の収納の役割を果すことができていませんよね。


片付けの仕組みを作るための基本とは?

収納とは「必要な物を出し入れしやすくする」ものです。
そうするためには、まず「必要な物をすぐに出し入れ出来る場所はどこなのか?」をしっかり考える必要があります。そして、必要な場所に収納がなければ、そこに収納用品や収納家具を置くということも効率良く生活していくためには必要な考え方なのだと実感しました。

私が整理収納作業に入らせていただいたご家庭でも、やはり以前の私のように固定概念で物を配置し「収納に合わせて人が動き回る」ということが起こっていることがあります。そこを解決しなければ「我が家らしい片付けの仕組み」を作ることはとても難しいことです。
だからこそ、まずは「どこで、誰が、何をするか」を良く考え、その上で「人に合わせた収納場所を決め、収納をつくる」ということがとても大切です。
そうすることで日々の生活のし易さは180度変わるはずです。それは私自身が身をもって実感したことです。

2人目を出産したときは、1人目育児での失敗を生かし、まず「どこで一番長く育児をするか」をよく考えました。
その答えは2階の子ども部屋ではなく1階のリビングでした。ですから、リビングと隣接している和室に子ども用の布団を置き、オムツ替えに必要な物はボックスにひとまとめにし、出しっ放し収納にしました。


必要な時に必要な物がサッと出し入れ出来る収納が育児の味方となってくれたことは言うまでもありません。


家族に合わせて作る収納

我が家には、家族の行動に合わせて作った収納がいくつかあります。その代表的な収納がダイニングのシェルフです。

引っ越し当時、この場所には収納家具はありませんでした。ですが、私自身が転職をし、自宅のダイニングテーブルで仕事することが多くなったので、すぐ必要な物が手に取れる場所にシェルフを導入しました。


娘が小学生になってからはダイニングで勉強や翌日の準備をしたいという娘の希望を叶えるためにシェルフの収納を見直し、ランドセルや教科書を収納するようになりました。
そして息子が幼稚園に入園するタイミングに再度見直し、3列だったシェルフを4列にし、息子の幼稚園バッグも収納出来るようにしました。


こんな風に固定概念を取り払い「どこで、誰が、何をするか」を考え、「人の行動に合わせた収納」をつくることが「我が家らしい片付け術」の1つとなっています。

次回は、失敗を繰り返し試行錯誤しつつ作り上げている子どもの収納についてお話させていただきたいと思います。
年齢差がある上、性別も性格も全く違う子ども達の収納を考えることは、私の「片付け力」を鍛える良いトレーニングにもなっている気がします。


整理収納アドバイザー 梶ヶ谷陽子

Bloom Your Smile 代表。2013年10月より整理収納アドバイザーとしての活動を本格的に開始。Amebaブログ「整理収納レシピ」が話題を呼び、2015年6月よりトップブロガーとして活動。間取りプランナーなど暮らしに関わる資格を多く保有し、無印良品の企業研修講師を担当する等、講演、トークショー、商品PR、商品プロデュース、テレビ出演・書籍執筆など活動は多岐に渡る。2017年10月には自身初のプロデュース商品「Carry Storageシリーズ」もリリース。近著『やせる収納』(主婦の友社)。
公式ブログ:https://ameblo.jp/yoko-bys/
公式Instagram:@bloomyoursmile